寺沢大介のレビュー一覧
-
購入済み
純粋なキラキラしたストーリー
東京の名店「鳳寿司」の追い回し(雑用係)として働く関口将太と、彼を取り巻く職人たちのドラマを描いた短編・中編集となっている。
寿司勝負の合間に登場人物の人間ドラマや食材を探し求める短編のエピソードが挿入され、交互に展開する作品構成は「ミスター味っ子」を踏襲している。お寿司が食べたくなりました。 -
購入済み
その後に続く始まり
その後、ミスター味っ子2や将太の寿司に続くミスター味っ子の第1巻。
メインは第5回ラーメン祭。
岡本町主催で行われる毎年この地区の中華料理屋、及びラーメン店などが参加する。制限時間は具材の仕込みなどの時間を除いた調理時間30分。審査対象は麺、スープ、薬味。今までは参加者が多かったが、今回は味っ子の強敵の『甲来軒』の存在を恐れて今回は参加者が少なかった。味っ子はどんなラーメンで対抗するのか。
このあたりは本当に美味しい料理メインの味っ子ストーリー、おすすめです。 -
Posted by ブクログ
寺沢先生には申し訳ないが、書店で見つけた時は、ホッとしてしまった
『すしいち!』や『信長のシェフ』は、そこまでもないが、この『ミスター味っ子幕末編』は(2)が出るのか、地味に不安だった
その理由は、行きつけの書店の雑誌コーナーで、「真田太平記」を見かけた事がなかったからだ。私の見方が悪いのか、行く時間にはもう、他の人が買っているのか、そこは分からないが、掲載誌が置いてないと、連載が続いているのか、不安になってしまう
そんな感情もあったからか、(2)の面白さは一入だった
先巻を読んだ際にも感じたが、人間、どこに行こうとも、そう簡単には自分が変わったりしないんだな。陽一や一馬のように、少年であっても、中身がある人間は特に
周囲の状況に上手く適応しつつも、彼らは自分の信念は曲げず、その場にあるもので試行錯誤でき、己をより良いものに変化させよう、と努力できる
料理以前に、この二人は成長する才能がズバ抜けているんだろうな
勝海舟や坂本龍馬ら、大人たちも個性が強く、もしかすると、こんな人物像だったのかも知れない、と読み手に思わせるストーリー運びは、さすがの一言である
幕末の動乱が如何に激しくなろうが、人間、生きてりゃ腹が減る。腹が減れば、美味いものを食べたくなる
そうなったら、陽一の出番だ
まさか、ある意味、日本の歴史のターニングポイントと言ったって良い、薩長同盟にまで絡んできちゃうか
いや、高杉晋作や西郷隆盛が出てきた時点で、それは予測できたが、まさか、どっちの国名を先に持ってくるか、そんな理由で料理勝負が勃発するとはなぁ
子供だって、そんなくだらないマウンティングしないってのに。それなりの立場に着いちまうと、大人ってのは、こういうしょうもない事で争わなきゃならないのかね
どっちにしたって、この料理勝負で得するのは、食いしん坊万歳な勝海舟だけじゃないか
けど、まぁ、ぶっちゃけ、面白いのでOK
薩摩サイドと長州サイドに分かれた陽一と一馬の前には、二人にも劣らない才能の、若き料理人が出てきたし、もっと面白くなりそうだ
今んとこ、陽一ばかりが活躍している感があって、一馬のインパクトが霞みつつあるので、もうちょい、ドカンとやってほしいな
お徳が一馬に、どんな刺激を齎し、とんでもないアイディアを生み出すのか、楽しみでお腹が空いてくる
個人的に食いたいと思ったのは、傲慢な西郷と、高慢な高杉の鼻っ柱を見事にヘシ折り、怒りを鎮めた、ボウダラだ。この調和と相乗効果は、料理だけでなく、人間関係の理想である。そう簡単じゃないからこそ、努力する価値はある
この台詞を引用に選んだのは、さすが、味皇・村田源二郎の遠いご先祖様だ、と唸ってしまったので。時代が違おうが、超一流の料理人が思うのは一つ、食べる人を幸福にしたい、それだけだ。そのシンプルな信念を貫くには、停滞せず、常に新たな変化を求めなければならない。その行動の原動力となるのは、いつだって、情熱だ -
Posted by ブクログ
感想云々の前に、寺沢先生に対して文句を一つ
150p、小西さんが陽一に猟銃の矢先を向けてるが、これはアウトだろ
いくら、漫画内のコミカルな表現でも、やっていい事とやっちゃならん事があるぞ
狩猟免許や猟銃所持の許可保有者から、このシーンに対してクレームが来なかったのかね?
