ロアルドダールのレビュー一覧

  • あなたに似た人

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    ずいぶん前に読みかけたまま放っておいたので、前半部分はほぼ内容を忘れてしまった。
    それでも、最初の3編(「味」「おとなしい兇器」「南から来た男」)はその饒舌な語り口とともに、なんとなくその内容を覚えている。特に「南から来た男」はその上手さに舌を巻き、なんとまぁ恐ろしい話だろう、と思うと同時になぜだか愉快になった記憶がある。

    対して、中盤あたりに収録されている話はどうにも印象が薄く、語り口だけで引っ張っていたような気がする。
    ダールの語りは上手い。しかしそれはいわゆる、淡々とした、いろいろなものをそぎ落としたタイプの上手さではないと、私は思う。
    どちらかというと、ダールは「饒舌」に、「掻き立て

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    2012年09月17日
  • あなたに似た人

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    高校時、近隣大学英文学科の先生による訪問授業の教材が「おとなしい兇器」だった。単語1つ1つに隠されたもう1つの意味に感激、即購入。どこか狂ったような世界観と膨大な量に辟易して手放してしまったが、再読したいなぁ。

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    2012年06月30日
  • 王女マメーリア

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     けっこうオチが読めてしまう短編集。
     タイトルになっている「王女マメーリア」の話は最後でちょっと切なかった。

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    2012年01月07日
  • 王女マメーリア

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    「ワインと酢が出てくる小説なんだったけ」と記憶をさらうと,この本に所収の「執事」にいきあたった.たしかにこれ読んだことがある.他に「ヒッチハイカー」と「アンブレラマン」,「ボティボル氏」を読んだ.

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    2011年09月15日
  • オズワルド叔父さん

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    1979年の作品だそうで、
    その頃にしてみると、夢物語的な題材を扱ったものになるんだろうけれど、
    2008年の現在、そうでもなくなってきている。
    強壮剤に○○○○。
    ネタばれになるから書きませんが、現在、そんな突拍子もないことにならなく
    なっていても、面白く読めました。
    過去の偉人たちが登場しますが、彼らをそんなにいじくりまわして
    いいのかな、なんて気がしました。これを発表したときにクレームが
    こなかったのかね。
    大人の童話と、帯かなにかに書かれていましたが、
    そうですねぇ、性にまつわることばかりなので、そういうコピーを
    つけられたのかもしれません。そんな、童話チックでもないのよね。

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    2025年06月12日
  • あなたに似た人

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    ロアルド・ダールという人は、ティム・バートンが監督した『チャーリーとチョコレート工場の秘密』の原作者なんですねぇ。それを知らずに買ったのがもう10年前くらいだろうね、やっと持ち主に読まれる喜びをこの本は感じているでしょう。
    ストーリーの展開も文章も、オリジナリティ溢れさらに王道を行っているような感じ。面白かったです。500pくらいある短編集なんだけど、すらすら読めてしまいましたねぇ。

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    2011年07月09日
  • 少年

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    ロアルド・ダールの6〜20歳までの思い出、自伝。

    こんなにも自身の話を嫌みなく、誇張少なく、わくわく聴かせてくれる大人が、僕は大好きだ

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    2011年06月17日
  • 飛行士たちの話

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    サウンド文学館・パルナス
    ダール「あなたに似た人」「この子だけは」永井淳:訳 古尾谷雅人:朗読

    「あなたに似た人」
    人が人を殺す事は、生きるために人以外の動物を殺すのとは違う。一人でも誰かを殺せば、それ以前には戻れない。人を殺す事を義務づけられた青年達の変貌。

    「この子だけは」
    たった一人の息子を戦場に送り出す母親の絶望。

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    2014年10月20日
  • 来訪者

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    これっていう傑作は無いけど、四篇ともサクッと楽しめる。艶笑譚といってもエロさはないので、そっちの期待はしないように。

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    2010年05月12日
  • キス・キス

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    牧師に扮したアンティーク商が、掘り出し物を見つけて二束三文で買いたたくんだけど、って話がサイコー!!
    何度読んでも笑える。

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    2010年02月16日
  • あなたに似た人

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    【南から来た男】―短篇。
    ジャマイカのホテルにて。白いスーツの訛りのある小男と米軍青年の賭け。小男の「キャディラック」と青年の「左手小指」。レフェリーをまかされる主人公の視点で描かれる。緊迫感は味わえるが、痛そうな話は個人的に苦手だ。この小男みたいな人はたくさんいそうである。(2008.12)

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    2009年10月04日
  • 飛行士たちの話

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    WW2にて英空軍パイロット経験のある作者の短編集。戦闘機乗りの悪夢を優しい文体で綴った内容。一番好きなエピソードは“カティーナ”です。自分の子供と重なってしまい、泣いてしまいました。

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    短編集です。
    以前同じ作者さんの「チャーリーとチョコレート工場」を紹介しましたが、これは大人向け。



    全体に流れる雰囲気は「世にも奇妙な物語」と「古畑任三郎」を足してニで割ったような感じ。
    どのお話も、不思議で奇怪な雰囲気が漂っていて、中には背中がぞっとするような怖いものもあります。最後の最後に、「あれっ」「あらっ」という感あり。



    ブラックユーモアというのか、この作者さんのセンスってすごいなって思います。
    タイトルは「あなたに似た人」だけど、タイトルと同名のお話はありません。
    解説によると、「あなたがたの中にも、こういったところがあるんじゃありませんか」と問いかける、つまり、
    「あな

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    2009年10月04日
  • あなたに似た人

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    当時ほのかにステキだなと思った女性にすすめられた本。動機はいたって不純。

    この本のタイトルがあなたに似た人ってところが最高の皮肉。

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    2009年10月04日
  • 飛行士たちの話

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    ロアルド・ダールってもっとエンターテイメント系の人かと勝手に思っていたので、たんたんとした語りがちょっと意外。プロペラ機で戦う飛行士の話なので、「紅の豚」を思い出したりしつつ読みました。

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    2011年08月06日
  • あなたに似た人

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    所有しているワインの貯蔵所が自慢の男と、ワインききの美食家の対決『味』。
    自分の身体を賭けて、ギャンブルをする『南から来た男』。
    高名な画家が若い頃に描いた背中の絵を後生大事に持っている男と、それを買い取ろうとする人間達の『皮膚』。
    等々、15の珠玉の短編が納められています。
    まあ、随分前に読んだ本なのだけど、ちょっと思い出したので読んでみました。
    好きだったんですよ、この本。
    ブラックも、ミステリも、ギャンブルもある。
    ちょっと変わった物語を読みたい時にうってつけ。
    自分を嗤った女に復讐する、自分を捨てた亭主を殴りつける、小説界を乗っ取ってみる、賭けに当たるようにタイミングを

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    2009年10月04日