【感想・ネタバレ】沈黙入門のレビュー

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Posted by ブクログ 2013年02月08日

腑に落ちる箇所がたくさんありました。

以下、備忘録として。

・ケチをつけたくなる、という心理を分析してみると「これにケチをつけられる私のセンスは、すぐれているヨ」という裏メッセージを含んでおり、ケチをつける対象よりも自分を優位に見せたい、という欲望と結びついています。

・その場にいる相手がつま...続きを読むらない話や聞きたくない話をし始めたら、上手に話の腰を折ってあげることが大切です。

・仏道では、自分の意見・考え・見解に執着する心のエネルギーを「見(けん)」と名付け、不全な心のひとつに数えます。

・「愚痴」という言葉はもともと仏道の用語です。
 「愚」と「痴」どちらもアホタレという意味なので、二つ並べばどうしようもない阿呆、迷いの中でクルクル回り、というのが本来の意味です。

・正論というのは、大多数の人間が納得し、少なくとも理屈の上では受け入れられるものです。ということは、正論とは、それを言っている本人独自の考えではないことが明らかです。ゆえに得意そうに語ってしまうと、かなり間抜けな印象を与え、場を強烈にシラケさせてしまうことになるのです。

・口にして良い言葉の条件は、自分に害を与えないこと、他者に害を与えないこと、両者を含めた生きとし生けるものに害を与えないこと、の三つ。

・他人の服装についてぶつぶつ悪口を言うのも、評論家や学者が他人や社会を批判するのも、仏道の立場からすると変わりません。結局は怒りのエネルギーに駆り立てられての行為なのです。

・批判の裏には自慢が隠れている。
 =自分のダメさ加減から目をそらして「ダメなのは他人、社会、世界のほうだ」と思い込みたいからです。他を批判している間は、自分のダメさを忘れられる上に、「こんな批判できちゃっているオレ/ワタシはすごく立派だよね」という印象を醸し出しているつもりになれます。

・批判にしろ、悪口にしろ、つまるところ何かを「否定」することには、怪しげな魔力があるのかもしれません。すなわち『否定」とは、「私ってステキでしょ!こんな私をみて」という呪文。「あいつはダメだ。」と否定すると、その「あいつ」と比べて自分がとても素晴らしい人間になったかのような魔法がかかります。

・「正しいこと」は、他者を攻撃するためや、自己の欲のために使われる瞬間に、もはや正しくもなんともない、猥褻なものに転落します。

・自分の「正しさ」を相手にも植え付け、相手を整形してしまおうという欲望。自分の「正しさ」の領土を拡大しようという欲望と瞋恚(イヤイヤ)の攻撃性。そのような欲望は、命令めいた圧力を持っていて、よくない雰囲気を醸し出します。

・「相手に変わって欲しい」と思うのは欲と怒りの心なので、その雰囲気=波動をぶつけることで、相手はよけい頑なになって変わらなくなります。

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Posted by ブクログ 2022年01月30日

元浄土真宗僧侶(破門になった)の小池龍之介氏による、2004年-2007年(著者26-29才ごろ?)の平易な言葉と豊富な事例のあるエッセイ集。自意識過剰な心を黙って観察してみることで、欲望、怒り、迷いによってブレてしまう自分に気づけるよ、と語っている。

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Posted by ブクログ 2014年09月17日

「言葉足らず」とよく言われるので、何となく手に取りパラパラめくり、何かヒントが転がってそうだと感じて買いました。何も言いたくないし聞かれたくないって時、ありますよね。そんな時に読むといいかも知れない。いいと思います。

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Posted by ブクログ 2014年08月24日

どっちでもいい

いい加減な相槌「そうなんや」腰を折る
気品。へつらうでもなく、怒るでもなく
沈黙する勇気
ケチ=毒をつけない
本音も正直もくだらない
意見は邪悪。不善
愚痴=あほたれ
正論を語っても仕方ない
安易には謝らない。プレッシャーを与える
身近な人こそ他者と敬意をもって接する

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Posted by ブクログ 2013年01月24日

自分がいかに、ピーチクパーチクうるさく騒いでるかが分かりました。
これを読んで、改めて日々をどう過ごしてるか観察してみると、なんとまぁ文句やケチをつけるのに忙しいことか!そりゃ心も疲れるわ。

これからは、もう少し静かにしてみたいと思います。
瞑想にもチャレンジしてみようかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月01日

不幸自慢は慎む。
誤ってごまかすより、実際に自分が変わることの方がはるかに相手に対する罪滅ぼし(謝罪)になる。
欲望をコントロールする教え=十善戒
褒められても舞い上がらない練習を
念(八正道の正念)のピストルで欲望シューティング
自分をイライラさせてしまう他人が周りにいるのは、自分自身
のせい。=...続きを読む自業自得
本来の布施とはサラっと何かを与えること
色 識⇒想⇒受⇒行

