【感想・ネタバレ】目立った傷や汚れなしのレビュー

あらすじ

誰かが欲しがっていれば、それはもうごみじゃない――フリマアプリの「せどりサークル」に加入した翠。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し……。

★★★あなたの価値は星いくつ?★★★
芥川賞候補作『##NAME##』に続く超快作!
人気作詞家・児玉雨子が描き出すノンストップ転売ストーリー!!

〈グラフの波形バッキバキ。いい商品選びましたね〉〈私たちと“電撃”しませんか?〉
夫の休職をきっかけに、フリマアプリ「メチャカイ」で小金稼ぎを始めた会社員・翠(すい)。
ある日立ち寄ったドン・キホーテで、“爆仕入れ・爆転売”に燃える女たちの〈せどりサークル〉にスカウトされる。
掘り出し物から利益を生む快楽にのめり込む一方、働けないのに浪費する夫への葛藤を抑えられなくなっていき……。

「買う女から売る女へ。資本主義と売る女たちの反乱を問う優れた小説」――渡邊英理(大阪大学教授)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

 「せどり」という言葉をはじめて知った。転売との違いまでは十分に理解できていないけれど、売れ筋やものの価値を見極めて買って仕入れ、売ることを趣味としている人がいることが分かった。
 はじめは株を買うように、先をよむことを楽しんでいる感覚かなと思ったが、それだけではなさそうだ。世の中に溢れる品々、購買意欲を煽るような風潮、その余剰物の売買、一見循環しているようでいて、社会の歪みのようなものを感じる。
 そこが何なのか、言葉にできないが、なんかおかしくない?と問われたような気がした。

0
2025年12月25日

Posted by ブクログ

感想が難しいけど、面白かった!
クソな夫への鬱屈した気持ちとか、初めてのことに戸惑う気持ちとか、もう全部うっちゃってしまえ、みたいなのとか、せどりサークルでの人間関係とか、こういうことはありそうだなと思える

不要なものを必要とする人へ譲る
リアルのフリマや知人同士ではよくあることなのに、アプリやネットを介すと一気に胡散臭くなるのはなぜなんだろう
不用品に価値をつけて利益を産もうとする行為が浅ましく感じてしまうからなのか

休職中の夫は収入が無いにも関わらず、理想の自分の演出のため次々と買い物をして不用品を増やす。
その不用品を出品する主人公を見て夫は『ゴミあさり』『排泄物』と、嫌な顔をする。
いやいやオマエいい加減にしろよ、と怒らない主人公は優しい。

せどりサークル活動はストレス解消にはならないけど、ものの価値を再定義しながら主人公が自分自身の価値も再定義しようとしていたように感じた。



0
2026年02月09日

Posted by ブクログ

メルカリヘビーユーザーとしては面白かった。
ただせどりについては、利益もないのに今どきやる人がいるのかな?と疑問
本をあまり読まない私ですら読み切ったので評価高めです

0
2026年02月03日

Posted by ブクログ

やっぱり児玉雨子しんどい〜。好き。メルカリから距離取ってて現代社会に取り残されてる民としては、旦那の方が近いのに主人公に共感する不思議。転売ヤーじゃなくてせどらーと主張する人にはあまり近づきたくないよね……。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

せどりのサークル活動を中心に、結婚生活の心境の変化絡まる物語。

ものの価値は人によって違うし、その価値をつけるのも誰かは決まっていないのに世の中には常に平均があることに気がつけて、不思議に感じることが出来た。

登場人物の距離感が絶妙で、他人と仲間と旦那と…呼称は付けられるのに全てが他人事のような書き方が良かった。

盛り上がりにかけるかと思っていたが、ラストでこの本は良かったと思った。(このラストは賛否別れるだろうなぁ)

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メルカリみたいなフリマアプリで使わなくなった生活用品を売る主人公に共感を覚える。
そんなに人の目を気にしすぎなくてもいいのにってくらい、人からどう思われるかを気にしてるように思えた。
旦那に文字通りクソみたいな言い方をされても結婚生活は続いてくってのがなんかめっちゃよかった。
「自分に価値があるかどうか考えたことがないのだと思う。
ある、という前提で生きている。」
急に一緒に居るのが息苦しいほど苦痛になる瞬間ってあるなぁ。旦那との会話がかなり面白かった。ほつれるって映画での主人公と旦那がちょくちょくする地獄みたいな会話っぽくてよかった。

