ロアルドダールのレビュー一覧

  • キス・キス〔新訳版〕

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    ダール短編集の中で一番、印象に残っている話が多いイメージ。
    本当に本当に、ダールの大人向け作品がもうこれ以上読めないなんて…
    訳されてない埋もれた作品とかないのかなあ。

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    2026年02月11日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    映画『紅の豚』を見て、こちらの本を手に取りました。映画にも少し出てきた戦争の悲しさの要素が、詰まっていました。

    飛行機カッコいい! みたいな気持ちで読み始めたので、特に『カティーナ』の内容はショックでしたが、当時の飛行機に乗っていた人と、その周りの人々のリアルはこちらなのかな? と感じました。読んで良かった!

    『猛犬に注意』には、ミステリ要素も感じられ、素晴らしい短編でした。今後、著者の他の作品も読んでみたいです。

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    2025年08月25日
  • キス・キス

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    チョコレート工場のイメージが強いけど、ショートショートが面白すぎ。田舎で育った少年の話がすごく印象的。資本主義怖いな。

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    2025年08月10日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    Ⅰ、Ⅱ全体を通して印象に残るのは『味』『満たされた人生に最後の別れを』などに見られる上流社会やスノビズムに対するシニカルな視線が、農村を舞台にした『クロードの犬』などでも一貫しているところ。どれも一筋縄ではいかないし、快哉を叫びたくなるような結末も用意されないが、ギリギリとエピソードや描写を重ねて緊張感を高めていき、最後に解放される(時には宙吊りになる)感覚には中毒性がある。

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    2025年06月04日
  • 少年〔新訳版〕

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    私のイマジネーションの師匠と言っても過言ではないくらい、この人のお陰で私はこういう感性になったんだろうな、と思えるくらい、重要な存在であるダールさん。
    これを読んでなるほど納得、こういう少年期を過ごしたから、あのような作品たちが出来上がったんだなと…

    ダールさん、私自身、両方に重ね合わせてなんだか感慨深くなった。
    やはり子供の頃にどんな環境で何をしたかというのは、大人になってからも強く強く影響を受けているのだなと改めて感じました。

    早く「単独飛行」買わないと!

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    2025年03月29日
  • 王女マメーリア

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    大好きなダールの本を一冊読み終える度に、「うわ…またダールの話を初めて読む感動をひとつ、消費してしまった…」となってしまう。
    そう、名作映画を観ずに取っておくのと同じ心理です。
    でも最近、早く全て読み尽くしてしまいたい欲求が最上級に高まっていて、誘惑に負けてしまいそう。

    こんなにも本の世界に不思議な感覚で惹き込まれる作家さんは私に取って彼しかいないのである…!
    ずっとずっと大好き!!!!!

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    2025年02月25日
  • 少年

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    大好きなロアルドダールを久しぶりに読みました。
    何故か今まで読んでいなかった‥‥子供時代の経験が作品に影響したことがよく分かる本でした。

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    2022年08月16日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    ロアルドダール3冊目の短編集だが「あなたに似た人」よりも完成度が高いと思っている。「女主人」「牧師のたのしみ」「ジョージイポーギイ」「ほしぶどう作戦」「誕生と破局」など皮肉で残酷で見事な結末のドンデン返し。最後の最後ですべてがひっくり返って景色がガラリと変わる。予期せぬ出来事を存分に愉しませてくれる全11編。

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    2021年03月24日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とても良くて、忘れられない本になりました。ジブリの「紅の豚」の原作の一つ。戦争が人を変えてしまうということのリアリティ、虚しさが静かに伝わってくる。最終話「あなたに似た人」は、やり切れなさを抱えて酒を飲む、その感情がひしひしと伝わってくる。

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    2021年02月20日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    全11編からなる短編集。どのような落ちになるのかとハラハラさせるものもあり、皮肉なラストが多い。「女主人」「天国への道」「牧師の愉しみ」「ミセス・ビクスビーと大佐のコート」が好き。

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    2019年05月24日
  • 単独飛行

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    いつ買ったのか正確に覚えていないが、家にあったので読んでみた。
    挟まれた栞を見る限り、品川駅で買ったみたいなので、新幹線に乗る前の旅情に釣られて買ったんだろう。

    戦時中の話ではあるが、重苦しさはなく、旅行記を読んでいるような感じ。
    常に自分の中のギリシャやパレスチナでの思い出、というか空気や匂いや喧騒が、頭の中で感じられて、とても心地よく、旅立つ前のワクワク感を楽しみながら、読むことができた。

