児玉雨子のレビュー一覧

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    名前というレッテルを通して自己や他者を見ている状態の良し悪しを考えた。読み易いし社会問題的な切り口もあった良い作品だった。

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    2026年05月31日
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    ネタバレ

    誰もが自分自身の正義をかざして、誰もが消費しあっているのかもしれない。「シュート」(撮影)している・それを観る男達の視線がたえず付きまとっている。一方雪那達は「BL小説」「夢小説」を通してキャラクターを消費していて······。そしてその原作者は······。また雪那の過去を、大学の同級生は「それを題材に書こうとする」ことで消費しようとする。消費が入れ子構造になっていると思った。
    「児童ポルノ」で書類送検された男は20万の罰金で済ませられているのに対し、雪那が数年間の「お仕事」で得られた総額は30万だったし、改名に8万かかっている。お金の価値ってなんなんだろうと思ってしまった。
    現代にも「被害

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    2026年04月25日
  • 目立った傷や汚れなし

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    知らない世界がそこにあった。
    ネットは駆使しているつもりの私だが、
    ヤフオクとかメルカリはノータッチ。
    めんどくさい、という気持ちが先に立つ。
    打ってもいいものは家にごろごろあるけど、
    出すならリアル店舗、セカンドファクトリーとかで、
    二束三文で売りさばかれるのが関の山。
    ネット上の方が必要としてくれている人がいるのは
    わかっているのだけれど。

    この小説は、そのあたりのハードルを下げてくれる。
    夫がメンタルで休職したため、生活費稼ぎと、
    家のものをメルカリに出し始めた女性が主人公。
    次第にドンキで特売のものを売って見るようになり、
    その販売価格を調べるアプリを使っているところをたまたま見た

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    2026年03月11日
  • 目立った傷や汚れなし

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    感想が難しいけど、面白かった!
    クソな夫への鬱屈した気持ちとか、初めてのことに戸惑う気持ちとか、もう全部うっちゃってしまえ、みたいなのとか、せどりサークルでの人間関係とか、こういうことはありそうだなと思える

    不要なものを必要とする人へ譲る
    リアルのフリマや知人同士ではよくあることなのに、アプリやネットを介すと一気に胡散臭くなるのはなぜなんだろう
    不用品に価値をつけて利益を産もうとする行為が浅ましく感じてしまうからなのか

    休職中の夫は収入が無いにも関わらず、理想の自分の演出のため次々と買い物をして不用品を増やす。
    その不用品を出品する主人公を見て夫は『ゴミあさり』『排泄物』と、嫌な顔をする。

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    2026年02月09日
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    ネタバレ

    好きな作詞家さんによる夢小説にまつわる話ということで、以前から気になっていた作品。芥川賞候補作は自分には難しく読み進めるのに苦労することが多いなか、こちらは珍しく一気読みしてしまった。(時系列が交互に入れ替わるから、年齢の計算をするのが少し大変だったけど)

    オタクの色んな思想について夢小説を通して描いた話なのかと思っていたら児童ポルノに繋がっていって、想像以上に社会派な内容だった。名前をテーマに夢小説をフックにする発想がさすが児玉さんという感じ。
    主人公は##NAME##=何者でもないただの自分、つまり石田雪那でも、石田せつなでも、ゆきじでも、ゆきでもない自分でいられるから夢小説にハマったの

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    2026年02月08日
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    ネタバレ

    細やかな繊細さを感じられる小説。
    名前を変えることが、今の自分(それが仮のものであっても)の存在も変えられるのでは、と願っている。
     名前というレッテルとか、呪縛とかうを思い出させる秀作です。
     言葉選びの冴えも素晴らしい。

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    2026年02月06日
  • ##NAME##

