ロアルドダールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレダールの作品で、マチルダを読んで時に、すごく面白いと思った反面、
少し危うさも感じた。この本を子供に読ませてよいのだろうかと。
しかし、ダールの自伝を読んだときに、その心配は消えた。
ダールの自伝を読んだとき、ジブリの紅の豚を思い出した。
ダールの作品は、暗いところや、斜めに構えたところがあるが、
人間の温かさや、奥の深さが共通していることに気がついた。
大人向けの本も出しているというので手に取ったのがこの本である。
ますます、ダールが好きになり、翻訳ものは、ほぼ全部読ませていただいた。
時間があるときに、順に書評を書いていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレダールの作品の原点を確認することができました。
「マチルダ」、「チョコレート工場の秘密」、「こちら愉快な窓拭き会社」の3つが、 同じ著者の作品だと知らずに、それぞれ読んでいました。
単独飛行を呼んで、3つの本の共通点に気がつきました。
極限の経験、人間に対する愛情、大人の権威に対する反発。
この3つの視点が、作品ごとに、それぞれほどよく混ざっています。
この本を読んで、ダールの本を安心して子供に勧めることができるようになりました。
ますますダールのファンになってしまいました。
ps.
宮崎アニメの「紅の豚」の題材の一つだといわれているそうです。 -
Posted by ブクログ
ロアルド・ダールは、19年前の1990年11月23日に74歳で亡くなったイギリスの小説家・脚本家ですが、そもそも彼と最初に接触したのが、筒井康隆を通してのブラックユーモア経由だったのか、『チキ・チキ・バン・バン』や『007は二度死ぬ』などの映画の原作や映画化された『チャーリーとチョコレート工場』(原作「チョコレート工場の秘密」)からだったのか、それともサン・テグジュペリ好きが高じてのパイロット関連だったのか、奇妙な味のサキに味を占めてのアナロジーからだったのか、いったいどこからなのか、今となってはまったく藪の中です。
『あなたに似た人』や『魔女がいっぱい』もそうですが、そんなにしょっちゅうと -
Posted by ブクログ
哄笑の物語。
ただし、まじめな人は読んではいけません。
再読のつもりで、本棚から引っ張り出したのですがきっと違います。これだけの作品、たとえ20年前に読んだとしても、記憶の片隅には残っているはず。多分、兄貴の一人の購入本が混ざり込んだのでしょう。
1920年前後のヨーロッパの国王、音楽家、画家、著作家、科学者などの実在の人物に超強力なバイアグラを飲ませて、その狂態を描くという、悪趣味この上ない物語。よくもまあ、名誉毀損などで訴えられなかったなあと思います。
しかし、悪趣味もここまで突き抜ければいっそ潔いかと。もちろん、ダールという才人が書いた作品だからでしょうが。