ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    後味が悪いなんてもんじゃなくて、1日1話ずつ読みました。
    著者の登場人物(というか人間全般)に対するシニカルな目線が、まるで自分の事を嗤われているような気にさせるのであるな、と思いました。

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    2022年06月11日
  • キス・キス

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    ネタバレ

    11篇の「奇妙な味」の作品集。

    『あなたに似た人』と比べると意外と粗が目立つ作品集かも。

    個人的お気に入り
    「ウィリアムとメアリイ」
    夫が科学の勝利を得た代償に立場が逆転する夫婦。

    「天国への登り道」
    ささいな(でも精神的負担は甚大な)嫌がらせを続けたため夫婦関係にひびが入る、どころか…。

    「牧師のたのしみ」
    エセ牧師と農家の人たちとのやり取りが面白い。騙された側の善意が仇となるのはお約束。

    毎年GWにロアルド・ダールを読み、3冊目だからか話のオチが少し読めてしまうようになってきました(;'∀')

    今回は旧版で読みましたが翻訳が開高健さんでちょっとお得感あり。

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    2022年05月07日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    皮肉が効いていて面白かった。
    やっぱりカルチャー的に、いや個人的に賭けといったものに全然馴染みがないから距離を感じてしまうところはあったけど、、、

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    2022年02月24日
  • 来訪者

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    短編集。ブラックユーモア。
    全体的には下ネタ。ただし、ブラック。
    表題作が傑作。
    結末の怖さも際立ってるし、奇妙な謎も多く、ミステリ的にも読める。作品の構成すらも、結末を暗示させる伏線になっているようにも思う。
    他3作もまずまず。最後の「雌犬」はコメディ寄り。

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    2022年01月03日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ギャロッピングフォックスリー、面白かったなぁ。

    何かに囚われ過ぎた人間の滑稽さがスマートに描かれている感じ、、ロアルドダールに興味が湧いた。

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    2021年08月15日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    以前「あなたに似た人Ⅰ」を読んでようやく今回Ⅱを読むことができた。
    読み始めた最初、あれあんまり面白くないかと思ったが、ページを捲るたびに引き込まれていった。
    なぜだかはわからないが、展開が気になって仕方がないのだ。
    自分が本作で気になったのは、「ああ生命の妙なる神秘よ」である。
    話の展開が妙に頭に残る感じで好きな話だ。

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    2021年07月18日
  • あなたに似た人

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    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
    誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
    なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
    チャーリーとチョコレート工場の作

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    2021年06月14日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    ネタバレ

    短編集。個人的に外れがなく面白かったです。
    Ⅰより好きです。性格の良い登場人物がいないので
    彼(彼女)が失敗しても遠慮せずに笑えます。

    サウンドマシン…植物の声を聴いてしまったら。

    満たされた人生に最後の別れを…ロマンチックなタイトル
    だけど内容は切なくもおバカな男性の末路を描いている。

    偉大なる自動文章製造機…将来的にはできそうな機械。

    クロードの犬…私とクロードの短編集(「ネズミ捕り
    の男」「ラミンズ」「ミスター・ホディ」
    「ミスター・フィージー」)。
    ああ生命の妙なる神秘よ…ラミンズとクロードの話。

    クロードは憎めないけど、実行力はある切れ者ではないっていう人は実際にいるし、だ

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    2021年05月05日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    ダール自身がお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父シリーズ4編。エロ話がテーマになってるが、そこはロアルドダール。見事なラストのオチで、従来同様愉しませてくれる。さらに無茶苦茶をするエロおやじオズワルドだけに楽しく、恐ろしく。

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    2021年03月27日
  • 王女マメーリア

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    不器量な王女マメーリアはある朝目が覚めると絶世の美女に変身していた。美貌のマメーリアは優しい心を失う代わりに、絶大な力と傲慢さを身につけ、不幸へと進んでいくが…。大人のための寓話「王女マメーリア」に加えてTVドラマにもなった〈奇妙な味〉の傑作「アンブレラマン」「ヒッチハイカー」など全9編。その他短編をまとめました!感はあるが見逃せない面白い話ばかりの日本オリジナル短編集!