フラフラしてるゴミ収集車にぶつかって終わりなのがなんか嫌な感じ。前に立ち塞がるのがゴミってのがなんとなく悪い雰囲気を醸しててそれもよかった。

0
2025年10月30日

Posted by ブクログ

あさきょさんの本棚から、同じく怖いもの見たさで手に。

フリマアプリユーザーとして、どんなヤバい事があるのかを知っておこうと思ったものの、期待ほどではなく…
せどりがお小遣い稼ぎにしては効率の悪そうな仕組みということはわかったかな。

主人公のミドは、夫の精神疾患による休職で結婚生活の分かり合えなさがどんどん増幅していた。そのストレスから逃げる手段がせどりだったのだろう。
ただのゴミがほんの少しのお小遣いになることの歓びで済めばよかったのに。

自分がリサーチした物が期待通りの高値で売れるということは、かなり自己肯定感が高まることなのだろう。
一度沼ると抜け出せないのは推し活と同じかも。

でも、ミドはラストで現実のゴミを目の前に突きつけられたことできっと目が覚めたはず。

身体が元気だと自分が精神的に弱っていることに気づかず、思わぬ沼にはまりやすい。
私も気をつけねば。くわばらくわばら。



0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

資本主義社会で消費のサイクルを回しながらいつのまにか自分自身がその輪に組み込まれていることの息苦しさや虚しさ、価値とは何かという問いかけに答えられない不甲斐なさ、そういったものがじわじわ迫ってくる。
ギリギリまで不穏な閉塞感が膨らんで、さいご全部バーッンてなって終わるとこが、なるほど芥川賞候補作家ぽいなと思う。

0
2026年01月12日

Posted by ブクログ

うーん、短いのでさらりと読めますが、意図するところが読み取れなかったです。
単にフリマアプリの話かなあと思っていましたが、購買欲?循環?ゴミ?エコ?私にはむずかしい…

0
2025年12月26日

Posted by ブクログ

“のび太にさえ自分だけの部屋があって、ドラえもんにも押入れというパーソナルスペースがあるというのに、どうしてこの時代に私には私だけの空間がないのだろう。(中略)安心してひとりになるには金が要る。”(p.25)


“追い詰められてから動こうとするのは、能力なり環境なり、価値あるものを持っているか、道を譲られてきたひとの特権なのだ。(中略)仕事ができるわけでも、容姿がすぐれているわけでも、大きな車を狭い道で乗り回せるわけでもない私は、きっと自分が追い詰められたと気づいたころには人知れず落っこちて、そのままおしまい。そうならないようにいつもすこしずつ生活を案じて、私の生活という足場がほころばないようにしているのだけど、これがコスパ思考だとして、この思考を禁じられたらあなたのように生きられない私はどうやって生活の収支を合わせればいい?”(p.109)


0
2025年12月23日

Posted by ブクログ

フリマからせどり。フリマはしたことあるけど、その為に新しく買って売るのがせどり。旅行行った先でそういうことするかもなぁ。ゴミと思っていたものがお金になる。梱包や発送、やり取りなど面倒な割に手に入るお金は少ないが。

0
2025年12月16日

Posted by ブクログ

パートナーが働けなくなったことをきっかけに、フリマアプリにのめり込んでいく女性の話。
売れるか売れないか、何円で売れるか、売るためには綺麗に使わなければ。
ほとんど強迫観念的に物の価値を見定めようとする言動に、どことなく狂気を覚えかけたけれど、現代人はわりとそういう傾向にあるのかもしれない。
フリマアプリはとても有用だと思う。多分SDGsだし。
とはいっても、いつか売ろうと思って溜まり続けている売れるはずの物たちは、それは、ゴミだ。
家賃を払ってくれるわけでもない物どものが部屋を圧迫している事実から目を背けず、売るか捨てるか、いい加減向き合わなければな、と読後に自戒せざるを得なかった。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フリマアプリの今どきのお話。
フリマアプリの文化もやはり人間関係が生じて、いろいろな共感や軋轢や生まれる様が面白い。

物に対しての価値感が違えば、すべてのことにも共感が得られなくなるのだ。

エンディングが衝撃的?!
ミステリーのどんでん返しのようでもある。

0
2025年11月06日

「小説」ランキング