児玉雨子のレビュー一覧

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    たまたま同級生がジュニアアイドルをやっていたので、どんなものなのかは昔から知っていた。雪那と同じように、情報の授業で同級生が名前を調べて、ひそひそ噂をしていた。その子はキャラクターの問題もあってかいじめのようなものはなかったけれど、やはりなんとなくみんなその話題については触れてはいけないものと認識していたのを思い出した。

    作者をあまり意識せず読んだんだけど、この方作詞家の方か……!
    何曲か知ってる曲(なんなら好きな曲)があって驚いた。
    夢小説だの、前略プロフィールだの、出てくるもの的に同年代くらいの作者さんかなと思っていたらバッチリ同い年だった。

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    2024年03月17日
  • 江戸POP道中文字栗毛

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    私は作詞家、児玉雨子さんのファンです。
    雨子さんの歌詞はいつもフラットで、偏ってない。でも私たち女子に(きっと男子も)明日からも生きていくエネルギーを与えてくれます。

    本書は全く前知識なく読んだので、古典文学の話と思っておらず日本史超苦手な私はひるみそうになりました。
    でも、いつもの歌詞のようにフラットな目線で語られる江戸時代文学に「へ~知らなかった」と興味深く読めました。

    「ありがた山のとんびからす」っておもろ(泣きながら笑う絵文字)

    本の中で何度も触れられていますが、江戸時代という時代的に女性蔑視な世の中で生まれた作品たちだから私は結構内容に引く部分も多かったです。
    昔の作品だから仕

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    2024年02月22日
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    大人が子どもにさせることは、ちゃんとその子の将来のためになっているのか考えるべき。
    逆に苦しませることになるかもしれない。

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    2024年02月19日
  • ##NAME##

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    児玉雨子さんが書く歌詞が大好きで読んでみた。
    雨子さんは私が好きなアイドルの歌詞も書いていて、雨子さんがどんな気持ちでこの小説を書いたのかすごく気になるし、私が好きなアイドル達がこの小説に出てくる子達と同じような思いを抱いているのだろうかと考えると少しは思い当たることがあって辛くなる。
    最近のアイドル界では、さすがにあからさまに性的に消費するようないかがわしいコンテンツは少なくなってきたとはいえ、雑誌や写真集なんかで露出の多い衣装を「これはエロいのではなくエモいのだ」ということにして皆で目配せするように楽しんでいる所は正直あると思う。
    アイドル達、特に未成年の子達は大人達から守られるべき存在だ

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    2024年02月17日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    わたしが初めて児玉雨子さんに触れたのは、アンジュルムの「乙女の逆襲」の歌詞だった。「テレビもなんにも夢さえ見てない、そうゆう世間もあたしを見てない」というちょっと後ろ向きな歌詞を、白いミニドレスで着飾ったアイドルたちに歌わせたMV映像が今でも印象に残っている。この楽曲がリリースされた2015年当時はまだ、テレビ文化は残っていただろうか。今ではもう若者たちの中心はYouTubeが台頭する動画文化にすっかり塗り変わってしまっていて、またニュース等の情報伝達もSNSのがはるかに迅速に行われているから、確かに「テレビもなんにも夢さえ見てない」時代が来てしまったように思う。

    「誰にも奪われたくない」も

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    2024年01月08日
  • 江戸POP道中文字栗毛

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    意外と面白かったし、新しい言葉も学べた~風来山人の根南志具佐はBL・俳諧はカウンターカルチャーなど近世文化と現代ポップカルチャーには共通点あり~可愛い顔しててプロフィールにアイドルの文字を見つけたのでアイドル活動もしているのかと勘違いしたけど、アイドル向けの30歳の作詞家から教わったのは「糞リアリズム」「ぶざめく」「ミソジニー」「マスキュリン」「草」

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    2024年01月04日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    著者の作詞が好きなので、今回この本を手に取りました。
    自分が実生活でうっすらと感じていたことが、所々ではっきりと言語化されている2編でした。
    『凸撃』p.147で宏通が少年に伝えたことは、あまり共感したくはないけれど、確かにそれが人間かもしれないな、と思いました。


    (これは本の感想になのか分かりませんが…)『誰にも奪われたくない』の主人公レイカは、繊細なところが、著者が共作詞した、つばきファクトリーの『表面張力〜surface tension〜』の主人公を思わせる部分があるな、と思いました。

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    2022年05月09日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    児玉雨子さん。初読み。と言うか、たぶん一作目。
    主にアイドル系の楽曲の作詞家をしており、なかなかお美しい人。
    若く瑞々しい感性に満ち溢れた短編2編。

    とは言っても、明るい内容ではない。むしろ若さ故の生きづらさを丁寧に描いている、という印象を受けた。
    メッセージの絵文字まで文章で再現しているところには、作詞家としてのプライドを感じた。

    本質を鋭い描写する方とお見受けした。
    表現は更に研ぎ澄まされていくだろう。
    次作がとても楽しみ。

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    2021年10月18日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    話の構造面白い。極北の描写めちゃくちゃ的確。
    センス溢れる罵倒。笑いながら胸を締め付けられるような当事者感。
    先行する作家もいるような気はするけど、今の今、最先端に居るのではないでしょうか。

