あらすじ
彼らはなぜそこまでして戦わなければならなかったのか――!?
「最後まで勝ち残った者はどんな願いも叶えられる」――その言葉にすがり、凄まじい戦いをくりひろげていく仮面ライダーたち。ナイト、ゾルダ、そして王蛇……壮絶な戦いに挑む彼らには、それぞれに悲しくて救いのない“戦う理由”があった――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
"戦わなければ生き残れない!"
"彼らはなぜそこまでして戦わなければならなかったのか――!?"
〝平成仮面ライダーシリーズ〟の第3作目『仮面ライダー龍騎』の小説版……だがほぼ別物。
著者は〝平成仮面ライダーシリーズ〟でお馴染み皆大好きヤクz……井上敏樹大先生。
最後に生き残った者がどんな願いも叶えられるという戦いの基礎は同じだが本編ではお馴染みのカードデッキが存在しない、〝仮面ライダー〟ではなく〝仮面契約者〟という呼称が使われている、登場人物もメインキャラ以外はオミットされており性格や設定も違い本編との差異がかなりある。
どちらかというとTV本編よりも『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』に準拠した内容。
ニチアサ、テレビという制約から解放された結果エログロバイオレンスフルスロットル。
テレビでやったら怒られるとかじゃなくて放送できないレベルのオンパレード。
ライダーが青姦するわ一般人を虐殺するわで出し始めたらキリがない。
Posted by ブクログ
島崎和歌子さんが出てきませんが、子供向け特撮番組でそんなに攻めるかっていう脚本を書く井上先生が、あれでもそうとう手加減してくださっていたのだとわかる、本当はこれくらいエグい話だったのかという容赦ない攻め具合で最高でした。
たしかに子供の頃に観てたときから優衣と蓮ってどんな関係なんだと不思議ではありましたが、今作ではっきりと「セフレ」と書いてて笑いました。
Posted by ブクログ
本編サブライターである井上敏樹氏による『仮面ライダー龍騎』の小説版。本編要素の再構成型の作品である。
本編においては劇場版にしか登場しなかったファム=霧島美穂と真司の関係性を大きな軸に起きながらではあるが、誰もが殺し合いを望むライダーバトルを止めようとする真司の奮闘を描くのは本編同様である。
TV本編からアレンジされた各キャラクターの戦う背景はどれもエッジが効いたものばかりで面食らう。小説版だから許された描写もあると思うのだが、それにしても本編の伽rクターイメージに似つかわしくないようなものもあったように思う。個人的には主人公である真司の言動がどこか本編中とはずれた印象があったのでいまいち読んでいて乗り切れなかった。
映像では出番の少ない美穂がかなり重要なポジションにいるので、ファムファンは読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ
戦わなければ生き残れない!
仮面ライダー同士のバトルロイヤルを描いた、空前絶後の特撮ヒーロー、『仮面ライダー龍騎』のノベライズ。
根幹の設定は原作と同じだが、細部はかなり異なっている。この細部の差異の幾つかが許せるものではなかった。まず真司が殺人を犯して激しい罪悪感に囚われないこと、蓮が優衣と肉体関係を持っていること、優衣の伯母さんのキャラクターの改悪、デッキケース、ベントカードの削除などなど……。原作の良い所を幾つも殺しているのが実情だ。また、メインのライダー五人に物語の焦点を絞ったせいで、脇役のライダーの出番が悉く減っている。シザーズ、ライア、インベラーはやられ役としてほんの少し登場し、ガイ、ベルデ、タイガ、リュウガ、オーディンは全く出てこない。特に好きなタイガが全く出てこなかったのは残念だった。また台詞の原作のものを取ってつけたように引用した箇所が幾つか見受けられる。特にインベラーは酷かった。あの台詞は佐野満が幸せの絶頂にある中で理不尽な敗北したからこそ生きるというのに。
だが計八名のライダーの死闘を描ききった点は評価できる。また「大人の」仮面ライダーという視点からなら、こういうものもありなのかも知れない。ただ原作そのものが大人の視聴にも耐え得る作品だと言うのに、露骨に「大人向け 」を意識しているせいで、改悪という印象が否めなかった。
また原作では明かされていないライダーたちの過去にも触れているが、一様に重い。特に蓮の過去はキツかった……。
キャラクター:☆☆☆☆
ストーリー :☆☆☆
世界観 :☆☆☆☆
テーマ :☆☆☆☆☆
文章 :☆☆
台詞 :☆☆☆
Posted by ブクログ
第一に子供の頃見てた龍騎のイメージで読むならおすすめしない。あくまでも繰り返してる世界の断片として読むべきだと思う。
かっこいい正義感に熱い主人公と、クールな第二ライダー、儚げなヒロイン、そのイメージは変わらないけれども、内容はわりかしショッキング。
まず、真司とファム、蓮とゆいのベッドシーンがある。完全にそうだと思うシーンもあれば匂わすシーンもある。そうでなくても子供向けということを忘れたのかと思うくらい下ネタが多い。
それと人気ライダーだった、真司・蓮・浅倉それぞれの過去がやけにグロの意味で生々しい。
特に浅倉は読むのをやめる人もいるのではないだろうか。
私は断片として楽しむことができたけれど、原作をかんがえるとこの表現はどうだろうと思うところも多いので☆3つ。