ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    ロアルドダール。子供の頃に彼の本に出会ってから、すっかり虜になった私。
    大人向けの作品も読みたい読みたいと思いながら、気がついたら26年経っていた。
    27歳になる前日に、秒速で読み終わってしまいました…!

    キャラクター紹介、絶妙な後味の悪さ、、、彼独特の空気感が漂いまくっていて大好き。
    大人向け作...続きを読む
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    英語英文学科川口エレン先生お勧めの一冊。

    ぜひ、英語原語版で読んで欲しい短編小説パート3

    短編集に収められている中でお勧めは「おとなしい凶器」。原題は「Lamb to the Slaughter」

    中・高生のころに読んだ時の驚き、衝撃が色褪せず、今でも楽しめる短編です。
  • 少年
    大好きなロアルドダールを久しぶりに読みました。
    何故か今まで読んでいなかった‥‥子供時代の経験が作品に影響したことがよく分かる本でした。
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    「まったく人間っていうやつは、愚かで自分勝手でときどき突拍子もないことを仕出かす」……あなたに似た人……そう、読んでいる私にもどこかにそんな要素を含んでいる。

    クスっと笑うかもしれない
    結末に啞然とするかもしれない
    なんだか嫌な気持ちになるかもしれない
    頭のなかが???だらけになるかもしれない

    ...続きを読む
  • キス・キス〔新訳版〕
    ロアルドダール3冊目の短編集だが「あなたに似た人」よりも完成度が高いと思っている。「女主人」「牧師のたのしみ」「ジョージイポーギイ」「ほしぶどう作戦」「誕生と破局」など皮肉で残酷で見事な結末のドンデン返し。最後の最後ですべてがひっくり返って景色がガラリと変わる。予期せぬ出来事を存分に愉しませてくれる...続きを読む
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕
    とても良くて、忘れられない本になりました。ジブリの「紅の豚」の原作の一つ。戦争が人を変えてしまうということのリアリティ、虚しさが静かに伝わってくる。最終話「あなたに似た人」は、やり切れなさを抱えて酒を飲む、その感情がひしひしと伝わってくる。
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    人物の細かな所作や心情の描写がとてもよい。
    文字なのに映画をみているような感覚を覚えた。
    翻訳がとてもよいというのもあるんだろうな。
    短編なので、さくさく読みやすい。
  • キス・キス〔新訳版〕
    全11編からなる短編集。どのような落ちになるのかとハラハラさせるものもあり、皮肉なラストが多い。「女主人」「天国への道」「牧師の愉しみ」「ミセス・ビクスビーと大佐のコート」が好き。
  • 単独飛行
    いつ買ったのか正確に覚えていないが、家にあったので読んでみた。
    挟まれた栞を見る限り、品川駅で買ったみたいなので、新幹線に乗る前の旅情に釣られて買ったんだろう。

    戦時中の話ではあるが、重苦しさはなく、旅行記を読んでいるような感じ。
    常に自分の中のギリシャやパレスチナでの思い出、というか空気や匂いや...続きを読む
  • キス・キス〔新訳版〕
    こんなガーリーな表紙で人をだまして、ダールのイヤな気持ちになる世界へと引きずり込もうというのか。いいね!
    すべての物語に小噺っぽいオチがついた短編集。
    「本っておもしろい!」と思わせてくれるという意味では、読書の入り口になり得る一冊といえるが、その後の方向性はゆがむと思う。
    それもアリだ。
  • あなたに似た人
     15編の作品を収録した短編集。

     絶妙な語り口と独特のオチの数々。それだけに内容がちょっと分かりにくいものもあるものの、それすらもこの短編集の魅力として映るような気がします。

     最初の3編はいずれも傑作揃いなので、そこでハマれば他の独特のオチの短編も、「こういう作家性なんだなあ」と自然に受け入...続きを読む
  • キス・キス
    ロアルド・ダールの軽妙さは寝しなに聞く物語の愉しさのような感慨を呼び覚ます。そしてまた星新一のショートショート(そう言えばそんな言葉を最近はめっきり聞かなくなったけれど)を読んでいた頃の愉しさも呼び起こす。一つ読んでしまうと次から次へと幾つも幾つも読まずには居られなくなる愉しさでもある。中毒症状のよ...続きを読む
  • あなたに似た人
    ブラックユーモアの真骨頂。
    15篇ある短編の登場人物たちは中々の残酷さを持っているのだけれど、多分、誰もかれもがあなた(読者)に似ている。
    誰もが持っている残酷さを、ふくらまし粉でふくらませたのが、各主人公なんだろう。
  • 単独飛行
    20世紀初頭の飛行機乗りの自伝。当時の人がみんなそうなのか、この著者が特別なのかわからないが、すべての人が慈愛に満ちている。
    まさに古き良き時代を感じる名著。
  • キス・キス
    面白かったー。最初の数ページで読者を世界に引き込み、中だるみさせずにいったいどう転ぶのかドキドキさせ、最後の1ページで一気に落とす。これぞショートショートなスタンダードの作りだけど、その全部がとにかく上手い…。執拗な愛着だと語る阿刀田氏がそう評したのも頷ける完成度の高さだった。感じたことは大体解説に...続きを読む
  • 王女マメーリア
    「チョコレート工場の秘密」「マチルダ」「こちらゆかいな窓拭き会社」の童話を出しているダールの大人向け短編集です。
    「チキチキバンバン」「007」の映画の製作にもかかわっています。

    そんな機知にとんだダールの話らしい展開です。

    最初の「ヒッチハイカー」は、前半はダールらしくないなという気もし...続きを読む
  • あなたに似た人
    ダールの作品で、マチルダを読んで時に、すごく面白いと思った反面、
    少し危うさも感じた。この本を子供に読ませてよいのだろうかと。

    しかし、ダールの自伝を読んだときに、その心配は消えた。
    ダールの自伝を読んだとき、ジブリの紅の豚を思い出した。

    ダールの作品は、暗いところや、斜めに構えたところ...続きを読む
  • 単独飛行
    ダールの作品の原点を確認することができました。

    「マチルダ」、「チョコレート工場の秘密」、「こちら愉快な窓拭き会社」の3つが、 同じ著者の作品だと知らずに、それぞれ読んでいました。

    単独飛行を呼んで、3つの本の共通点に気がつきました。

    極限の経験、人間に対する愛情、大人の権威に対する反発...続きを読む
  • 少年
    ダールってこんな人だったの!という自伝。イングランドの寄宿学校の雰囲気が非常によく伝わってきます。鮮明な少年感情とか。両親がノルウェー人とは知らなかった…。
  • 王女マメーリア
    ロアルド・ダールの短編集。
    童話的というか、ささやかに教訓的。
    オチの読めるものもいくつかあるが、表題作と、「傘」にはゾクリとする凄みがあった。