児玉雨子のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    いろんな人の性への考え方があって、理解できるものもあれば出来ないものもあった。
    自分の性に対する考えをもっと整理したいと思った。

    藤野可織さんの話は首がもげるほど共感できた。

    特に共感した部分。
    「私は自分が子どもを望んでいるのかどうかわからなかった。いくら考えてもわからなかった。私は体力がなくて、だいたい無気力で、まともな生活もできず、一般の人よりも劣っていると言う感覚があった。子供なんて産んでしまったら責任のある決定をたくさんしなければいけなくて大変だし面倒だし疲れるだろうと思った。」
    「私は、自分をコントロールできるということに振り回されていた。当たり前でありながら得難い素晴らしい権利に気持ちをぐちゃぐちゃにされ、一瞬ごとに子供がいてもいいと思ったりいたら終わりだと思ったりしていた。自分が情けなかった。」

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    2026年09月23日
  • ##NAME##

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    友達がぜひ読んでと貸してくれた本。
    さらさらとした文体でどろりとした感情をえがいており、被写体経験者は共感できるだろうなーという細かい描写が丁寧でよかった。夢小説も無理なセリフ改変botも懐かしい。主人公と美砂乃ちゃんの関係性の描き方がじっとりしていて、魅力的だった。

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    2026年07月29日
  • 目立った傷や汚れなし

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    この夏、断捨離も兼ねてメリカリに諸々を出品しようと目論んでいたけど、この作品を読んだ後だとその意欲も若干和らぐな。きっと最後は人間の厭なところを抉ってくるに違いないと身構えていましたが、その思い切ったラストも相まって読後感は意外と清々しく。

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    2026年07月19日
  • ##NAME##

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    ネタバレ

    何も知らずに読んだので、初めはイメージと違うお話で驚きだった。ジュニアアイドルというのが歌って踊るアイドルではなく、スクール水着を着て沢山写真を撮られるようなグレーなものだった。
    主人公の雪那(せつな)はよく分からないままジュニアアイドル活動を行わされ、その同じ事務所の友達である美砂乃と仲良しだった。だが、美砂乃のように人気が出なかった雪那は美砂乃と喧嘩してしまい事務所も辞めることとなる。大きくなってからはジュニアアイドルをしていた事でバイトや就職活動に影響が出てしまう。雪那は美砂乃と仲の良かった当時ゆきと呼ばれており、当時は違和感があったが、最後は「ゆき」に改名することで物語が終わる。
    当時は違和感があったゆきというあだ名がゆきと呼ばれている間はジュニアアイドルをしていたり虐められている雪那ではなく、ただ美砂乃の友達である「ゆき」でいられた時間なのかなと思った。

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    2026年07月12日
  • ##NAME##

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    名前という人を特定させる物が、過去の活動をひっぱりだし、物語を作っていく。タイトルから「名前」にフォーカスをあてられているのは分かるんだけど、私はどうしても主人公と母との関係とか、主人公と友達との関係とか、そういう人と人との繋がり方が気になった。

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    2026年06月06日
  • 目立った傷や汚れなし

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    ちょうど私自身、メルカリにて、購入者からの返信を待ってるところだった。
    こんなことで商売になるの?
    ドンキで買い出しする「電撃」そんなことありえるの?
    自分で出品しつつ、大した儲けにならないことは実感していたので、疑問はふくらむ。
    ただ翠の夫、心を病んで休養中の拓実が気になる。
    ウチにも時おり鬱になる息子がいるが、そのサポート、親なら仕方ないけど、パートナーにはきついよね。

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    2026年04月27日
  • ##NAME##

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    主人公が関わる人との間に距離を感じて、切ない気持ちになった。夢小説の名前を持たないヒロイン。芸名。本名で呼んでくれない親友。名前について考えさせられた。

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    2026年03月27日
  • 目立った傷や汚れなし

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    せどり、ググりました。
    たぶん私は結婚した当初、この話に出てきた旦那さんよりで、(いや今もかも)結構身につまされる部分もあった。
    欲しいという気持ちは、買ってしまえば自分の物になるから消えてしまう、というフレーズは確かにそうかもと。
    だからこそ、よく考えて物を買わないと、買うことには責任が伴うなと思った。
    主人公がだんだんと壊れていく感じが不気味で良かった。
    結構えぐられるわりに、さらっと読める。

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    2026年03月25日
  • 目立った傷や汚れなし

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    読みやすくて面白かったけど。
    夫との関係でもっと暗い話になるかと思いきや、意外と明るい話でした。
    ただ、最後のエンディングはあれでいいの?どなたかに解説してほしい。

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    2026年03月04日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

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    アンソロジー、あまり読んだことがなかったので読めるか少し心配でしたが、

    いろいろと、それぞれに、自分の身体に関する記憶や経験が書かれていて、

    無事読めました。

    ワンテーマを通して、こんなに豊かなアンソロジーができるんだなーと、やっぱ一流の作家さんたちだからかと思いますが、読者としても自分自身の経験について振り返る機会になったり、他者について少し想像する機会になる、とても良い本だったと思います。

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    2026年02月18日
  • 私の身体を生きる

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    リレーエッセイ方式で17人の書き手が
    『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。

    想像していた感じと、かなり違っていた。
    同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。

    女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・

    トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
    恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。

    色々な考え方や捉え方があるんだなぁと感じる一方、敢えて?競い合って?マイノリティ側に寄って描いている様に感じるものもあり、私にはあまり馴染まなかった。

    性の話が公にはタブーとされていた時代を生きてきたからか、この歳になってそういう話ができる方が見つかると一気に距離が縮まる。
    人によっては幾つになってもタブーなので、手探りと嗅覚?笑で探し当てる感覚に近い。