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Posted by ブクログ 2014年07月24日

自分濃度を薄くするという大切さがよくわかる。
テレビで小池龍之介さんを見た時の印象が、そういう感じだった。
こういう人は心地よくて好きです。
この本は具体例があり、腑に落ちるし納得できる。

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Posted by ブクログ 2013年05月05日

やはりお坊さんのお話と仏教は興味深いです。ドライに客観的に感覚を見つめ続け、深い欲望を消すことができたら、イライラや食欲やストレスが軽減して、よく眠り少し食べてリラックスして、顔の小皺は消えてハダツヤよくなって細くなって、綺麗になれるはずです。よしっ!実践なり。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月25日

小池さんの処女作のようです。
「自分濃度を薄める」「意見あるところに欲有り」「謝罪インフレを止める」など納得するところが多いです。

仏陀が亡くなる前に「自灯明法灯明」と言ったというのは興味深いです。
これは「己自身を灯りとして、法を頼りとしていきなさい」ということですが、
教祖にすがったり神を盲目...続きを読む的に崇拝するのではなく、あくまで己自身と法(仏陀が発見した心の因果法則と修行法)を頼りに生きていきなさい、という意味だそうで。

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Posted by ブクログ 2022年02月08日

小池さんの他作品を読んだことがあればとっつきやすいと思います。人間を苦しめる3つの苦(欲望、怒り、迷い)に対する対処法が割と軽めに書いてあります。

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Posted by ブクログ 2020年05月08日

自分を語ることがそんなにダメなことなのかなとも思いましたが、読んでいくと、心の奥の欲に目を向けることの大切さを述べているのだと感じました。
自分経験上、大切な人にほど期待してしまうことやすぐ謝ってしまうことなど、当てはまることも多くあったので、自分の欲と向き合って良い意味で適当に生きていきたいと思い...続きを読むました。

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Posted by ブクログ 2020年05月07日

くよくよ悩んでしまうことや、他人によく腹を立ててしまう人への処方箋としておすすめ。

マイナスの感情に取りつかれることは、自分自身を貶めることだと気付く。
より穏やかに暮らすための様々な実践法を本書からは学ぶことができる。

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Posted by ブクログ 2019年01月30日

R25ブックガイドから、だったかな。仏教の考えを絡めて沈黙の素晴らしさを説くもの。沈黙は即ち自分濃度を薄めること、というのを根っこに置いて、色んな側面から”黙ること”の効能を説く。単に口下手なだけといえばそれまでだけど、自分も黙して語らず的な部分があって、本書で語られる内容には、なるほどって腑に落ち...続きを読むる部分が少なくなかった。もっと自分を前面に出して、どんどん話していった方がいいんじゃ…って思うことも無い訳じゃなかったけど、これを読んでしまうと、なんだ黙ってていいんじゃん、っていう安堵感まで得られるようになった。逆にしていないことでは、メールの返事の書き出し。確かに、『遅くなった』と書いてしまうと、相手にはそれ以上の速さを求める、ってことが暗示されてしまいますわな。これ、気をつけないと。

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Posted by ブクログ 2016年05月22日

要は、やたらと喋らず、人の喋りにも耳を貸さず、気にせず、マイペースを守る。といったところか。やらなきゃと思うことから、出来たら苦労しないよということまでいろいろ。「品よくすんなり人付き合い」…か。

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Posted by ブクログ 2012年09月18日

2012.9.17

ついつい早口におしゃべりになってしまって、批判もしちゃうのよね…。
自分濃度を抑えた方が優雅にみえるというのは、周りを見ても確かになと思いました。
やっぱり小池さんは定期的に読むべき。

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Posted by ブクログ 2012年08月01日

「もう怒らない」を読んで個人的にハマった著者。言おうとしていることはよく分かったけど、実践するのは難しい(汗)間違うと自分を抑圧してしまうことになるので、繰り返し読んで「沈黙」の本当の意味を掴みたい、

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Posted by ブクログ 2012年02月05日

月読寺の住職・小池龍之介さんがかつてウェブサイト「家出空間」にて書き綴っていた内容をまとめたエッセイ本。
目次を見ると、「自分濃度」「念のピストルで欲望シューティング」「仏道式非難訓練のすすめ」といったユニークな言葉のオンパレード、これは読まずにはいられない。
彼の処女作である本書は、彼自身があとが...続きを読むきでも言っているように、20代半ばだった頃の青臭さが漂う一冊だが、今の私にはそれがちょうどよく、まずは「まったく何かにケチをつけずに1日を過ごしてみる」ことから始めてみようと思う。

