ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    こういう話なのね。
    ニンゲンってなんなん。
    もう一回読んで、しっかり楽しもう。
    手のひらをお尻で拭いながら。

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    2025年09月11日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    個人的に『首』と『皮膚』が好きですね。
    『首』では、レイディ・タートンが首がはまって抜け出せないという醜態に対し、それまで感情を表に出さず冷静に紳士であったバジル卿が暗い喜びを覚える描写が好きです。同じくレイディを嫌っている執事・ジェイクスのイカサマを嬉々として受け入れ、斧を手に取るバジル卿。結局は危ないから鋸に代えてくれと申しつけるも、その時の彼の喜びを湛えた表情の描写は忘れ難い印象深いものでした。
    『皮膚』では、温かい食事と不自由の無い生活の誘惑に負け、大切な筈の愛弟子の絵を売ってしまい最後には皮膚を剥がされてしまう老人のなんとも言えない後味の悪さ。彼の自慢できるものは背中に彫られた愛弟子

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    2025年09月04日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    初読。よかった。特に「カティーナ」と「彼らは歳を取るまい」の二編。フォーカスのあてかたがすごいと思った描写がいくつもあった。
    フィンの話で、文脈は覚えてないけど某映画の1シーンが思い浮かんだ。まさにそれの元になってるとあとがきで知って驚いた。

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    2025年08月17日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    「優雅で危険な笑み」

    久しぶりの“ロアルドダール”
    サッと読めるところは、いつでも健在
    相変わらずの調子で“毒”を密かに撒く

    とくに連作短編「クロードの犬」は
    世の中に溢れた“泣ける……”とは程遠い、不穏な空気に包まれた、生きた人間たちの物語

    刺激的でした。

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    2025年06月16日
  • 単独飛行

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    やっぱり好き。

    ロアルド・ダール作品の根底にはいつも不条理があって、その中でいかに自分として生きるか、というのが書き方がなされている気がする。

    戦争も日常。

    飛行機から眺めた素晴らしい景色。

    母への愛。

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    2025年04月08日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    ちょっと苦手なスプラッタ話が出てきて
    それ以降苦手気分が抜けなかったが、作者の短編書きの腕前は、やっぱり一流だと思った。売り上げのためとは言え、本書を2冊に分けてしまったのは残念だ。一冊の中にあるから気持ちよく読み終えられるのに。

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    2025年04月08日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    久しぶりに読み返した。
    ブラックユーモアというか、人間のちょっと悪い部分、あまり意識せずに人に見せて「うわっ」と思われる一面が描かれていてとても面白い。
    『皮膚』が好きかな。自分に似ているのは『ギャロッピング・フォックスリー』かもしれない。

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    2025年01月02日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とても良かった。本の中で、たくさんの人が死んでいるので、良かったなんて言ってはいけないのだが ほんとうに良い本だったと思う。読みながら、ところどころで涙が滲んだ。戦争の時代に生まれる命と そうでない命の選別は、一体誰がおこなっているのだろう。考えても 分からないことをたくさん考えながら読んだ。言葉にならない感情も 幾度か浮かんできた。飛行機の中で ひとりで死ぬことはたぶん とても寂しいことなんだと思った。空の上で操縦桿を握っていた強ばった手が 女の柔肌を夢見る。誰かが死ぬ間際 同じ視界に小さな花を捉える。遥か上空で見つけるちっぽけな人間の命の重さを やがて 手遅れになった場所で問い掛ける。累々

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    2024年12月11日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    外国人の書いた本を初めて読みました。
    翻訳特有の言い回しがちょっと難しかったけど、面白かったです。
    どの話も何か居心地の悪さを感じ、最後は息を呑む結末です。
    『南からきた男』が私はおすすめです!

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    2024年08月27日
  • 少年

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    この経験があってダールの作品があるのだなぁ…としみじみ思った。

    6〜20歳までの学校での経験はまさに虐待に次ぐ虐待。子ども時代の恨みを忘れなかったからこそ、あの的確で痛快な仕返し物語が書けたのですね。

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    2024年05月02日
  • 来訪者〔新訳版〕

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    大人向けのお話でも、変わらずダールワールドに引き込まれる!
    あとがきでプレイボーイに対しての描き下ろしと知って納得。笑

    オズワルド叔父の日記、是非全巻読んでみたいものです…

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    2024年04月24日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    その後の展開を想像して「笑う」「痛快さに痺れる」「後味の悪さに震える」といった短編が収められている。「天国への道」と「牧師の愉しみ」が個人的には好み。

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    2024年03月31日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ミステリー短編集。
    直訳すぎるのか元々の文体か、読みづらさがある。もうやめてもいいかなあと思いながら中盤の「プールでひと泳ぎ」に差しかかり、電車の乗り換えのため途中で本を閉じて歩きながら、この後どうなるか......あのお婆さんはどのタイプ......?と妄想していて、あれ?ハマってるかもと気づいた。
    特に「南から来た男」のラストと「首」が好きだった。この2編、穏やかな人の良さそうな人物から見えるちょっとした狂気が好きな方におすすめ。

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    2024年01月22日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ズルかったり、自分勝手だったり、思い込みが激しかったり…、色々な主人公が巻き起こす、ちょっとブラックな短編集。大なり小なり誰もが持っている感情?だから、「あなたに似た人」?

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    2023年12月26日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    香草をそのまま食べる感じ、かな?
    パクチーとかルッコラとかバジル?
    料理とあわせるのがいいんだけど、
    はまるとそのままいけちゃうやつ笑

    「満たされた人生に最後の別れを」は、原題が「Nunc dimittis」、シメオンのカンティクムですね。内容はとても世俗的なのにタイトルが終課の聖歌。ラストで流れてたらと思うと…苦いですね。

    有名な「おとなしい凶器」(Iに収録)の原題、Lamb to the Slaughterも旧約聖書にあるみたいですし、何かしら寓意がありそうです。知ったら知ったでさらに苦くなりそうですが…やっぱり香草。

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    2023年01月29日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    原題 ROALD DAHL’S SHORT STORIES VOLUME I

    読後に嫌な感じが残る〝奇妙な味(江戸川乱歩の造語らしいです)〟が…とっても苦い。人の悪い(というか愚かな)部分が無邪気に出てる分、シニカルというよりもアイロニカルです。もやもやするー。

    理屈じゃない堕ち(落ちではなく)が常識に潜んでるところは十分ホラーですね。「ギャロッピング・フォックスリー」は〝落ち〟ですけど、それでも〝苦〟笑い。良識を壊して不安にしてくれる11篇。

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    2023年01月10日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    最後どうなるの?!と思いながらページをめくる手が止まりませんでした。
    芸術、食卓、街並み。昔のヨーロッパの風景も感じられる作品です。
    中でもワインやマルガリータがおいしそうで…
    気づいたらワインを片手に。ロアルド・ダールを片手に。ってなってました。(笑)

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    2022年10月17日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ブラックユーモアが効いている短編集。
    海外小説は苦手だが読みやすい。

    ・首
    ・皮膚

    が特に好みです。

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    2022年09月11日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    どの話もまったく先が読めない。奇妙な味としかいいようのない、嫌な読後感もあればちょっとしたユーモアにクスっとなることもあり、お得感のある短編集。
    私は後味悪い話のほうが好きです。

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    2022年07月24日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    短編集だ。ゆったりと軽妙で、どの作品にも「あなたに似た人」がいる。小心で適当で打算的。でも、憎めない。何度でも会いたくなる。そんな魅力や魔力が、この本にはある。イチオシです。

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    2022年07月07日