石ノ森章太郎のレビュー一覧
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印象深い忘れがたい哲学
3巻で示されたことは、「この世界の善悪、人々の二面性の存在、そして不幸はなぜ起こるのか?」
という問いに対する作者達の結論だったのではないかと思う。
そして、正解が、愛ゆえの、自尊心を持った自己犠牲による救済。それこそが神の試練なのだといわんばかりの。
ストレートになんでもかんでも頭に入れず、自分という骨太のフィルターをしっかり通して判断していかねばならない。
1巻、2巻のサイボーグ達の混乱は「神」という前提を信じる私たちへの警鐘、そして作者の気付きだったのではないか?
「自分たちの想像、創造に責任を持て」と。
流れ込む情報、昔からの信仰や伝統さえも今一度立ち止まって考 -