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Posted by ブクログ 2011年11月24日

どこかて聞いたことのあるような仏教の教えを分かりやすく記されています。書評を書くなどもってのほかかも、でも、お勧めです。何度も読み返したくなる良書。

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Posted by ブクログ 2011年09月15日

散らかった心を鎮めるために手に取った本。
自分濃度を薄くする、という発想に目からウロコ。ここまで達観するのは難しいけど、自分の気持ちに振り回されないためのコツが書かれており、参考になります。

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Posted by ブクログ 2020年04月29日

・思い通りにならないことって、結局、相手のせいではなくて、自分の期待が大きすぎるってことなのかもしれませんね。苛立ちを静めるためには、自分に対してどこまで客観的になれるかにかかっているのかも(/・?

 この『沈黙入門』は、小池龍之介さんが、放蕩生活ゆえに大学を二留していたころから、修行をぽつぽつと...続きを読む始め、何とか卒業して「イエデカフェ」を営んでいたころの間に「家出空間」というウェブサイトに書き続けていたいたもの、とのことです。

 おそらく、自意識過剰であったために、様々な"上手く行かないこと"に出会い、挫折を経験し、その状態から立ち直るために、その時の自分を客観的に見詰めることを通して課題を発見し、師から教えを乞うのではなく、自分自身の力で仏道に接近し開眼していった過程の記述とも言えるのではないかと思いました。

 小池龍之介さんの経歴は、何となく知っていたんですけど、このデビュー作?を読むと、まだ何かに抑圧されている結果としての『沈黙入門』があり、ほころびからもれてくる「うめき声」のように聞こえなくもありません。やはり、自分の在り方は、自分自身で見つけなければならないのだと、改めて思いました。

 確かに、欲望は、求めれば求めるほど、満たせたとしても満たせるほど、肥大化し、自分でもコントロールできなくなるものなのかもしれませんね。ゴーンさんもそうだったのかな(・・?

 ある意味、教育とか、ビジネス、政治など、人の活動というものは、自分が納得した主義・主張を相手に押し付けていくことだとも言えるので、小池龍之介さんが仰るところの仏道とは、方法性が違うものなのかもしれませんが、人類が良かれと思って邁進してきた活動が、一方では戦争や地球の資源をむさぼることに繋がっているとも言えるので、さて、どうしたものなのか?

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Posted by ブクログ 2016年10月08日

謙遜するでもなく、相手を持ち上げるでもなく
黙っている事が一番。

天皇陛下のようにゆっくり、には納得しました。
確かにゆっくり喋っていれば、次を考えられるし
失礼発言をしなくても済む気がします。

中頃にあった、貸したものの感想を求める事。
よかった、楽しかった、で終わればいいですが
それ以上に求...続きを読むめられても困るものがあります。
そこまで深く理解したわけでも
好きなわけでもないですので。

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Posted by ブクログ 2016年06月23日

読書録「沈黙入門」3

著者 小池龍之介
出版 幻冬舎

p102より引用
“ 人には、何かをしているときに、関係な
い別のことを次から次へと「考える」ことに
よって、「今、この現実」にちゃんと集中し
ないという、浮気症的な特性があります。”

目次から抜粋引用
“自分濃度を薄める
 ケチつけをやめ...続きを読むてみる
 いいかげんな相槌のすすめ
 勇敢なる沈黙
 意見あるところに欲あり”

 僧侶である著者による、気持ちの整え方に
ついて記した一冊。
 自己主張の強さの原因についてから実戦的
な気持ちの整え方についてまで、仏教の教え
をもとに書かれています。

 上記の引用は、自分を他人のように眺める
ことについて書かれた項での一節。
目の前のことだけに集中して、一つ一つしっ
かりと物事を片付ける、そうありたいと思っ
ていてもなかなか出来ないものですね。
そういうふうに行動出来るようになる一助と
して、本書はいいのではないでしょうか。
 こうしてこの本を読んで、自分の感想を
ネットに載せているというのは、本書の趣旨
から外れているのかもしれませんが。

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Posted by ブクログ 2015年08月12日

またまた本棚の奥から出てきましたよ〜。

つまんない話は「そういえば今日は満月かしらん」や「さようですか」で流しておしまいなさい。
天皇陛下のようにゆるゆる話すのが理想ですが、私たち凡人はあそこまで極めるのは難しいでしょうねえ。
誰かを貶すのは、自分をヨイショしてるってことと同意ですよ。
感情の振れ...続きを読む幅を意識して抑制することで、「自分は!自分は!」な自意識の肥大化から抜け出せますよ。