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    2021年03月27日
  • オズワルド叔父さん

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    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!

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    2021年03月21日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    カズレーザーが帯で推薦してた。チャーリーとチョコレート工場の作者らしい。いわれてみれば、ブラックジョークみたいな感じがなるほど味を帯びました。星新一みたいなかんじがあります。だから好きです。なんかちょっと怖くて不安になったりする。おもしろい

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    2021年02月10日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ネタバレ

    「味」「南から来た男」「毒」「皮膚」「首」が好き。
    「味」は、そうだもう一人、登場している人物がいた、この人が忠実な働きをした…というところがよかった。きちんと仕事をした。
    「毒」心底、ねじ曲がった根性の人っているんだな。
    「首」自業自得、因果応報。遠くから見ていた夫は、こうなることを知っていたのか、いつかはこうなると分かっていたのか。

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    2021年01月20日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    原題 Over to You
    無線なんかで「応答どうぞ」。よく〝Over〟と略して使われる。

    飛行士たちが空で最もよく発した言葉なんだろう。重要な情報交換の時にも、他愛無い話の時にも、もう返答がないとわかっている戦友を呼び出す時にも。

    ロアルド・ダールの処女短篇集。
    副題 Ten stories of flyers and flying
    10篇それぞれが、彼が戦争で心身に得た破片に思えた。淡々と光を放つ破片。

    ひとつ、不思議な光があって、ポルコ・ロッソの回想にも使われてますね。

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    2020年10月19日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    読後感の悪いショートショートを書かせたら天下一のロアルド・ダール短編集。印象的なのはやはり表紙にも出てくる「クロードの犬」。
    他の作品と違って複数の独立したチャプターに分かれているので、登場人物への感情移入が自然と強くなる。話としては全然関係ないが、映画「ロック・ストック・トゥースマーキングバレルズ」を連想してしまった。イギリス人はこういうの好きなのかね。

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    2020年10月11日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    ロアルド・ダールの大人向け短編集
    少しエロティックだったり、悪趣味というかブラックコメディ風のものが多かった印象
    最後のオチがどれも秀逸で、ついつい続きが気になってしまう作品でした

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    2020年09月09日
  • あなたに似た人

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    短篇集。収録作品は、味、おとなしい兇器、南から来た男、兵隊、「わがいとしき妻よ、わが鳩よ」、海の中へ、韋駄天のフォックスリイ、皮膚、毒、お願い、首、音響捕獲機、告別、偉大なる自動文章製造機、クロウドの犬。

    短編の醍醐味はキレの良い展開。 この短篇集は、ミステリー要素はあまりないけど、話がどう展開してゆくかワクワクする。 予想外の結末にうならされたり、予想通りの顛末に納得したり。 特に好きな作品は、ワインをあてる賭けをする「味」、なんでもないような賭けが緊張感を募らせる「南から来た男」、時代を先取りし過ぎている「偉大なる自動文章製造機」。 賭けにまつわる題材が多い。 最後の「クロウドの犬」だけ

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    2020年07月30日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とてもきれいな文章で語られる戦争の話。日常の会話、妄想、ちょっとした時に見せる表情、考え方。現実離れしているのに、現実だったんだろうと感じる。「昨日は美しかった」は最後が衝撃的で、読み終わってからまた読み直してしまった。とても悲しいものがたりで、リアル。

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    2018年12月26日
  • 王女マメーリア

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    和田誠さんの絵が可愛いなーなんて思いつつ、全然可愛くない内容の『大人の童話』短編集でそれぞれ雰囲気は違っていて、他の作品も気になりました。

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    2018年02月23日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    ダンケルク関連で話題に上がっていたので読んでみた。
    スピットファイアが出てきたり、戦闘に出て行くパイロットのお話で読めば読むほどダンケルクの世界観と繋がっていく感覚があった。そこが良くもちょっと辛い。

    悲しいお話や滑稽なお話色々あるけれど、私は「ある老人の死」が好き。チョコレート工場とは全く違うロアルド・ダールを知れて良かった。

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    2018年01月11日