ロアルドダールのレビュー一覧

  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    映画『紅の豚』を見て、こちらの本を手に取りました。映画にも少し出てきた戦争の悲しさの要素が、詰まっていました。

    飛行機カッコいい! みたいな気持ちで読み始めたので、特に『カティーナ』の内容はショックでしたが、当時の飛行機に乗っていた人と、その周りの人々のリアルはこちらなのかな? と感じました。読んで良かった!

    『猛犬に注意』には、ミステリ要素も感じられ、素晴らしい短編でした。今後、著者の他の作品も読んでみたいです。

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    2025年08月25日
  • キス・キス

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    チョコレート工場のイメージが強いけど、ショートショートが面白すぎ。田舎で育った少年の話がすごく印象的。資本主義怖いな。

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    2025年08月10日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II

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    Ⅰ、Ⅱ全体を通して印象に残るのは『味』『満たされた人生に最後の別れを』などに見られる上流社会やスノビズムに対するシニカルな視線が、農村を舞台にした『クロードの犬』などでも一貫しているところ。どれも一筋縄ではいかないし、快哉を叫びたくなるような結末も用意されないが、ギリギリとエピソードや描写を重ねて緊張感を高めていき、最後に解放される(時には宙吊りになる)感覚には中毒性がある。

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    2025年06月04日
  • 少年〔新訳版〕

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    私のイマジネーションの師匠と言っても過言ではないくらい、この人のお陰で私はこういう感性になったんだろうな、と思えるくらい、重要な存在であるダールさん。
    これを読んでなるほど納得、こういう少年期を過ごしたから、あのような作品たちが出来上がったんだなと…

    ダールさん、私自身、両方に重ね合わせてなんだか感慨深くなった。
    やはり子供の頃にどんな環境で何をしたかというのは、大人になってからも強く強く影響を受けているのだなと改めて感じました。

    早く「単独飛行」買わないと!

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    2025年03月29日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    短編は嫌いだったはずなのに、これは違った。そうかこれが名手と言われる作家の腕前なのか。続きをぜひ読まないといけないぞ

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    2025年03月28日
  • 王女マメーリア

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    大好きなダールの本を一冊読み終える度に、「うわ…またダールの話を初めて読む感動をひとつ、消費してしまった…」となってしまう。
    そう、名作映画を観ずに取っておくのと同じ心理です。
    でも最近、早く全て読み尽くしてしまいたい欲求が最上級に高まっていて、誘惑に負けてしまいそう。

    こんなにも本の世界に不思議な感覚で惹き込まれる作家さんは私に取って彼しかいないのである…!
    ずっとずっと大好き!!!!!

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    2025年02月25日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    TVでカズレーザーさんがおすすめしてたので知ってる人も多いと思います。話のオチで鳥肌ブワブワ ゾクってしたい時におすすめ 短編集なので気軽にゾクれる
    暫く頭から離れない

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    2024年07月30日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    ロアルドダール。子供の頃に彼の本に出会ってから、すっかり虜になった私。
    大人向けの作品も読みたい読みたいと思いながら、気がついたら26年経っていた。
    27歳になる前日に、秒速で読み終わってしまいました…!

    キャラクター紹介、絶妙な後味の悪さ、、、彼独特の空気感が漂いまくっていて大好き。
    大人向け作品も、長編も、もっともっと書いてほしかったな(ToT)

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    2024年03月10日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    英語英文学科川口エレン先生お勧めの一冊。

    ぜひ、英語原語版で読んで欲しい短編小説パート3

    短編集に収められている中でお勧めは「おとなしい凶器」。原題は「Lamb to the Slaughter」

    中・高生のころに読んだ時の驚き、衝撃が色褪せず、今でも楽しめる短編です。

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    2023年05月17日
  • 少年

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    大好きなロアルドダールを久しぶりに読みました。
    何故か今まで読んでいなかった‥‥子供時代の経験が作品に影響したことがよく分かる本でした。

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    2022年08月16日
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I

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    「まったく人間っていうやつは、愚かで自分勝手でときどき突拍子もないことを仕出かす」……あなたに似た人……そう、読んでいる私にもどこかにそんな要素を含んでいる。

    クスっと笑うかもしれない
    結末に啞然とするかもしれない
    なんだか嫌な気持ちになるかもしれない
    頭のなかが???だらけになるかもしれない

    作者の名前は知らなくてもジブリ映画「紅の豚」の中にある「飛行士たちの墓場」のエピソード短編『彼らは齢をとるまい』や、映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作もこの人。