こんな感じだったかな。

成る程な、と思う部分もあり、ちょっとチクっと辛みの効いた部分もあり。
ちょっと新しいエッセイでございました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月19日

東京大学を卒業後、修行の末、住職となった著者が、20代半ばにウェブサイト『家出空間』にエッセイとして書き続けていたものを編集した一冊。

人間がものを考えたり、ものを話すとき、人と関わるとき、ほぼ全ての場合において「自分」という存在をアピールするため、認めてもらいたいための「欲」がある。

自分の考...続きを読むえを極力抑えて、意見も言わず、相手を論破しようとせず、正論であってもこちらから語らず、もちろん批判も否定もしない、もっと言えば喋らない。

聞けば聞くほど得をするし、余計な口をきくほど損をするという話も聞いたことはあったけど、自分はその境地にたどり着けるか自信がない。

何かを感じたのであれば、とにかく自分との対話をとことん実行する。
そうすることで、欲望やイライラ、不安や痛みから解放されることができる。

らしい。。

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Posted by ブクログ 2013年12月09日

仏教に基づいてはいるが、欲望やイライラから解放されたいときに単行本を読んだことがあったので自分への戒めになった。今、文庫本を読むとまた復習となって良かった。

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Posted by ブクログ 2013年08月28日

どれもこれも身につまされる話。
じゃあ、何を話せばいいの・・・?と思ってしまいそうになるのを、
「雄弁は銀、沈黙は金」と、沈黙も適度に話すことも難しいけど両方大切と説いてあって、沈黙だけを正当化して逃げこむのもよくないともあって納得。

わかっちゃいるけど・・・をあらためて説いてあり、
沈黙が苦手、...続きを読むできないと感じたときに自戒として読むのに適する一冊。

「自分濃度を薄めていく」
「天皇陛下のようにゆっくりしゃべる」
「絶望先生に習って、日頃から"批難訓練"をしておこう」
「瞑想=意識に集中する」

・・・実践したいです。

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Posted by ブクログ 2012年11月08日

心の中のさざ波をゆっくり癒して抑えてゆく、
さざ波もやがて静まり、凪になる。
そんなイメージの本です。
たまには、脂ぎった料理より、
漬物とお茶漬け。
そんな感じで読むと、いろいろ感じるものはあります。

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Posted by ブクログ 2012年09月02日

しゃべること、聞くことに疲れたあなたに。

普段作業をしていて、人がくるとついつい会話に花を咲かせてしまうことはありませんか?
素敵な時間を過ごせたらいいのですが、気がつくと一時間二時間経ってしまっていて、本来の目的を達成できておらず、後悔する。
自分が楽しんでいるならまだいいのですが、相手がぺちゃ...続きを読むくちゃ話してばかりで、疲れてしまっている。
あるいは逆に相手を疲れさせてしまっているかもしれない…。
そんなあなたにおすすめの一冊です。

本書には、相手や自分の会話をいかに有意義なものにするかという世渡りの術が書かれています。
これを実践すれば、あなたの隠れた魅力が引き出されること請け合いです。

人から煙たがられているように感じる、または煙たい人がいる人にとっては、自分の会話スタイルを見直すのに役立つ一冊と言えます。
精神衛生の向上に一役かってくれますよ。

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Posted by ブクログ 2012年01月06日

自分がうるさいなー。とか、我の濃度が高すぎるとか、そんな風に感じることが多くなって、もっと穏やかなのがいいなと思った時に、自分の本棚に見つけた、『沈黙入門』。
何気なく買った本が、いいタイミングで目に留まることって往々にしてある。
上手にしゃべる方法は、色んなところで教えてもらえるし、上手にしゃべれ...続きを読むることの価値は、色んなところで高く評される。
でも、上手に黙る方法って、あんまりだ。

当たり前だけど、人の話を聞きたかったら、自分は黙らなくちゃいけない。
今自分がどういう意図で、どういう欲で、それを言いたいのか見つめ直して、我をできるだけ排すること、ほんとの意味で伝わるように留めること。
多分、黙ることが上手になると聞くこと・話すことも上手になる。

仏教の教えに沿って書いてある本で、わたしも沿ってみたいなって思った。それから、全然外見見たことないけど、文章見て著者はイケメンだろうなって思った。笑

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Posted by ブクログ 2013年05月02日

海外出張の合間に読む本として、日本人の心(?)を忘れないために、読みました。
[得たこと]
・「主張しても、黙っていても非難されるのであれば、黙っていたほうが他の人の気分を害さないのでは」という、ベンチャー企業社長は絶対言わないような、斬新な考え方。
・感情を分析することによって、怒りなどを表に出さ...続きを読むない方法。
[実践したいこと]
・食べ物をゆっくりたべる。
・自己主張しなかったことを後悔しない。

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