幸村誠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バルト海戦役の後始末編であり、いよいよ始まる開拓編の序幕となる23巻である。
約束されたシグやんドンマイ展開からの、彼の帰郷における顛末が描かれた一巻であるが、驚くべきはそこから二年後に物語が進んだ点だろう。
ミクラガルド(コンスタンティノープル)での商売に成功したトルフィンはハーフダンへと報告に戻り、おそらくいよいよ始まる事業への先付のような形でハーフダンから支援を受けてグズリースとの婚姻の宴を開いている。
本編の物語展開よりも、やはりメインは成長したシグルドが父と対峙し、自らの意志を示して見せた展開だろう。
この物語では思いがけず成長を遂げるキャラが多く見られるが、彼は間違いな -
購入済み
深い感性と見やすく、それでいて胸を鷲掴みにする画力。いくつもの顔を持ち魅力のある人物たち、しっかりした時代考証、それでいてコミカルな描写(ここらへんの言葉遣いは自由)も欠かさない…最高です。でも結論はひたすらグズリーズがかわいいというものです。
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購入済み
引き込まれる面白さ!
途中まで読んだ感想になりますが、気高い民族の凄まじい歴史物語です。異文化やヨーロッパの歴史を知る機会にもなりますし、人間の生き方等についても考えさせられる内容なので、読後の満足度が高かったです。
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購入済み
アニメはどこまでやるんですかね
現在大きく分けるとアニメ放送中の第1部復讐編、第2部、第3部あって
現在進行中の第3部が一番好きです。いや...やっぱり全部好き...
第1話が試し読み出来たので読んでみたらドハマりして、
当時確か16巻くらいまで出てたんだけど全巻まとめて買いました... -
ネタバレ 購入済み
別の意味で緊張した。
新巻が出るたびに最初から読み返していますが、この巻に収録されているのが23冊目にして最も緊張感のないエピソードです。あまりに気が抜けていて、トルフィンが船団を率いて帰ってきた場面では、てっきりこのまま終わるのではないかと気が気ではありませんでした。心臓に悪いです。そういうドキドキハラハラは要りません。
次巻からの新展開を期してのタメだと思えば我慢できますが、アニメ化したところで失速した印象の強いプラテネスの前例がありますので、読者としてはまったく安心できません。 -
購入済み
ーー人間の世界はゆるやかに、たが確実に老いてきている。
アシェラッドの言葉はこの時代の気分をよく表している。
戦いと奪うことを生業とするヴァイキング。
無力なまま奪われ、殺される人々。
この絶望に満たされたような世界を飄々と生きる大人たちの中で、少年がどう成長していくのか楽しみになる巻でした。 -
ヴァイキングの生きっぷりをみよ
アニメ化決定の朗報でテンション上がり、原作コミックをもう一度読み返しましたがやっぱり凄い。
漢たちの潔い生き様と激動する物語で、読みながらも血湧き肉躍るような作品。
トールズ父ちゃん、強すぎ!アシェラッド親分、かっこよすぎ!トルフィン少年、挫けずがんばれ!
アニメ放送も楽しみですが、原作漫画も完結まで追い続けたい一品です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ来年のアニメ化が帯で示され、内容的にも作品的にも盛り上がってきている21巻である。
トルフィンたちが巻き込まれてしまった「バルト海戦役」編であるが、いよいよトルフィンによるグズリーズ救出作戦が決行されて砦に侵入が為され、そこでのトルフィンとバルドル少年の出会い、そしてトルフィンとフローキの対峙がこの巻では描かれている。
バルト海戦役も佳境を迎えているが、巻末ではあのガルムが乱入して状況を混迷に巻き込み、戦役がどう傾くのか予断を許さない状況が巻き起こっている。
人のドラマを描きながら、戦役全体の動きも明瞭に描いている。さすがの一言である。
今回も大変楽しい読書をさせていただいた。星五