まあ、この『ミスター味っ子 幕末編』にムッと来たのは、そこだけ。星を一つにしてやろうか、と思ったくらいだが、それは漫画読みとして大人げないので止めておく
実際、ミスター味っ子こと味吉陽一が、動乱激しき幕末期にタイムスリップしちゃうって設定は、「まさか!?」で面白かった。しかも、タイムスリップの原因が、あの勝海舟の食欲って、ぶっ飛んでるなぁ
書店で見た際、講談社でなく、朝日新聞出版社から出ているのを「?」と思ったが、どうやら、この漫画は3の倍数の月に刊行されている『真田太平記』で掲載されているようだ
歴史系の青年誌で連載しているだけあって、その方面の設定も疎かにされていない
幕末の英雄、勝海舟や坂本龍馬、福沢諭吉など、ビッグネームが登場しているのだが、個性がまた強烈。私は、この時代を含め、日本史が好きだが、キャラにケチをつけるほど、浅くない
ぶっちゃけたトコ、当人らに会って、話し、その本質に触れた人間は現代に生きていないのだから、勝海舟らが、どんな人間だったのか、は誰にも分らない。その辺りは資料を攫って、ピースを集め、漫画家の一番の武器たる想像力って糊で、新しいカタチを作ってこそ
何せ、陽一のパートナー(?)たる、この勝海舟、とことん食欲優先で、怒るポイントが妙におかしい。ただ、その奔放さに振り回されつつも、人々はこの男を支えて、行けるとこまで行ってみたい、と思ってしまう
やはり、漫画家として30歳を迎えただけある、寺沢先生、キャラを作り出す能力はズバ抜けて高い
だけれども、やはり、この『ミスター味っ子 幕末編』のミソは、何でもない、料理であろう
当然って言い方もおかしいが、幕末時代の日本じゃ、陽一の望む食材は、そう簡単に入らない。陽一の傍にあって普通のモノが、まだ生み出されていないのだ
しかし、イイ意味で常識外れの陽一が、食材がないくらいで諦める訳がない。無限大の発想力で、あるモノを最大限に活かして調理し、その都度に対峙するピンチを打開していくのだ
料理の腕だけでなく、彼はライバルとぶつかるたびに、人間としての器を大きくしていたんだろう
また、ストーリーもテンポがよく、胃にもたれないので読みやすくて助かる
勝海舟に坂本龍馬が弟子入りする、日本史的に見ても、重要な出来事のくだりで、陽一のライバル・堺一馬が登場し、時代を戻っても、カレー勝負をしたのは最高だった
一馬までタイムスリップし、坂本龍馬とタッグを組んでいるとなると、中江兵太ら、他の好敵手も登場する可能性は高いかな?
お勧めの話は、やっぱり、『ミスター味っ子』と言えば、カツ丼ってコトで、第1話「黒船来航」である。あのペリーをも唸らせるカツ丼を作っちゃうか、陽一!!
この台詞を引用に選んだのは、味吉陽一って男のデカさを表現しているからだ。料理人の仕事は、日本の行く末を左右する事じゃない、元気になる料理を作る事だ。自分のすべき事を分かっていて、それを一心に貫く、それが男として大事 -
Posted by ブクログ
ネタバレやー、微妙(笑)
息子編よりは陽一もかわいいし、まぁいいんだけど、
最近さ、タイムスリップしちゃうマンガ多いんだよね。
幕末だと、JINとかさ。
料理人がタイムスリップするマンガも、信長のシェフとか、
銀平犯科帳とか。
お客さんがタイムスリップしてくるのは、最後のレストラン。
ま、そんなこんなで、勝麟太郎とか出てきても、あぁわかりやすね、とか。
あとあれだな。江戸時代の料理マンガも最近続々と出ちゃってるから。かぶりまくるんだよね。
この人こないだ、寿司食べてたよね、とか。
でもって、未来から来た医者とつるんでたねとか。
坂本龍馬は書きやすいのかなー。
やたらと出てくる。
今回も出てきた。
というわけで、二番煎じ感もぬぐえないけど、そこは味っ子パワーで。陽一がんばれ。