ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    カズレーザーが面白いと言っていた短編集。
    例に出していたのが「南から来た男」。一体どんなオチなのかと楽しみにしていたものの結果いまいち笑 むしろ、他の作品の方が面白かったかも。外国作品では当然避けられないのだけれど、訳という問題と文化の違い。アメリカンジョークやブラックジョークにはピンとこない人には...続きを読む
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II
    あなたに似た人Ⅱです。短編6つを収録。最初の3つは面白かった。どんなオチなんだ?という好奇心でワクワクしながらどんどんページをめくっていった。残りの4つは同じシリーズ的なものでびっくりするくらい面白くなかった笑 読み進めるスピードの遅いこと、遅いこと笑 まあ、好みもあります。
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    短編集『ラストにアッと驚くオチがある』というよりは上流階級への皮肉へ重きをおいているような内容であった。
    「味」「おとなしい凶器」「南から来た男」「ギャロッピング・フォックスリー」「皮膚」「願い」が好き。ハッキリと書かずに読者に『これはこういうこと』とわからせる書き方が印象的。
  • あなたに似た人〔新訳版〕 I
    ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事など、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を、すべて新訳で収録!(裏表紙)

    上品ととるか厭味ったらしいととるか絶妙なバランスのブラックユーモ...続きを読む
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II
    サウンドマシン、満たされた人生に最後の別れを、他2編。プラス特別収録2編。

    チョコレート工場の作者と知らず、結びつかなかったけれど、文章自動製造機が少しそうかも。
  • 飛行士たちの話〔新訳版〕
    パイロットだったダールが描く、飛行士たちの話とそのほか。

    幻想的だったり、悲しい話だったり。
    いつの時代も戦争は悲しい。
  • 王女マメーリア
    【収録作品】ヒッチハイカー/アンブレラ・マン/ボティボル氏/〝復讐するは我にあり〟会社/執事/古本屋/外科医/王女と密猟者/王女マメーリア
  • キス・キス
    短編集。
    よくわからなかったり、ゾクッとする怖さがあったり、皮肉な結末だったり。
    「牧師のたのしみ」が個人的ベスト。
  • あなたに似た人
    ミステリ文庫ではあるものの、この本に収められている短編はいずれもミステリーではないよなぁ、という印象。

    面白い作品もそうでもない作品も入り混じってますが、共通するのが「確かにこういう人、身近にいるかもしれない」という人物が取り上げられていること。特に冒頭の『味』で登場するワインの産地をあてる美食家...続きを読む
  • 来訪者〔新訳版〕
    プレイボーイに掲載されていたというロアルド・ダールのエロティック・ショート・ストーリー集。稀代の漁色家、オズワルド叔父さんの性遍歴「来訪者(The Visitor)」、お互いの妻を交換して楽しもうと企む「夫婦交換大作戦(The Great Swicheroo)」、未亡人が旅先で初恋の男と再会してコト...続きを読む
  • 飛行士たちの話
    『森博嗣のミステリィ工作室』から(紹介されていたのは『あなたに似た人』でしたが)。
    森さんが『非常に影響を受けています』というだけあって、『スカイ・クロラ』を思い出す。
    「カティーナ」が印象深い。
  • 来訪者〔新訳版〕
    新訳版。四篇とも「プレイボーイ」が初出だそうで、いかにもそれ風だが、ダールらしい皮肉な味わいもたっぷりある。醸し出される雰囲気が独特で、ドタバタを書いても下品じゃないところがさすがだ。

    訳者の田口俊樹氏が、「古き良き時代というのは、ある意味ではおおらかながら、現代の常識に照らすと無神経な時代でもあ...続きを読む
  • あなたに似た人
    異色、奇妙な味、とよくよく表現される名作ぞろいの短篇集。

    『味』のおかしさといったらないのです。

    新訳も出ているのでそちらも読んでみたい。

    この時代の女性の台詞は本当にこう、なんていうか「あら、あなた、それってなんですの」的な、実のないからっぽな物言いばかりでついつい笑ってしまいます。
  • あなたに似た人
    わー結構ブラックだなーと思いながら読み進め、最後の短編が「クロウドの犬」。
    犬が可哀想な目にあうんじゃないかと思って気が気ではありませんでした。
    まあ予想よりもマシでしたが……。
  • キス・キス〔新訳版〕
    『狂信的な養蜂家、浮気を隠蔽する妻、骨董品をだまし取ろうとする偽神父などなど、一癖ある登場人物に訪れる皮肉で残酷な結末! ブラックユーモアたっぷりで贈る、傑作短編集』

    ロアルド・ダールと言えば代表作の「チョコレート工場の秘密」の他、「マチルダは小さな大天才」や「おばけ桃の冒険」など、映画の原作にも...続きを読む
  • あなたに似た人〔新訳版〕 II
    作者であるロアルド・ダールは、「チャーリーとチョコレート工場」など児童文学の作家だと思っていた。
    表紙にイラストの描かれたこの本を読み始めた時、シニカルな笑い(正直笑えないのだが)に驚いた。
    確かに映画の「チャーリー・・・」は、子供じみてエキセントリックな感じのするオーナーのワンカさんが強烈に印象に...続きを読む
  • キス・キス〔新訳版〕
    新訳版が出たというので、ずいぶん久しぶりにダールを。やはり不思議な品がある。バッドエンドのものが多いのに、どういうわけかいやーな気持ちにならない。とくにこれがいい!というのではなくて、全編に漂う雰囲気を楽しみました。
  • キス・キス〔新訳版〕
    ロアルド・ダール初挑戦。
    新訳とはいえさすがにちょっと時代を感じるかな。(特に夫婦の描かれ方)でも、巧い。子供の頃に読みたかった。
  • キス・キス〔新訳版〕
    とってもとっても意地悪な話ばかりの短篇集。夫婦物がまたシビアで特に「ウィリアムとメアリー」「天国への道」がうわぁと思わず声が出そうになる。「牧師の愉しみ」「ミセス・ビクスビーと大佐のコート」はちょっと痛快。「ジョージー・ポージー」や「豚」のように弱さを克服出来ない者や無知な者にもシビアで独特の世界で...続きを読む
  • あなたに似た人
    ずいぶん前に読みかけたまま放っておいたので、前半部分はほぼ内容を忘れてしまった。
    それでも、最初の3編(「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」)はその饒舌な語り口とともに、なんとなくその内容を覚えている。特に「南から来た男」はその上手さに舌を巻き、なんとまぁ恐ろしい話だろう、と思うと同時になぜだか...続きを読む