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Posted by ブクログ 2018年02月06日
本編サブライターである井上敏樹氏による『仮面ライダー龍騎』の小説版。本編要素の再構成型の作品である。
本編においては劇場版にしか登場しなかったファム=霧島美穂と真司の関係性を大きな軸に起きながらではあるが、誰もが殺し合いを望むライダーバトルを止めようとする真司の奮闘を描くのは本編同様である。
TV本...続きを読む編からアレンジされた各キャラクターの戦う背景はどれもエッジが効いたものばかりで面食らう。小説版だから許された描写もあると思うのだが、それにしても本編の伽rクターイメージに似つかわしくないようなものもあったように思う。個人的には主人公である真司の言動がどこか本編中とはずれた印象があったのでいまいち読んでいて乗り切れなかった。
映像では出番の少ない美穂がかなり重要なポジションにいるので、ファムファンは読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ 2015年06月18日
戦わなければ生き残れない!
仮面ライダー同士のバトルロイヤルを描いた、空前絶後の特撮ヒーロー、『仮面ライダー龍騎』のノベライズ。
根幹の設定は原作と同じだが、細部はかなり異なっている。この細部の差異の幾つかが許せるものではなかった。まず真司が殺人を犯して激しい罪悪感に囚われないこと、蓮が優衣と...続きを読む肉体関係を持っていること、優衣の伯母さんのキャラクターの改悪、デッキケース、ベントカードの削除などなど……。原作の良い所を幾つも殺しているのが実情だ。また、メインのライダー五人に物語の焦点を絞ったせいで、脇役のライダーの出番が悉く減っている。シザーズ、ライア、インベラーはやられ役としてほんの少し登場し、ガイ、ベルデ、タイガ、リュウガ、オーディンは全く出てこない。特に好きなタイガが全く出てこなかったのは残念だった。また台詞の原作のものを取ってつけたように引用した箇所が幾つか見受けられる。特にインベラーは酷かった。あの台詞は佐野満が幸せの絶頂にある中で理不尽な敗北したからこそ生きるというのに。
だが計八名のライダーの死闘を描ききった点は評価できる。また「大人の」仮面ライダーという視点からなら、こういうものもありなのかも知れない。ただ原作そのものが大人の視聴にも耐え得る作品だと言うのに、露骨に「大人向け 」を意識しているせいで、改悪という印象が否めなかった。
また原作では明かされていないライダーたちの過去にも触れているが、一様に重い。特に蓮の過去はキツかった……。
キャラクター:☆☆☆☆
ストーリー :☆☆☆
世界観 :☆☆☆☆
テーマ :☆☆☆☆☆
文章 :☆☆
台詞 :☆☆☆
Posted by ブクログ 2013年11月07日
第一に子供の頃見てた龍騎のイメージで読むならおすすめしない。あくまでも繰り返してる世界の断片として読むべきだと思う。
かっこいい正義感に熱い主人公と、クールな第二ライダー、儚げなヒロイン、そのイメージは変わらないけれども、内容はわりかしショッキング。
まず、真司とファム、蓮とゆいのベッドシーンがあ...続きを読むる。完全にそうだと思うシーンもあれば匂わすシーンもある。そうでなくても子供向けということを忘れたのかと思うくらい下ネタが多い。
それと人気ライダーだった、真司・蓮・浅倉それぞれの過去がやけにグロの意味で生々しい。
特に浅倉は読むのをやめる人もいるのではないだろうか。
私は断片として楽しむことができたけれど、原作をかんがえるとこの表現はどうだろうと思うところも多いので☆3つ。