ロアルドダールのレビュー一覧

  • 単独飛行

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    やっぱり好き。

    ロアルド・ダール作品の根底にはいつも不条理があって、その中でいかに自分として生きるか、というのが書き方がなされている気がする。

    戦争も日常。

    飛行機から眺めた素晴らしい景色。

    母への愛。

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    2025年04月08日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    ちょっと苦手なスプラッタ話が出てきて
    それ以降苦手気分が抜けなかったが、作者の短編書きの腕前は、やっぱり一流だと思った。売り上げのためとは言え、本書を2冊に分けてしまったのは残念だ。一冊の中にあるから気持ちよく読み終えられるのに。

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    2025年04月08日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とても良かった。本の中で、たくさんの人が死んでいるので、良かったなんて言ってはいけないのだが ほんとうに良い本だったと思う。読みながら、ところどころで涙が滲んだ。戦争の時代に生まれる命と そうでない命の選別は、一体誰がおこなっているのだろう。考えても 分からないことをたくさん考えながら読んだ。言葉にならない感情も 幾度か浮かんできた。飛行機の中で ひとりで死ぬことはたぶん とても寂しいことなんだと思った。空の上で操縦桿を握っていた強ばった手が 女の柔肌を夢見る。誰かが死ぬ間際 同じ視界に小さな花を捉える。遥か上空で見つけるちっぽけな人間の命の重さを やがて 手遅れになった場所で問い掛ける。累々とした死体と錯乱寸前の精神が蔓延する渦中でも 魂はその内側に思い出をきざむ。自分以外の誰かに触れ、体温を感じ取る。あたしの体があるこの場所にも かつて 別の人の肉体があった。透明になったそのひとのかたちをしたものたちと あたしは常に重なっている。何も語らず 忘れられたその透明な何かが 話を聞かせてくれた、そんな気持ちになった。

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    2024年12月11日
  • 少年

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    この経験があってダールの作品があるのだなぁ…としみじみ思った。

    6〜20歳までの学校での経験はまさに虐待に次ぐ虐待。子ども時代の恨みを忘れなかったからこそ、あの的確で痛快な仕返し物語が書けたのですね。

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    2024年05月02日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    大人向けのお話でも、変わらずダールワールドに引き込まれる!
    あとがきでプレイボーイに対しての描き下ろしと知って納得。笑

    オズワルド叔父の日記、是非全巻読んでみたいものです…

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    2024年04月24日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    その後の展開を想像して「笑う」「痛快さに痺れる」「後味の悪さに震える」といった短編が収められている。「天国への道」と「牧師の愉しみ」が個人的には好み。

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    2024年03月31日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    香草をそのまま食べる感じ、かな?
    パクチーとかルッコラとかバジル?
    料理とあわせるのがいいんだけど、
    はまるとそのままいけちゃうやつ笑

    「満たされた人生に最後の別れを」は、原題が「Nunc dimittis」、シメオンのカンティクムですね。内容はとても世俗的なのにタイトルが終課の聖歌。ラストで流れてたらと思うと…苦いですね。

    有名な「おとなしい凶器」(Iに収録)の原題、Lamb to the Slaughterも旧約聖書にあるみたいですし、何かしら寓意がありそうです。知ったら知ったでさらに苦くなりそうですが…やっぱり香草。

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    2023年01月29日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    どの話もまったく先が読めない。奇妙な味としかいいようのない、嫌な読後感もあればちょっとしたユーモアにクスっとなることもあり、お得感のある短編集。
    私は後味悪い話のほうが好きです。

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    2022年07月24日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    短編集だ。ゆったりと軽妙で、どの作品にも「あなたに似た人」がいる。小心で適当で打算的。でも、憎めない。何度でも会いたくなる。そんな魅力や魔力が、この本にはある。イチオシです。

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    2022年07月07日
  • キス・キス

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    ネタバレ

    11篇の「奇妙な味」の作品集。

    『あなたに似た人』と比べると意外と粗が目立つ作品集かも。

    個人的お気に入り
    「ウィリアムとメアリイ」
    夫が科学の勝利を得た代償に立場が逆転する夫婦。

    「天国への登り道」
    ささいな(でも精神的負担は甚大な)嫌がらせを続けたため夫婦関係にひびが入る、どころか…。

    「牧師のたのしみ」
    エセ牧師と農家の人たちとのやり取りが面白い。騙された側の善意が仇となるのはお約束。

    毎年GWにロアルド・ダールを読み、3冊目だからか話のオチが少し読めてしまうようになってきました(;'∀')

    今回は旧版で読みましたが翻訳が開高健さんでちょっとお得感あり。

    解説の阿刀田高さんが好みと挙げられた3作(「女主人」「天国への登り道」「牧師のたのしみ」)と私の好みの3作中2作が同じで勝手に親近感を覚えてしまいました(*´艸`*)

