ロアルドダールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても良かった。本の中で、たくさんの人が死んでいるので、良かったなんて言ってはいけないのだが ほんとうに良い本だったと思う。読みながら、ところどころで涙が滲んだ。戦争の時代に生まれる命と そうでない命の選別は、一体誰がおこなっているのだろう。考えても 分からないことをたくさん考えながら読んだ。言葉にならない感情も 幾度か浮かんできた。飛行機の中で ひとりで死ぬことはたぶん とても寂しいことなんだと思った。空の上で操縦桿を握っていた強ばった手が 女の柔肌を夢見る。誰かが死ぬ間際 同じ視界に小さな花を捉える。遥か上空で見つけるちっぽけな人間の命の重さを やがて 手遅れになった場所で問い掛ける。累々とした死体と錯乱寸前の精神が蔓延する渦中でも 魂はその内側に思い出をきざむ。自分以外の誰かに触れ、体温を感じ取る。あたしの体があるこの場所にも かつて 別の人の肉体があった。透明になったそのひとのかたちをしたものたちと あたしは常に重なっている。何も語らず 忘れられたその透明な何かが 話を聞かせてくれた、そんな気持ちになった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ11篇の「奇妙な味」の作品集。
『あなたに似た人』と比べると意外と粗が目立つ作品集かも。
個人的お気に入り
「ウィリアムとメアリイ」
夫が科学の勝利を得た代償に立場が逆転する夫婦。
「天国への登り道」
ささいな(でも精神的負担は甚大な)嫌がらせを続けたため夫婦関係にひびが入る、どころか…。
「牧師のたのしみ」
エセ牧師と農家の人たちとのやり取りが面白い。騙された側の善意が仇となるのはお約束。
毎年GWにロアルド・ダールを読み、3冊目だからか話のオチが少し読めてしまうようになってきました(;'∀')
今回は旧版で読みましたが翻訳が開高健さんでちょっとお得感あり。
解説の阿刀田高さんが好みと挙げられた3作(「女主人」「天国への登り道」「牧師のたのしみ」)と私の好みの3作中2作が同じで勝手に親近感を覚えてしまいました(*´艸`*) -
Posted by ブクログ
もう廃盤となってる旧訳版。
絶妙な語り口でぐいぐいと読ませてしまう。
オチもどうなるのか意外と読めなかったりして、引き込み方が非常に巧い。
シニカルが効いている奇妙な味。
人間の弱さ醜さ恐ろしさをユーモラスに描いた逸品。
傑作と言われる冒頭の3編から始まり、「韋駄天のフォックスリイ」の心痛みながらも笑えるオチ、「告別」の苦笑いしてしまう復讐劇、子供の頃の妄想は世界共通でドキドキした「お願い」など、ゾクゾクする短編で出来上がっている。
誤訳、悪訳が所々にあり読みづらい部分もあるものの、充分に良いと思う。
なにせ40年以上前の古い出版なので、新訳版も読んでみたい。
チャーリーとチョコレート工場の作者とは知らなかった!
味 ★4
おとなしい兇器 ★4.5
南から来た男 ★3
兵隊 ★2
わがいとしき妻よ、わが鳩よ ★3
海の中へ ★4.5
韋駄天のフォックスリイ ★5
皮膚 ★4
毒 ★3.5
お願い ★3.5
首 ★4.5
音響捕獲器 ★3
告別 ★5
偉大なる自働文章製造業 ★4
クロウドの犬 ★4
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集。個人的に外れがなく面白かったです。
Ⅰより好きです。性格の良い登場人物がいないので
彼(彼女)が失敗しても遠慮せずに笑えます。
サウンドマシン…植物の声を聴いてしまったら。
満たされた人生に最後の別れを…ロマンチックなタイトル
だけど内容は切なくもおバカな男性の末路を描いている。
偉大なる自動文章製造機…将来的にはできそうな機械。
クロードの犬…私とクロードの短編集(「ネズミ捕り
の男」「ラミンズ」「ミスター・ホディ」
「ミスター・フィージー」)。
ああ生命の妙なる神秘よ…ラミンズとクロードの話。
クロードは憎めないけど、実行力はある切れ者ではないっていう人は実際にいるし、だいたいめんどくさい。
廃墟にて…2Pの短編。ピシッと収まっていて素晴らしい。食べちゃうのかなぁ。