    『少年』も読んでみよ。

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    2017年09月28日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    こんなガーリーな表紙で人をだまして、ダールのイヤな気持ちになる世界へと引きずり込もうというのか。いいね!
    すべての物語に小噺っぽいオチがついた短編集。
    「本っておもしろい!」と思わせてくれるという意味では、読書の入り口になり得る一冊といえるが、その後の方向性はゆがむと思う。
    それもアリだ。

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    2021年01月20日
  • あなたに似た人

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     15編の作品を収録した短編集。

     絶妙な語り口と独特のオチの数々。それだけに内容がちょっと分かりにくいものもあるものの、それすらもこの短編集の魅力として映るような気がします。

     最初の3編はいずれも傑作揃いなので、そこでハマれば他の独特のオチの短編も、「こういう作家性なんだなあ」と自然に受け入れられるのではないか、と思います。

     その最初の3編はワインの銘柄当ての賭けの様子を描いた「味」
    思いがけず夫を殺してしまった妻が証拠隠滅を図る「おとなしい兇器」
    ライターで連続10回火をつけることができれば高級車を手に入れられる、しかし失敗すれば指を一本失う、という賭けの顛末を描く「南から来た男」の3編。

    「味」はオチの書き方が絶妙! 単純に書けばそれまでの話なのですが、結末を微妙にぼやけさせて書くことで独特の”味”のある短編になっています。

    「おとなしい兇器」も今となってはトリックは見覚えのあるものかもしれませんが、そこに至った時のブラックな書きっぷりが見事の一言に尽きます。思わずにやりとしてしまいました。

    「南から来た男」もラストの一行が印象的。どんでん返しの衝撃というものではなく、例えるなら気づかぬうちにスッと自分の背後に何かが忍び寄っていた、という感覚のような感じです。淡々としながらも、想像すればするほど恐怖や狂気が感じられるオチです。

     比較的分かりやすかった短編としては、「南から来た男」と同じくスッと忍び寄る怖さが印象的な「皮膚」。自動で文学を描く機械の発明を描いたブラックユーモア系の「偉大なる自動文章製造機」も好きです。

     そしてオチの不可解さが印象的な短編も多いです。「海の中へ」「毒」「音響捕獲器」など、面白いのかどうか正直よく分からないのですが、なんだか忘れられない短編が多かったです。これもまた”奇妙な味”の短編集の最高峰とされるこの作品の魅力なのかな、と思います。

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    2015年11月04日
  • キス・キス

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    ロアルド・ダールの軽妙さは寝しなに聞く物語の愉しさのような感慨を呼び覚ます。そしてまた星新一のショートショート(そう言えばそんな言葉を最近はめっきり聞かなくなったけれど)を読んでいた頃の愉しさも呼び起こす。一つ読んでしまうと次から次へと幾つも幾つも読まずには居られなくなる愉しさでもある。中毒症状のようなものだ。そんな愉しさにふと耽りそうになる。子供の頃はそんな風にしてただなんとなく楽しんでいたっけな、と。けれど、今は少し警戒感のようなものも同時に頭をもたげる。その愉しさの根源は世の中に対して斜に構えずには居られないシニカルなものの見方と気付いているから。

    シニカルなものの見方は中毒のような効果がある。一旦そういう見方に染まってしまうと後戻りはできない。教師の言うこと聞かなくなって学ランの釦をわざと外すようになる。胴着と袴で竹刀を抱えて浜辺を走る青年を理解できなくなる。人間なんてららららららららと歌うことに酔いしれるようになる。果ては盗んだバイクで走り出す(こんな例えばかりだと歳が知れるが)。シニカルな視線は真面目な人のやることをすべからく揶揄する心が生み出す怪物だ。

    けれどロアルド・ダールの軽妙さが描き出すのは、シニカルさとは反対の(関係ない話だが、真逆という言葉がどうも好きになれないのは、それを連呼していた人がいまひとつ好きではなかったせいなんだろう)真っ直ぐに信じた道を突き進むような人ばかり。表の顔で追従笑いをしながら心の裏で舌を出すような人は余り出てこない。ドリフターズやコント55号のお笑いが人を馬鹿にした笑いではなかったように、ロアルド・ダールの可笑しみは真面目な人が真面目に働くことによってどうしようもなく引き起こされてしまう悲劇的な喜劇を、少しばかり大袈裟に描いたものなのだと理解する。笑いながら読み進め、ついでに自分自身も笑い飛ばしたくなってくる。そうすると、ぐるっと回って汗臭い胴着を着て面や胴や小手を着けて大声を出しまくっていた自分が、案外好きになる。

