あらすじ
その昔、とてつもない大儲けを企てた男がいた。彼はスーダン産のある甲虫の粉が信じられないほど強力な媚薬であることを知り、各国大使に売りつけ、ひと財産築いた。ばかりか、それを使って世の天才ピカソやフロイトの精液を奪取し、売りさばこうと考えたのだ。壮大なホラ話の楽しさが全篇に横溢する大人の童話。
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Posted by ブクログ
哄笑の物語。
ただし、まじめな人は読んではいけません。
再読のつもりで、本棚から引っ張り出したのですがきっと違います。これだけの作品、たとえ20年前に読んだとしても、記憶の片隅には残っているはず。多分、兄貴の一人の購入本が混ざり込んだのでしょう。
1920年前後のヨーロッパの国王、音楽家、画家、著作家、科学者などの実在の人物に超強力なバイアグラを飲ませて、その狂態を描くという、悪趣味この上ない物語。よくもまあ、名誉毀損などで訴えられなかったなあと思います。
しかし、悪趣味もここまで突き抜ければいっそ潔いかと。もちろん、ダールという才人が書いた作品だからでしょうが。
Posted by ブクログ
「来訪者」の続編。
ある甲虫から取れる粉は最強の媚薬だった!
これを売りさばいて大儲け、さらに彼はこの薬を使ってとんでもないことを考えていた・・
破天荒な叔父が繰り広げる短編。楽しい本です。
Posted by ブクログ
強力な媚薬になるスーダンの甲虫の粉でひと財産を築いたオズワルド叔父さん。次にピカソやフロイトの精液を独自の方法で入手して売りさばこうとする。全編、「ぼく」がオズワルドの日記から抜粋した話なのだがどれも無茶苦茶なほら話。ロアルドダールお気に入りのキャラクター、オズワルド叔父の破天荒な行動は文句なしに楽しめる。今では精子バンクもあるけれどオズワルド叔父のやり方はもっとストレート!
Posted by ブクログ
オズワルド叔父さんが如何にして大金持ちになったかを、オズワルド叔父さんの日記を通して語られる。ダール特有のブラックかつシニカルかつユーモアにあふれた作品。前半は痛快・爽快でかなり面白かったが後半は同じことの繰り返し描写が多く少し退屈した。しかし、最後のオチまで含めて非常に楽しめた作品。こんなにも面白いのに絶版という不幸。大人向けのダールも面白いのにな。2013/274
Posted by ブクログ
少量で強烈な効果がある媚薬を使って大儲けする話。印象も最初から最後まで強烈で、一緒に借りた2冊の本のタイトルと内容を忘れてしまうくらい強烈。
ヤっt・・・やってることはすごいんだけど、あんまり生々しくはない。下品なコメディ映画を見てるみたいで面白かった。
Posted by ブクログ
1979年の作品だそうで、
その頃にしてみると、夢物語的な題材を扱ったものになるんだろうけれど、
2008年の現在、そうでもなくなってきている。
強壮剤に○○○○。
ネタばれになるから書きませんが、現在、そんな突拍子もないことにならなく
なっていても、面白く読めました。
過去の偉人たちが登場しますが、彼らをそんなにいじくりまわして
いいのかな、なんて気がしました。これを発表したときにクレームが
こなかったのかね。
大人の童話と、帯かなにかに書かれていましたが、
そうですねぇ、性にまつわることばかりなので、そういうコピーを
つけられたのかもしれません。そんな、童話チックでもないのよね。