ロアルドダールのレビュー一覧
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どの話もまったく先が読めない。奇妙な味としかいいようのない、嫌な読後感もあればちょっとしたユーモアにクスっとなることもあり、お得感のある短編集。
私は後味悪い話のほうが好きです。Posted by ブクログ -
短編集だ。ゆったりと軽妙で、どの作品にも「あなたに似た人」がいる。小心で適当で打算的。でも、憎めない。何度でも会いたくなる。そんな魅力や魔力が、この本にはある。イチオシです。Posted by ブクログ
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後味が悪いなんてもんじゃなくて、1日1話ずつ読みました。
著者の登場人物(というか人間全般)に対するシニカルな目線が、まるで自分の事を嗤われているような気にさせるのであるな、と思いました。Posted by ブクログ -
皮肉が効いていて面白かった。
やっぱりカルチャー的に、いや個人的に賭けといったものに全然馴染みがないから距離を感じてしまうところはあったけど、、、Posted by ブクログ -
ギャロッピングフォックスリー、面白かったなぁ。
何かに囚われ過ぎた人間の滑稽さがスマートに描かれている感じ、、ロアルドダールに興味が湧いた。Posted by ブクログ -
以前「あなたに似た人Ⅰ」を読んでようやく今回Ⅱを読むことができた。
読み始めた最初、あれあんまり面白くないかと思ったが、ページを捲るたびに引き込まれていった。
なぜだかはわからないが、展開が気になって仕方がないのだ。
自分が本作で気になったのは、「ああ生命の妙なる神秘よ」である。
話の展開が妙に頭に...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集。個人的に外れがなく面白かったです。
Ⅰより好きです。性格の良い登場人物がいないので
彼(彼女)が失敗しても遠慮せずに笑えます。
サウンドマシン…植物の声を聴いてしまったら。
満たされた人生に最後の別れを…ロマンチックなタイトル
だけど内容は切なくもおバカな男性の末路を描いている。
偉大...続きを読むPosted by ブクログ -
カズレーザーが帯で推薦してた。チャーリーとチョコレート工場の作者らしい。いわれてみれば、ブラックジョークみたいな感じがなるほど味を帯びました。星新一みたいなかんじがあります。だから好きです。なんかちょっと怖くて不安になったりする。おもしろいPosted by ブクログ
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「味」「南から来た男」「毒」「皮膚」「首」が好き。
「味」は、そうだもう一人、登場している人物がいた、この人が忠実な働きをした…というところがよかった。きちんと仕事をした。
「毒」心底、ねじ曲がった根性の人っているんだな。
「首」自業自得、因果応報。遠くから見ていた夫は、こうなることを知っていたのか...続きを読むPosted by ブクログ -
原題 Over to You
無線なんかで「応答どうぞ」。よく〝Over〟と略して使われる。
飛行士たちが空で最もよく発した言葉なんだろう。重要な情報交換の時にも、他愛無い話の時にも、もう返答がないとわかっている戦友を呼び出す時にも。
ロアルド・ダールの処女短篇集。
副題 Ten stories...続きを読むPosted by ブクログ -
読後感の悪いショートショートを書かせたら天下一のロアルド・ダール短編集。印象的なのはやはり表紙にも出てくる「クロードの犬」。
他の作品と違って複数の独立したチャプターに分かれているので、登場人物への感情移入が自然と強くなる。話としては全然関係ないが、映画「ロック・ストック・トゥースマーキングバレルズ...続きを読むPosted by ブクログ -
普通のミステリとは全然違います。翻訳だから文章も日本の小説とは違ってまた良し。
中でも良かったのが、「皮膚」容赦ない残酷さ。貧しく今日食べるものにも困るような老いさらばえた老人。彼が彫り師として活力に溢れ輝いていた日々、若き画家に惚れ込み背中一面に自分の妻の肖像を刺青として残してもらった。それは自分...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集
カタカナの固有名詞の多さにちょっと混乱しました
どんどんと盛り上がっていってどうなるんだーって思ったら、拍子抜けするようなオチが多々
直接的に残酷な描写はないですが人間の静かな狂気や感情みたいなものにぞわっとしたりする話も
個人的にギャロっピング・フォックスリーがしょうもなさすぎて(褒)好き...続きを読むPosted by ブクログ