石ノ森章太郎のレビュー一覧
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なかなかに愉しく読んだ文庫本ということになる。出会うことが叶って善かったと思っている。漫画に着想を得て綴られた小説を集めた一冊ということになる。9篇が収められているので、各篇毎に順次読み進めるというような感じで愉しんだ。
「石ノ森ヒーロー」というような表現が在る。この『009』を含めて、幾多の“ヒーロー”の作品を手掛けた石ノ森章太郎に敬意を表し、その創造物であるヒーロー達を呼ぶ言葉だ。
幾多の作品に親しんでいる自身としては、「石ノ森ヒーロー」というのは「期せずして得てしまった常人離れした能力を活かして闘う路を自らの意思で択んで行く」という特徴が在るように思っている。幼少の頃から親しんだ『仮面ラ -
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1964年週刊少年キングで連載が始まった「サイボーグ009」のトリビュート小説。66年の週刊少年マガジン版と68年のTVアニメは熱狂して見ていた。66年の東映動画は最初の上映は見ていなかったが何度も再上映されたので2,3回は見ている。
ジェットが主人公でサイボーグ製造(育成)過程を描く「八つの部屋」、60年後のハインリッヒ、ブリテンがブラックゴーストの生き残りと旧東ドイツで戦う「wash」、ピュンマが火星往還船で活躍する「海はどこにでも(藤井大洋)」は独立したSF小説としても秀逸。ネットワーク・コンピュータ人格の一つであるシステム・ギルモアが環境改変計画に介入するとともに、高度サイボーグの再生 -
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故石ノ森章太郎の不朽の名作『サイボーグ009』は、1964年に連載開始され今年で60周年。本書はそれを記念して企画された書き下ろしアンソロジー。00ナンバーサイボーグと同じ人数の9人の作家が、原作の設定を活かしながら、平和を願う「9人の戦鬼」の新しい物語を書き下ろしている。
特に、巻頭を飾る「平和の戦士は死なず」は、最初のテレビアニメにおいてメインの脚本家だった辻真先が、自らが担当した最終回を小説としてリメイクしているのだ。いまだに名場面として語りつがれている、009と002が宇宙から地球へ落下するエピソードだ。最初に観たとき、そしては原作を読んだときの感動が甦ってくる。
その他の -
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映画『シン仮面ライダー』の世界の「前日譚」ということで展開しているシリーズだ。
緑川イチローが小学生というような頃に本作の物語が起って、ここまで単行本で5冊という物語が展開し、作中世界の時間が経過している。
前の巻迄の<ショッカー>の中での抗争めいた展開が終わって、少し時間が長く経過する。映画『シン仮面ライダー』の中で記憶に残る人達、その関係者が次々に登場して興味深い。
往年の特撮ヒーローに着想を得た映画の作中世界を掘り下げていて、SF的だが、人生や社会を考えるような材料にも満ちている作品だと思う。なかなかに興味深い。
早くも次の巻が待ち遠しくなっている。御薦めしたい作品だ。 -
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大変に気に入っているシリーズの新しい巻が待望の登場だ。
翔太郎達の馴染であり、風都の街でタレント活動をしている“エリザベス”が探偵事務所に現れ、何やら相談を持込む。それに付き合っていたのだが、“エリザベス”の相方である“クイーン”が一緒にバスで動き回っていた人達と一緒に連絡を絶ってしまった。ということで、翔太郎達は蠢く卑劣漢を追って戦うことになって行く。
この筋の他方、謎の多い女性“ときめ”を巡る展開も興味深い。
このコミックスのシリーズは『仮面ライダーW』に所縁の人達のインタビューを巻末に収録していて、それも面白い。今回は主題歌を歌っていた上木彩矢、TAKUYAの2人の話しで、凄く面白かった -
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仮面ライダーの中でも 唯一の 探偵もので謎解きをするのも 本格的なストーリーでとても楽しめると思います。新しく登場したヒロインの可愛いですし よかったです。