ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    ミステリ
    かかった時間 60分くらい?

    有名だし、評価の高い短編集。
    ミステリ?の名作「おとなしい凶器」や「南から来た男」が収録されている。いろいろな書評なんかで言われているように、なんか起こりそうなハラハラ(よりは少し弱い、薄気味悪さ?)と後味の悪さが、ことばの妙を感じさせる。

    個人的には、「...続きを読む
  • あなたに似た人
    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開し...続きを読む
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕
    とてもきれいな文章で語られる戦争の話。日常の会話、妄想、ちょっとした時に見せる表情、考え方。現実離れしているのに、現実だったんだろうと感じる。「昨日は美しかった」は最後が衝撃的で、読み終わってからまた読み直してしまった。とても悲しいものがたりで、リアル。
  • 王女マメーリア
    和田誠さんの絵が可愛いなーなんて思いつつ、全然可愛くない内容の『大人の童話』短編集でそれぞれ雰囲気は違っていて、他の作品も気になりました。
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕
    ダンケルク関連で話題に上がっていたので読んでみた。
    スピットファイアが出てきたり、戦闘に出て行くパイロットのお話で読めば読むほどダンケルクの世界観と繋がっていく感覚があった。そこが良くもちょっと辛い。

    悲しいお話や滑稽なお話色々あるけれど、私は「ある老人の死」が好き。チョコレート工場とは全く違うロ...続きを読む
  • 少年
    『単独飛行』を先に読んで面白かったので、遡りたくなりこちらを手に取った。
    生まれる前から、学校を卒業するまでの間のエピソード。意地悪な先生や先輩の話が多いが、常に変わらないのは母への敬慕の念でした。
  • キス・キス〔新訳版〕
    英国が誇る、ブラックなショートショートがお得意のダールの短編集。読んでいて気付いたが、彼の作品は夫婦が出てくることが非常に多い。且つ、どちらかがどちらかを出し抜こうとするor男女の考え方の違いに焦点を当てることが多いので、表題が「キス・キス」というのと皮肉が効いていて良い。

    可愛らしいタイトルと、...続きを読む
  • キス・キス〔新訳版〕
    異色作家短編集で何十年も前に読んで、今度は田口俊樹の新訳で読む。クスと笑うブラックユーモアでなく結構刺激的な作品は魅力的
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II
    サウンドマシン。良い。
    1よりSF色強めかも。

    クロードの犬はどろどろ。

    短編はどうしてもゆっくりしか読めない
  • キス・キス〔新訳版〕
    どれもこれも最後の最後でマジか!と笑ながら驚くみたいな結末の短編集。中でも大佐のコートが最高。大人の短編。「あなたに似た人」も読む。程よくブラックなコント。
  • キス・キス
    一昔前、BBCで放映、日本でも放送されたロアルド・ダール劇場予期せぬ出来事の原作が幾つか収録されている。
    ちょっぴり怖い作者のユーモアとストーリーテリングが光る佳品集。
  • キス・キス
    ブラックユーモアたっぷりの短編集。

    ロアルド・ダールは児童書「チョコレート工場の秘密」しか知らなかったが
    わたしは風刺やブラックユーモアに満ちた短編小説のほうが好きかも。
    想像力をかきたてるような文章がたまらない。
  • キス・キス〔新訳版〕
    ずっと読みたいと思ってたロアルド・ダール。
    本当は『あなたに似た人』を読みたいと思ってたんだけど、本屋でちょうど発売したてだったのか平積みされてて、その帯に『喪黒福造ものけぞるような妖しい魅力』と書かれてたのが目に入ってすぐさま購入してしまった。
    別に喪黒福造が好きなわけではないんだけど、あぁいう話...続きを読む
  • キス・キス
    久しぶりにロアルド・ダールを読んだ。ピリリとしつつヒヤッとする楽しい短編が詰まっていてとても楽しめました。
  • 飛行士たちの話
    第二次大戦中、英国空軍に従軍した飛行士の話。並びはほぼ時代順だろうか。
    喜劇っぽい作品もあるが、全体的に戦死・負傷者を題材としているものが多いためダークな印象。とはいえ戦闘の描写も語り手の心中も淡々と語られるためか、そこまで悲惨な印象は受けない。それがかえって現実感を増しているかもしれない。
    何れに...続きを読む
  • あなたに似た人
    ヒヤリとする

    人生を棒に振るほどアホなことをやってしまう人、そそのかす人達

    斧を選ばそうとする執事が怖すぎる


    あなたに似た人、っていうタイトルがまたユーモラスですな
  • あなたに似た人
    短編の名手ダールの短編集。
    凶器トリックでは例題になるほどあまりに有名な「おとなしい兇器」、奇妙な賭けを持ちかける男の話「南から来た男」等々、恐怖、ユーモア、幻想を描いた、これぞまさに「奇妙な味」の詰められた1冊。全15編収録のうち、何作かが賭博に絡めて描かれているが、「賭け」というのものは時折ここ...続きを読む
  • 飛行士たちの話
    「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールが紡ぐ
    第二次世界大戦を舞台にした飛行士たちのお話。

    飛行士のプライドとか、かっこよさとか、
    虚しさとか、絶望とか、使命感とか、ユーモアとか・・・
    いろいろ混ざり合っている短編集でした。

    彼らは、上からの命令ひとつで飛行機を飛ばし、
    ドイツやイタ...続きを読む
  • あなたに似た人
    ―SOMEONE LIKE YOU―

    ぐいぐい読ませる表現が好きです。
    「まるで、とけたバターでうがいしているみたいに」潤いのある声とか。

    内容は、血なんて飛び散らないのに恐ろしい。
    人間の怖さですね。
    それに、書ききらないで、読み手にゆだねてしまうところが良い。
    これがより一層恐怖をリアルにす...続きを読む
  • 少年
    敬愛するロアルド・ダールの少年時代の自伝。
    イングランドの学校、寄宿学校で横暴な教師や寮監、先輩らにひたすらに反抗する姿が描かれている。
    気に入らない生徒を簡単に鞭で打ったりしてた時代のおはなし。最後まで権力に屈しないで疑問を持ち続けるダールが良い。
    屈しないけどあからさまに反撃もせずにちゃっかり卒...続きを読む