小池龍之介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
怒りは自分の身体をむしばむ。体内を有害物質がかけめぐり、身体を痛めつける。それが他人にも伝染する。よくないよね。
著者によると、欲望も怒りをエネルギーとしているらしい。気になったとこ、以下に記録。
・何も考えずにただやるのが、一番疲れない。
早く終わらせたいな、とか終わったらどうしようかなという欲望があるとその雑念により疲れる。無心がいいよ。
・どんな些細なことであっても、相手の間違い(自分から見た間違いね)を訂正してあげることで二人の関係が抜本的にかわることはない。
・悩んでもそれは脳内で起きていること。事実ではない。
ブッダの言葉を引用しているので、ありがちな自己啓発本とは違う感じ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうーーー。しびれた。
特に第3章と第5章がビンゴ。
・心は勝手に揺れ動いてしまうもの、と受け入れることが大事。この受け入れることはいわゆる自己愛ではなく、客観的に心を見つめとらえる態度のこと。心の居場所がないと自分の過去の栄光を反芻したり、自分から目をそらすために食事やテレビ、映画、など様々な刺激でごまかす。心は浮き沈みするものだということを受容できないと、いつもホッとすることができずにここではないどこかへと心は逃げ出そうとしてしまう。それを防ぎ、ほっとするためにも、心の浮きしずみを「今は過去からの業に基づいてこうなっているけれど、やがて必ず変化するのだから気にしても意味がない」と冷静に受容すること。
・怒りの業を積むとかならず報いを受ける
(ノルアドレナリンが出て、同じような状況下マイナスの感情が働き、体に負担がかかるという負のフィードバックがある)
・快楽を求めるとかならずもっと欲しくなる
(慣れが生じる。ドーパミンが出るのだが、ドーパミンによる快は足りないさみしい苦しいといった不足による不快と密接にかかわっているのだ。手に入れたいという欠乏も苦しいが、手に入れた後のもっともっと、も苦しいのだ。ハワイに行きたい、など欲をすぐに満たすともっと欲しいという苦しみの業を背負うことになる)
・喜怒哀楽では楽、という状態が一番いい。
(セロトニンがでているとき。自分の感情を客観視し、「ま、いっか」と欲望をしばらく放っておけるのがいい。
・目的意識は目的が達成されたとき心の緊張が解けて快感物質がでるため平常心を失いやすい
・楽の状態(セロトニンを出している)を継続的に持てているのがいい。
トレーニングによって鍛えられる。
・目的、目標から離れるには瞑想がいい
・食べる時には咀嚼に意識を向ける。
・客観的に自分を書いてみる
・完ぺきにやる自分を解放する
・自分の慢を改め誠実にやっていれば相応の成功が手に入るのだが自分の能力を越えたものを手に入れようとするので多くの人が思い通りにならず苦しむ
・支配欲を捨てて、相手をあるがままに受け入れるのが人間関係を平常心でいる大切なこと
・プロセスを愉しむという処方箋
やっぱり自分はニュートラルにいる方がベストなのかもしれない。
天然の自分は結局器用だし、やり切れてしまう。
しっかり行動している今はちょっと不自然だ。 -
Posted by ブクログ
この本を買ったのは、10年前。怒りや迷いがぐるぐる回り続けるだけで時間を無駄にする、そんな悪循環を断ち切りたいと思っていたころだった。
本書の前書きに、「脳は刺激を求め続ける」とある。本書は、脳の暴走を止める訓練の手引きとして書かれている。
「脳内引きこもり」が集中力を低下させるとある。まさに、それ!「脳内引きこもり」の元凶は、「欲」「怒り」「迷い」の三毒で、それらに毒されないために、気づく力=念力(ねんりき)と、それを修正して集中する力=定力(じょうりき)を養うことを説いている。
仏教の瞑想は、呼吸に意識を向けるが、呼吸法は問わず、瞑想の集中力を道具にして、自分の心の動きを見つめる稽古なのだという。呼吸に意識を向けることそのものが、念力と定力の訓練になるということか。
普段から「音を立てずに動作する練習」を説いている。これも、念力と定力の訓練ということか。
コミュニケーションでは、相手を動かしているのは、苦しみ=ストレスではないかと洞察することを説いている。それが「相手が加害者、自分が被害者」という妄想を入り口で食い止める訓練になるという。
自分にとって特に役に立ったのは、コラムの「計画する」。計画という考える行為が、後の考えねばならない時間を少なくするので、考えない練習になるという。これは、めちゃくちゃ腑に落ちる。行き当たりばったりに仕事を始めると、余計なことに振り回され、むしゃくしゃして一日が終わるからだ。
1.最初にじっくり計画
→後でこれでいいのかと迷いながら進めると、結局、時間の無駄になる
2.それを貫徹しないと、後で嫌な思いをすると予め覚悟しておく
3.それを邪魔するものは見ないように訓練
→ 計画外のことが、瞬間的に湧き上がってきても、踏みとどまる
→→ それをノートにメモしてやり過ごそう!まさに「考えない練習」!
巻末の脳科学者・池谷先生との対談は、ソフトな語り口ながら、内容は衝撃的。
本人の意識に自由はないけれど、脳に支配されていることを認識することで、拒否権が生まれるという。これって、意識は脳によるオートパイロットなのに、人は自由意志だと思い込んで生きているけど、オートパイロットに気づくことで、オートパイロットを止められるってこと!?
結局、自分の心というものは奴隷にすぎないとわかると、自分を操っているものに革命を起こせるというのが、仏道の「無我の悟り」だって!?マトリックスかよ!?