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    2022年05月07日
  • 来訪者

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    短編集。ブラックユーモア。
    全体的には下ネタ。ただし、ブラック。
    表題作が傑作。
    結末の怖さも際立ってるし、奇妙な謎も多く、ミステリ的にも読める。作品の構成すらも、結末を暗示させる伏線になっているようにも思う。
    他3作もまずまず。最後の「雌犬」はコメディ寄り。

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    2022年01月03日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    以前「あなたに似た人Ⅰ」を読んでようやく今回Ⅱを読むことができた。
    読み始めた最初、あれあんまり面白くないかと思ったが、ページを捲るたびに引き込まれていった。
    なぜだかはわからないが、展開が気になって仕方がないのだ。
    自分が本作で気になったのは、「ああ生命の妙なる神秘よ」である。
    話の展開が妙に頭に残る感じで好きな話だ。

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    2021年07月18日
  • あなたに似た人

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    もう廃盤となってる旧訳版。
    絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
    オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
    シニカルが効いている奇妙な味。
    人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
    傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
    誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
    なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
    チャーリーとチョコレート工場の作者とは知らなかった!

    味 ★4
    おとなしい兇器 ★4.5
    南から来た男 ★3
    兵隊 ★2
    わがいとしき妻よ、わが鳩よ ★3
    海の中へ ★4.5
    韋駄天のフォックスリイ ★5
    皮膚 ★4
    毒 ★3.5
    お願い ★3.5
    首 ★4.5
    音響捕獲器 ★3
    告別 ★5
    偉大なる自働文章製造業 ★4
    クロウドの犬 ★4

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    2021年06月14日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    ネタバレ

    短編集。個人的に外れがなく面白かったです。
    Ⅰより好きです。性格の良い登場人物がいないので
    彼(彼女)が失敗しても遠慮せずに笑えます。

    サウンドマシン…植物の声を聴いてしまったら。

    満たされた人生に最後の別れを…ロマンチックなタイトル
    だけど内容は切なくもおバカな男性の末路を描いている。

    偉大なる自動文章製造機…将来的にはできそうな機械。

    クロードの犬…私とクロードの短編集(「ネズミ捕り
    の男」「ラミンズ」「ミスター・ホディ」
    「ミスター・フィージー」)。
    ああ生命の妙なる神秘よ…ラミンズとクロードの話。

    クロードは憎めないけど、実行力はある切れ者ではないっていう人は実際にいるし、だいたいめんどくさい。

    廃墟にて…2Pの短編。ピシッと収まっていて素晴らしい。食べちゃうのかなぁ。

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    2021年05月05日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    ダール自身がお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父シリーズ4編。エロ話がテーマになってるが、そこはロアルドダール。見事なラストのオチで、従来同様愉しませてくれる。さらに無茶苦茶をするエロおやじオズワルドだけに楽しく、恐ろしく。

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    2021年03月27日
  • 王女マメーリア

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    不器量な王女マメーリアはある朝目が覚めると絶世の美女に変身していた。美貌のマメーリアは優しい心を失う代わりに、絶大な力と傲慢さを身につけ、不幸へと進んでいくが…。大人のための寓話「王女マメーリア」に加えてTVドラマにもなった〈奇妙な味〉の傑作「アンブレラマン」「ヒッチハイカー」など全9編。その他短編をまとめました!感はあるが見逃せない面白い話ばかりの日本オリジナル短編集!

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    2021年03月27日
  • オズワルド叔父さん

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    強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!

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    2021年03月21日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    原題 Over to You
    無線なんかで「応答どうぞ」。よく〝Over〟と略して使われる。

    飛行士たちが空で最もよく発した言葉なんだろう。重要な情報交換の時にも、他愛無い話の時にも、もう返答がないとわかっている戦友を呼び出す時にも。

    ロアルド・ダールの処女短篇集。
    副題 Ten stories of flyers and flying
    10篇それぞれが、彼が戦争で心身に得た破片に思えた。淡々と光を放つ破片。

    ひとつ、不思議な光があって、ポルコ・ロッソの回想にも使われてますね。

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    2020年10月19日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    読後感の悪いショートショートを書かせたら天下一のロアルド・ダール短編集。印象的なのはやはり表紙にも出てくる「クロードの犬」。
    他の作品と違って複数の独立したチャプターに分かれているので、登場人物への感情移入が自然と強くなる。話としては全然関係ないが、映画「ロック・ストック・トゥースマーキングバレルズ」を連想してしまった。イギリス人はこういうの好きなのかね。

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    2020年10月11日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    ロアルド・ダールの大人向け短編集
    少しエロティックだったり、悪趣味というかブラックコメディ風のものが多かった印象
    最後のオチがどれも秀逸で、ついつい続きが気になってしまう作品でした

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    2020年09月09日