福井晴敏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「M資金」
戦後日本を高度経済成長へと導いたとされ、その膨大さに誰もが沈黙する曰く付の闇資金・・・。
詐欺師の真船は、父親代わりだった師匠がその資金を追い果ては殺されたことを知る。
そして真船もそのM資金の「ルール」を心のどこかで追い求めていた!
ある日、Mと名乗る人物からM資金についての情報を受ける。
彼らはM資金を狙っているという!!
という第一幕の展開。
内容は全く違うが『グリーンマイル』のような薄さの文庫本。
話の展開もあるようなないようなで、現在の市場経済の破綻について繰り返し語られ、その合間にアクションという感じ。
でもとりあえず次が気になってしまう性分です(笑)。 -
Posted by ブクログ
小説という場で自分の言いたいことを言っているので最後のほうはひたすら聞いているだけになるが、その主張の中で「未来と将来は違う。未来を考えるべき」というのには共感。世の中は成熟しきっていて、この15年ぐらいの激しい進歩は一般人レベルでは想像することができなくなってしまっているため、現状の負の面ばかりに焦点を当てげんなりさせることしか大人はしていない。プラスの面はなにひとつなく、高齢化や原発などシビアな局面をどうやって乗り切っていくか、ということしか語られない。そんなことばかりを聞かされながら大人になっていく今の子ども達はこの先をどうやって生きていくのだろうか。
震災がきっかけではあるが、今まで考 -
Posted by ブクログ
「君には国家騒乱罪を適用するに足りる複数の嫌疑がかけられている」
「機動戦士ガンダム」シリーズの名脇役である「ブライト・ノア」を主人公としたマンガ。『逆襲のシャア』と『機動戦士ガンダムUC』との間を埋める話ではあるのだが、どちらかといえば「機動戦士ガンダム」シリーズの総集編とでも言うべき内容になっている。いや、誤解を恐れずに言うならば、本作はマンガでありながら、決してストーリーを語るための作品ではなく、一種の「ガンダム論」を語るための作品である。
本作は「ニュータイプ部隊の指揮官と仇名される」「ブライト・ノア」が、「国家騒乱罪」の嫌疑をかけられ、審問を受けるところから始まる。
「ブラ