    この本にある短編は、どれもむかしのTVドラマ「トワイライトゾーン」を思わせる素朴なゾクゾク感がたっぷりで、楽しかった~(たん、た

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    2021年11月26日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    ロアルドダール3冊目の短編集だが「あなたに似た人」よりも完成度が高いと思っている。「女主人」「牧師のたのしみ」「ジョージイポーギイ」「ほしぶどう作戦」「誕生と破局」など皮肉で残酷で見事な結末のドンデン返し。最後の最後ですべてがひっくり返って景色がガラリと変わる。予期せぬ出来事を存分に愉しませてくれる全11編。

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    2021年03月24日
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕

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    とても良くて、忘れられない本になりました。ジブリの「紅の豚」の原作の一つ。戦争が人を変えてしまうということのリアリティ、虚しさが静かに伝わってくる。最終話「あなたに似た人」は、やり切れなさを抱えて酒を飲む、その感情がひしひしと伝わってくる。

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    2021年02月20日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    全11編からなる短編集。どのような落ちになるのかとハラハラさせるものもあり、皮肉なラストが多い。「女主人」「天国への道」「牧師の愉しみ」「ミセス・ビクスビーと大佐のコート」が好き。

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    2019年05月24日
  • 単独飛行

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    いつ買ったのか正確に覚えていないが、家にあったので読んでみた。
    挟まれた栞を見る限り、品川駅で買ったみたいなので、新幹線に乗る前の旅情に釣られて買ったんだろう。

    戦時中の話ではあるが、重苦しさはなく、旅行記を読んでいるような感じ。
    常に自分の中のギリシャやパレスチナでの思い出、というか空気や匂いや喧騒が、頭の中で感じられて、とても心地よく、旅立つ前のワクワク感を楽しみながら、読むことができた。

    『少年』も読んでみよ。

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    2017年09月28日
  • キス・キス〔新訳版〕

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    こんなガーリーな表紙で人をだまして、ダールのイヤな気持ちになる世界へと引きずり込もうというのか。いいね!
    すべての物語に小噺っぽいオチがついた短編集。
    「本っておもしろい!」と思わせてくれるという意味では、読書の入り口になり得る一冊といえるが、その後の方向性はゆがむと思う。
    それもアリだ。

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    2021年01月20日
  • あなたに似た人

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     15編の作品を収録した短編集。

     絶妙な語り口と独特のオチの数々。それだけに内容がちょっと分かりにくいものもあるものの、それすらもこの短編集の魅力として映るような気がします。

     最初の3編はいずれも傑作揃いなので、そこでハマれば他の独特のオチの短編も、「こういう作家性なんだなあ」と自然に受け入れられるのではないか、と思います。

     その最初の3編はワインの銘柄当ての賭けの様子を描いた「味」
    思いがけず夫を殺してしまった妻が証拠隠滅を図る「おとなしい兇器」
    ライターで連続10回火をつけることができれば高級車を手に入れられる、しかし失敗すれば指を一本失う、という賭けの顛末を描く「南から来た男

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    2015年11月04日
  • キス・キス

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    ロアルド・ダールの軽妙さは寝しなに聞く物語の愉しさのような感慨を呼び覚ます。そしてまた星新一のショートショート(そう言えばそんな言葉を最近はめっきり聞かなくなったけれど)を読んでいた頃の愉しさも呼び起こす。一つ読んでしまうと次から次へと幾つも幾つも読まずには居られなくなる愉しさでもある。中毒症状のようなものだ。そんな愉しさにふと耽りそうになる。子供の頃はそんな風にしてただなんとなく楽しんでいたっけな、と。けれど、今は少し警戒感のようなものも同時に頭をもたげる。その愉しさの根源は世の中に対して斜に構えずには居られないシニカルなものの見方と気付いているから。

    シニカルなものの見方は中毒のような効

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    2015年09月01日
  • あなたに似た人

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    ブラックユーモアの真骨頂。
    15篇ある短編の登場人物たちは中々の残酷さを持っているのだけれど、多分、誰もかれもがあなた(読者)に似ている。
    誰もが持っている残酷さを、ふくらまし粉でふくらませたのが、各主人公なんだろう。

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    2015年01月30日
  • 単独飛行

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    20世紀初頭の飛行機乗りの自伝。当時の人がみんなそうなのか、この著者が特別なのかわからないが、すべての人が慈愛に満ちている。
    まさに古き良き時代を感じる名著。

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    2013年03月19日