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    2021年09月10日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    どんなことがあっても日常は続いてしまう、というのは最近の作品には多い終わり方だと思う。「オチ」があるわけではない、という意味で、この作品もそうだ。面白い終わり方でスッキリするわけではなくて、どちらかというと最後は開かれている感じ。委ねられていて不安になる。そんな終わり方。

    著者の児玉雨子さんはずっと作詞家として知っていたから、読み進めていく中でどうしても作曲家の主人公を児玉さんに重ねてしまった。児玉さんは普段からああいうことを考えているのだろうか、と思ってしまった時点である意味負けだと思うけど、あえて負けにいくとするなら、児玉さんはもっと達観しているのかと思っていた。そんなことはなくて、かな

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    2021年07月30日
  • 目立った傷や汚れなし

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    フリマからせどり。フリマはしたことあるけど、その為に新しく買って売るのがせどり。旅行行った先でそういうことするかもなぁ。ゴミと思っていたものがお金になる。梱包や発送、やり取りなど面倒な割に手に入るお金は少ないが。

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    2025年12月16日
  • 目立った傷や汚れなし

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    よくわからなかった。
    ツチヤやウィンディは素敵なキャラで明るい未来もありそうなのにいきなり話が終わったという印象。

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    2025年12月07日
  • 目立った傷や汚れなし

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    パートナーが働けなくなったことをきっかけに、フリマアプリにのめり込んでいく女性の話。
    売れるか売れないか、何円で売れるか、売るためには綺麗に使わなければ。
    ほとんど強迫観念的に物の価値を見定めようとする言動に、どことなく狂気を覚えかけたけれど、現代人はわりとそういう傾向にあるのかもしれない。
    フリマアプリはとても有用だと思う。多分SDGsだし。
    とはいっても、いつか売ろうと思って溜まり続けている売れるはずの物たちは、それは、ゴミだ。
    家賃を払ってくれるわけでもない物どものが部屋を圧迫している事実から目を背けず、売るか捨てるか、いい加減向き合わなければな、と読後に自戒せざるを得なかった。

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    2025年11月28日
  • 私の身体を生きる

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    「汚してみたくて仕方なかった」鈴木涼美
    売春が無くならないのは、男側の問題の方が大きいけど、自分に値打ちが付くことに依存する女側の問題もあるのかもしれないと思った。女は性処理として利用されてきた時代が長く続いたせいもあり、完全に無くすことは難しいのだと悟った。

    「トイレとハムレット」宇佐見りん
    面白かった、、!確かに腹痛と苦悩のポーズは似ている。舞台が好きな理由として「シンプルだから」っていうのはすごく腑に落ちた。たった一つの物語、感情を演じているだけだもんな。現実の方が感情ごちゃ混ぜで騒がしいもの。

    「私の三分の一なる軛」児玉雨子
    生物は毎日ちょっと死んでおかないと生きられないって興味深

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    2025年11月22日
  • 目立った傷や汚れなし

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    ネタバレ

    フリマアプリの今どきのお話。
    フリマアプリの文化もやはり人間関係が生じて、いろいろな共感や軋轢や生まれる様が面白い。

    物に対しての価値感が違えば、すべてのことにも共感が得られなくなるのだ。

    エンディングが衝撃的?!
    ミステリーのどんでん返しのようでもある。

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    2025年11月06日
  • 私の身体を生きる

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     身体や性についてのエッセイ集。この中で柴崎友香さんが呈示していた疑問「なぜ書き手の性別を限っているのか」、私もこれと同じことを思った。もう、このフェーズは終わっていないか。いま、同じテーマで、男性やその他の性の人の語ることも聞きたいし、それらが同じひとつの場所に並べられているところを見たい。
     どのエッセイもそれぞれ興味深かったし、色んな方向に心動かされたが、上記の意味で、柴崎さんが「このような疑問を私が持っていることを編集者と共有できたので、書くと返答した」という経緯を書いてくれていたことが、いちばん嬉しかった。もちろん、疑問の詳細は私が書いたこととは違ったけれど。

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    2025年11月02日
  • 私の身体を生きる

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    どんなことをどんな風に語るかは自由なはずなのに、不思議と受ける印象が近い方も多い。圧倒されたのは、自身の自慰について複数名の方が赤裸々に書かれていたこと。もちろん秘めておくべきかどうかは個人の自由だが、同じことを目の前の男性に言われたらきっと眉間にシワを寄せてしまうと思うので、(こんな性差を感じてどうかとも思うが)そうならないのを織り込み済みの、女性性を逆手に取った表現ような気もする。私のお気に入りはセブンルールで見たことのある藤原麻里菜さん。「もし、技術が発達して、アバターを作って仮想空間で生きれるとしたら、私は女の身体を選ばず、カービィみたいなピンク色の球体を選ぶだろうと思うのだ。そうした

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    2025年10月05日
  • 私の身体を生きる

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    テーマはとても興味深い。
    面白いかと言われれば分からない。
    人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?

    年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか?

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    2025年09月18日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく

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    2025年09月09日
  • 誰にも奪われたくない/凸撃

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    奪ったり奪われたりしない様こころを擦り減らし疲れ果てて、もう私は目を瞑って身を任せる事にしてしまったけど、レイカも児玉さんもこの連関に立ち向かっているんだなあと考えたら少し泣きそうになった。強い。同じ生き方は出来ないけど憧れる。

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    2025年09月01日