    でもちょっと待って、と、ロアルド・ダールは言うに違いない。その真面目さがどんな悲劇を生み出しかねないのか、少し考えて欲しい、と。例えば、原理主義は究極の真面目さだとも言えると思うが、最近は何かと批判の対象になりがちだ。けれども本当は主義主張が悪いのではなく、それを他者に強制することが問題な筈だ。ところが人は自分が是とするものを他人にとっても良いものであると考えがち。竹刀を振り回していた頃の自分もそうであったように。そこにロアルド・ダールの目線はあると思う。

    そんなことを考えていたら、谷川俊太郎の「真面目な顔つき」を思い出した。真面目なひとが真面目に歩いていたら悲しいし、泣いていたら可笑しいし、謝っていたら腹が立つ。けれど真面目な人は真面目に人を殺す、それは恐ろしい。やっぱり世の中多少シニカルな位でちょうどいいのかも知れないね。

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    2015年09月01日
  • あなたに似た人

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    ブラックユーモアの真骨頂。
    15篇ある短編の登場人物たちは中々の残酷さを持っているのだけれど、多分、誰もかれもがあなた(読者)に似ている。
    誰もが持っている残酷さを、ふくらまし粉でふくらませたのが、各主人公なんだろう。

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    2015年01月30日
  • 単独飛行

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    20世紀初頭の飛行機乗りの自伝。当時の人がみんなそうなのか、この著者が特別なのかわからないが、すべての人が慈愛に満ちている。
    まさに古き良き時代を感じる名著。

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    2013年03月19日
  • キス・キス

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    面白かったー。最初の数ページで読者を世界に引き込み、中だるみさせずにいったいどう転ぶのかドキドキさせ、最後の1ページで一気に落とす。これぞショートショートなスタンダードの作りだけど、その全部がとにかく上手い…。執拗な愛着だと語る阿刀田氏がそう評したのも頷ける完成度の高さだった。感じたことは大体解説に書かれちゃってるんだけど、それでも言いたいのはやっぱオチまでの持っていき方の巧みさ。個人的ベストは「牧師のたのしみ」「天国への登り道」「豚」かな。いやほかも良かったな…w 短編好きにはぜひ読んでもらいたい作家。

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    2016年01月17日
  • 王女マメーリア

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    ネタバレ

    「チョコレート工場の秘密」「マチルダ」「こちらゆかいな窓拭き会社」の童話を出しているダールの大人向け短編集です。
    「チキチキバンバン」「007」の映画の製作にもかかわっています。

    そんな機知にとんだダールの話らしい展開です。

    最初の「ヒッチハイカー」は、前半はダールらしくないなという気もしましたが、後半になると、なるほどという展開でした。

    短編集なので、一つ一つ、他のダールの作品と比較しながら読むことができます。
    ヒッチハイカーは、「父さん狐」に近いでしょうか。

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    2011年10月29日
  • あなたに似た人

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    ネタバレ

    ダールの作品で、マチルダを読んで時に、すごく面白いと思った反面、
    少し危うさも感じた。この本を子供に読ませてよいのだろうかと。

    しかし、ダールの自伝を読んだときに、その心配は消えた。
    ダールの自伝を読んだとき、ジブリの紅の豚を思い出した。

    ダールの作品は、暗いところや、斜めに構えたところがあるが、
    人間の温かさや、奥の深さが共通していることに気がついた。

    大人向けの本も出しているというので手に取ったのがこの本である。
    ますます、ダールが好きになり、翻訳ものは、ほぼ全部読ませていただいた。

    時間があるときに、順に書評を書いていきたい。

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    2011年06月20日
  • 単独飛行

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    ネタバレ

    ダールの作品の原点を確認することができました。

    「マチルダ」、「チョコレート工場の秘密」、「こちら愉快な窓拭き会社」の3つが、 同じ著者の作品だと知らずに、それぞれ読んでいました。

    単独飛行を呼んで、3つの本の共通点に気がつきました。

    極限の経験、人間に対する愛情、大人の権威に対する反発。
    この3つの視点が、作品ごとに、それぞれほどよく混ざっています。

    この本を読んで、ダールの本を安心して子供に勧めることができるようになりました。
    ますますダールのファンになってしまいました。

    ps.
    宮崎アニメの「紅の豚」の題材の一つだといわれているそうです。

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    2011年06月20日