    このテーマで男性バージョンもあったら読んでみたい。

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    2026年02月13日
  • 目立った傷や汚れなし

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    あさきょさんの本棚から、同じく怖いもの見たさで手に。

    フリマアプリユーザーとして、どんなヤバい事があるのかを知っておこうと思ったものの、期待ほどではなく…
    せどりがお小遣い稼ぎにしては効率の悪そうな仕組みということはわかったかな。

    主人公のミドは、夫の精神疾患による休職で結婚生活の分かり合えなさがどんどん増幅していた。そのストレスから逃げる手段がせどりだったのだろう。
    ただのゴミがほんの少しのお小遣いになることの歓びで済めばよかったのに。

    自分がリサーチした物が期待通りの高値で売れるということは、かなり自己肯定感が高まることなのだろう。
    一度沼ると抜け出せないのは推し活と同じかも。

    でも、ミドはラストで現実のゴミを目の前に突きつけられたことできっと目が覚めたはず。

    身体が元気だと自分が精神的に弱っていることに気づかず、思わぬ沼にはまりやすい。
    私も気をつけねば。くわばらくわばら。



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    2026年02月08日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体を生きる」というテーマのエッセイ集。
    びっくりした内容もあった。自分の性を語るのは難しい、

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    2026年02月01日
  • 目立った傷や汚れなし

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    資本主義社会で消費のサイクルを回しながらいつのまにか自分自身がその輪に組み込まれていることの息苦しさや虚しさ、価値とは何かという問いかけに答えられない不甲斐なさ、そういったものがじわじわ迫ってくる。
    ギリギリまで不穏な閉塞感が膨らんで、さいご全部バーッンてなって終わるとこが、なるほど芥川賞候補作家ぽいなと思う。

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    2026年01月12日
  • 私の身体を生きる

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    藤原麻里菜さんのが印象的だった。
    知らずに読んでいたけど藤原麻里菜さんって、無駄づくりの彼女だったのか!
    それに気づいてからより面白く読めたし、女とか関係なしに能力を認められたい気持ちは、理系入試女子枠アンチのわたしの気持ちを代弁してくれた。
    男性に女としてのフィルターを通して見られたくない気持ちでありながら、女である自分(の身体)が好きだというまとめ方も好きだった。

    痴漢被害にあった人が多く驚いた。私は痴漢にあったことはない。こんな言い方だめなんだけど、共感、理解のために痴漢の経験があればよかったなとか思った。

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    2026年01月14日
  • 目立った傷や汚れなし

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    うーん、短いのでさらりと読めますが、意図するところが読み取れなかったです。
    単にフリマアプリの話かなあと思っていましたが、購買欲?循環?ゴミ?エコ?私にはむずかしい…

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    2025年12月26日
  • 目立った傷や汚れなし

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    “のび太にさえ自分だけの部屋があって、ドラえもんにも押入れというパーソナルスペースがあるというのに、どうしてこの時代に私には私だけの空間がないのだろう。(中略)安心してひとりになるには金が要る。”(p.25)


    “追い詰められてから動こうとするのは、能力なり環境なり、価値あるものを持っているか、道を譲られてきたひとの特権なのだ。(中略)仕事ができるわけでも、容姿がすぐれているわけでも、大きな車を狭い道で乗り回せるわけでもない私は、きっと自分が追い詰められたと気づいたころには人知れず落っこちて、そのままおしまい。そうならないようにいつもすこしずつ生活を案じて、私の生活という足場がほころばないようにしているのだけど、これがコスパ思考だとして、この思考を禁じられたらあなたのように生きられない私はどうやって生活の収支を合わせればいい?”(p.109)


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    2025年12月23日
  • 目立った傷や汚れなし

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    フリマからせどり。フリマはしたことあるけど、その為に新しく買って売るのがせどり。旅行行った先でそういうことするかもなぁ。ゴミと思っていたものがお金になる。梱包や発送、やり取りなど面倒な割に手に入るお金は少ないが。

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    2025年12月16日
  • 私の身体を生きる

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    【目次】

    Better late than never(島本理生)

    肉体が観た奇跡(村田沙耶香)

    「妊娠」と過ごしてきた(藤野可織)

    身体に関する宣言(西加奈子)

    汚してみたくて仕方なかった(鈴木涼美)

    胸を突き刺すピンクのクローン(金原ひとみ)

    私は小さくない(千早茜)

    てんでばらばら(朝吹真理子)

    両乳房を露出したまま過ごす(エリイ)

    敵としての身体(能町みね子)

    愛おしき痛み(李琴峰)

    肉体の尊厳(山下紘加)

    ゲームプレーヤー、かく語りき(鳥飼茜)

    私と私の身体のだいたい五十年(柴崎友香)

    トイレとハムレット(宇佐美りん)

    捨てる部分がない(藤原麻里菜)

    私の三分の一なる軛(児玉雨子)

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    2025年12月07日
  • 目立った傷や汚れなし

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    パートナーが働けなくなったことをきっかけに、フリマアプリにのめり込んでいく女性の話。
    売れるか売れないか、何円で売れるか、売るためには綺麗に使わなければ。
    ほとんど強迫観念的に物の価値を見定めようとする言動に、どことなく狂気を覚えかけたけれど、現代人はわりとそういう傾向にあるのかもしれない。
    フリマアプリはとても有用だと思う。多分SDGsだし。
    とはいっても、いつか売ろうと思って溜まり続けている売れるはずの物たちは、それは、ゴミだ。
    家賃を払ってくれるわけでもない物どものが部屋を圧迫している事実から目を背けず、売るか捨てるか、いい加減向き合わなければな、と読後に自戒せざるを得なかった。

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    2025年11月28日