はっとりみつるのレビュー一覧
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わたしの六月はゾンビ月間。
完結巻なので基本構造は割愛。
長らく積んであったが、実はこの最終巻だけ発売当時新刊で購入していた。
やっと追いついたのに完結しちゃったので、急いで読まなくていいやと思っていたらこんなに年月が経ってしまった。
女の子ゾンビとの恋愛譚という事で、もっと死と不死性を強調したコメディよりのラブロマンスと思っていたが、しっかりしたホラーを土台に据えたロマンスだったことが嬉しかった。
朽ちていく身体、薄れていく理性。
そんな文字通りの限界の中で、己を掴んでいく。
結末を語ってしまうのは野暮なので控えるが、そんなホラーなラブロマンスとして一番の着地点に到達 -
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わたしの六月はゾンビ月間。
10巻なので基本構造は割愛。
初回特典折込ポスターはヒロインたちの温泉入浴シーン。
記憶を無くし暴走気味のれあ。
語られる爺さんの過去と、薬誕生秘話に、母さんとゾンビ好き。
クライマックスに向けて、着々と下地が完成してゆく。
下地が完成していくのは感じても、着地点がどこになるのか予想もつかなくて・・・楽しみ。
まぁ全然関係ないけど、ずっと気になっていた「さんかれあ」の響き。
関西中心のジュースの「サンガリア」にも似ていたのか。
すると、7巻で手に持っているのが「あなたのお茶」だったのかもしれない。
・・・ここまで読んで、この作家が現在購 -
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8巻なので基本構造は割愛。
カラー口絵は初回限定なのかな?
謎のチアリーディングの謎は本編で明かされる。
ゾンビ機関編も大詰めの様相。
いろいろ波乱ずくめのドシリアス展開。
時折挟まれるセクシー描写と妹ちゃんの活躍が清涼剤。
各々の過去が明かされ、背景が見え始め・・・。
何故か、妹嬢の主婦力の高さが印象に残った。
女子力が高いというと、料理が巧かったり、家庭的だったりすることを指しがちに思う。
妹嬢は、女子力を超えたところにある主婦力なのよね。
家事全般をこなして、家族を心配する。
そんな気高さを持つ、最年少の存在。
滅茶苦茶頼もしい存在だけど、人に頼れる・・・あ -
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7巻なので基本構造は割愛。
わたしの持っている単行本のれあ嬢は、肌の色が鮮やかなのだが…ゾンビ娘としてはサイトの画像が正解なんだろうが、だからこそ現物と色味が違うのは問題な気がしなくもない。
ZoMA編。
主人公のおじいちゃんが所属していたゾンビ開発組織。
ゾンビの凶暴性を抑える可能性を専門機関にかける旅。
主人公は自分が作った…という事にこだわっているが、メモ通りに調合しただけで理論を理解していたわけではないのにここまで自信を持てるのは・・・。
物語は進む。
完璧に構成された展開で、衝撃的なラストで次巻へ続いている。
愛猫を救い、ヒロインも救う希望と絶望をたたき込みな -
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6巻なので基本構造は割愛。
基本的には、もともとゾンビ薬を作るきっかけとなった主人公の愛猫「ばーぶ」メインな巻。
ゾンビと理性と別れ。
理性を保っていられなくなり、ゾンビーのゾンビ化が進んだ先の選択。
その段階に到達したときの、「主人公」と「れあ」の気持ちの違いがこの作品を決定される深いテーマな印象。
死なない存在を「葬る」。
死なないものにしか理解できない感情のようなものを感じた。
や。作家は死ぬ存在だから、理解でせき無いことはないはずではあるけどね。
この感情が、作品の肝なのかと。
表紙に準じたおまけが、水着回の読み切り作品。
息継ぎを必要としないゾンビ -
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5巻なので基本構造は割愛。
今巻もセクシーカラー口絵付き。
前巻ラストの絶対絶命から、バーベキューな感じを経てワンコ回。
もうひとりのヒロインであるワンコ嬢が、女をあげた感じ。
ゾンビ=死なない →永遠の命 な 図式が連想されるが、今作の場合、肉体的は腐敗と人間的な精神の維持という二つの問題があり、ゾンビとしての生命は永遠かもしれないが、人として生きられる限界がある・・・な、テーマも含んでいる感じ。
ゾンビものとして重いテーマ。
コレを適度にコメディをまぶしつつ、恋愛要素も足しつつの構成がまた面白い。
本筋と関係ないかもしれないが・・・ヒロインのお母さんの反応がかわ -
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これについて、『異種恋愛物語集アンソロジー(3)』の感想で、ストーリーで負けている作品がある、と書いた
そこを撤回する気はないのだが、全体的なレベルで劣っているかと言うと、そんな事はない。矛盾しているようだが、私の中では成立している
この『人外の嫁といちゃいちゃする アンソロジーコミック』が、『異種恋愛物語集アンソロジー』に勝っている点、それは何と言っても、嫁、つまり、登場する人外が全て女性型であるコトだろう
男性向きと表現すると誤解が生じる気もするが、ある意味、男の憧れを具現化してくれているのは、コチラだろう
ストーリーも、『異種恋愛物語集アンソロジー』と比較したら見劣りする、と感じるだけで -
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少女に拉致監禁された作家志望の大学生の物語、そのコミカライズ作品はこの三巻で完結している。
自分は原作を読んでいないので、この作品のどの要素がどこまで原作に従って描かれたものかは判断が付きかねるのだが、物語の中核をえぐるような演出は本当に素晴らしかった。
最初から破綻が予告されていた物語は、この三巻でも静々と破綻へと向かって一つ一つ歩を進めている。象徴的に描かれた生きた化石が、Uにまとわりつく亡霊がいずこから現れたものかがここでようやく端的に紹介されている。
そして、彼が唯一できたことが、彼女のその片鱗を剝がした。これが救いの表現であることは明らかだろう。ここでの彼の行いがどれほど彼女 -
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二巻では、Uという少女の持つ背景が少しずつ露わにされていっている。学校での孤立、両親の不在、謎のシーラカンスと踊るワンシーン、彼女を縛る明らかなルール。これらは物語の進行とともに開示されながら、来たるべき破綻への予兆として不気味に描かれている。
徐々に徐々に、本当にどこかから動物を拾ってきた子供のように、ペットの面倒を見きれなくなっている少女の姿が描かれる一方、主人公との共同生活で少しずつ心を開いていっている様も描かれている。彼女の異常性と、それに相反するかのような普通の女の子らしい喜びや焦り、驚きのような表情もよく描かれていて、目を惹く。
総じて、やはり上手い。二巻もまた楽しませていた -
Posted by ブクログ
西尾維新の同名小説のコミカライズである。私は西尾さんの著作には触れたことがないため、ここでは純粋に漫画として読んだ感想を残しておく。
本作は作家である主人公が、まだ作家としてはどこかが欠けていた作家志望の大学生だった当時にある少女と出会い、拉致監禁されたその思い出を語る物語である。
全体的にモノローグによって物語を展開しており、出会った少女をイニシャルで呼ぶところや、モノローグが多分に含まれているところなど、かつてあった「事件」への回想と言う世界観がよく表現されている。全体的に黒を多用した描き方、細い線なども回想のニュアンスを強めている。
物語として見れば動きは少ない。出会い、監禁さ