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    ネタバレ

    夢小説についての話であると聞いて購入。

    帯にあるような夢小説の話というよりかは、他者によって名付けられるということがその概念やその人にどのような意味をもたらすかという作品のように感じました。

    かつてジュニアアイドルとして活動していた主人公・雪那。大学生になってから、当時の自分が性的なものとして搾取される側になっていた危険性(児童ポルノ)に気づくものの、今度は自分が二次創作や夢小説という形を通して誰かを搾取する側に回ります。

    特に印象的だったのは、大学生になった雪那がジュニアアイドルだった過去を知られ、友人から「あなたはそっち側じゃないでしょ!?」と言われたシーン。搾取される側だった雪那は

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    2026年02月05日
  • 目立った傷や汚れなし

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    メルカリヘビーユーザーとしては面白かった。
    ただせどりについては、利益もないのに今どきやる人がいるのかな?と疑問
    本をあまり読まない私ですら読み切ったので評価高めです

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    2026年02月03日
  • 目立った傷や汚れなし

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    やっぱり児玉雨子しんどい〜。好き。メルカリから距離取ってて現代社会に取り残されてる民としては、旦那の方が近いのに主人公に共感する不思議。転売ヤーじゃなくてせどらーと主張する人にはあまり近づきたくないよね……。

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    2026年01月16日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日
  • 私の身体を生きる

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    面白かった。
    言葉にできなかった違和感が処理されていくようなエッセイたち
    女性として生きるって、嫌なこと理不尽なことあるけど、悪くないよなあと思えました

    痴漢や性被害みたいなことだけでなく
    日常的なコミュニケーションの中で感じる不快さとか違和感とか、そういうのある〜わかる〜みたいなのたくさんあったな
    これは男の人が読んだらどう思うんやろう?

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    2025年12月29日
  • 目立った傷や汚れなし

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    せどりのサークル活動を中心に、結婚生活の心境の変化絡まる物語。

    ものの価値は人によって違うし、その価値をつけるのも誰かは決まっていないのに世の中には常に平均があることに気がつけて、不思議に感じることが出来た。

    登場人物の距離感が絶妙で、他人と仲間と旦那と…呼称は付けられるのに全てが他人事のような書き方が良かった。

    盛り上がりにかけるかと思っていたが、ラストでこの本は良かったと思った。(このラストは賛否別れるだろうなぁ)

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    2025年11月03日
  • 目立った傷や汚れなし

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    ネタバレ

    メルカリみたいなフリマアプリで使わなくなった生活用品を売る主人公に共感を覚える。
    そんなに人の目を気にしすぎなくてもいいのにってくらい、人からどう思われるかを気にしてるように思えた。
    旦那に文字通りクソみたいな言い方をされても結婚生活は続いてくってのがなんかめっちゃよかった。
    「自分に価値があるかどうか考えたことがないのだと思う。
    ある、という前提で生きている。」
    急に一緒に居るのが息苦しいほど苦痛になる瞬間ってあるなぁ。旦那との会話がかなり面白かった。ほつれるって映画での主人公と旦那がちょくちょくする地獄みたいな会話っぽくてよかった。

    フラフラしてるゴミ収集車にぶつかって終わりなのがなんか

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    2025年10月30日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
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    ネタバレ

    モー娘。の「最kiyou」という曲の歌詞がすごく好きで、歌詞とリズムをマッチさせているところも好きで、そういえばモー娘。の歌詞を書く人が芥川賞候補になったよなーと思ったらこの方だった!

    「特に美砂乃ちゃんは、今みたいに不自然なほど強引に話を変えた」

    先に綴った会話を「今みたいに」って言う人初めて…
    若い人が書く小説読まないから分からんけど、これって今わりと使われてる表現なんかな?
    自分に喋りかけられてる感じがする、臨場感が出る
    すごい

    美砂乃ちゃんはお家の収入源でお金を稼ぎに行ってたのか…キッズモデルとかする人はそんな人っていっぱいいるのか
    主人公と違って勉学を一番にしてないのは読んでて

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    2025年06月01日