小池龍之介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
平常心の対極にあるのは、執着・プライド。心の動きをモニタリングすることで自分の「慢」を知り、コントロールすることができる。快・不快はコインの表と裏であり、快を追い求めると、必ず足りなくなって苦しくなる。確かに納得できる解説だった。でも怒りとか不快からは解放されたいけど、感動に対してもドライであれというのは淋しい。確かに、美味しかったものがあるとそれと比べて「今、この瞬間」のことにがっかりしてしまったり、あるいは素晴らしい芸術に心を動かされた経験があるとより大きな感動を求めてそれがなかなか得られないことにストレスを感じてしまったりする。執着せずに「捨ておく」ことが大事。自分の場合はまだ執着が強く
-
Posted by ブクログ
ネタバレ欲しいものを手に入れ、飽きてまた新しい刺激を求めて更に新しい欲しいものを手に入れる事の繰り返しで「幸福なんだ」と感じてきたわたしたち。そのように「幸福だ」と思いこんできたものは実は「幸福」でも何でもなくて「刺激によって受ける快感」であるという。本当の「幸福」とは外側にあるものではなく内側に誰でも既に持っている、「心が安らいでいられること」だと再認識させてくれる。震災以降、本当に大切なものは何か・・それに気づいている人々は多い。でも具体的にどうすればいいのか・・本書にはヒントやアドバイスがつまっている。人間である以上は煩悩から逃れられないもの。しかしながらそんな自分の中の感情や行動を常に客観視し
-
Posted by ブクログ
小池龍之介氏の本はいつもためになります。
忙しく慌ただしい生活で廃れた心がすっきりと
綺麗に洗われるようで読んだ後は気分が良くなります。
仏教の教えに基づき、平常心を保つことの必要性、
寧ろ、喜怒哀楽・プライド・欲から解放されることの必要性を
分かりやすく説いてくれる本です。
人は嫌いな人を作ってしまう、という部分はハッとさせられました。
力を入れ過ぎず、流れるように生きること、大切ですね。
人によっては「そんなんで生きていけるの?」
「分かるけど実際は難しいでしょ」と嫌悪感を抱くこともあるでしょう。
でも、そうやって自分の枠内で全てを決めてしまうことの愚かさも
きっとこの本から学ぶ -
Posted by ブクログ
自分がうるさいなー。とか、我の濃度が高すぎるとか、そんな風に感じることが多くなって、もっと穏やかなのがいいなと思った時に、自分の本棚に見つけた、『沈黙入門』。
何気なく買った本が、いいタイミングで目に留まることって往々にしてある。
上手にしゃべる方法は、色んなところで教えてもらえるし、上手にしゃべれることの価値は、色んなところで高く評される。
でも、上手に黙る方法って、あんまりだ。
当たり前だけど、人の話を聞きたかったら、自分は黙らなくちゃいけない。
今自分がどういう意図で、どういう欲で、それを言いたいのか見つめ直して、我をできるだけ排すること、ほんとの意味で伝わるように留めること。
多分、