藤原麻里菜のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • 私の身体を生きる

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    赤裸々に語られる身体についてのエッセイ。
    それぞれに身体の事情を抱えて生きているのだなあ。女性の場合は嫌な目に遭う機会も多くて。

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    2025年09月05日
  • 考える術―――人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71

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    あの独特な感性の秘密を知りたくて手に取りました!
    いろいろと苦労して捻り出されてるんやなぁ!
    けどやっぱりあのおもしろ観点は藤原さんやからこそのものだなーと思いました。
    ちょこちょこ笑えるので、気軽に楽しく読めました!

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    2025年08月30日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • 私の身体を生きる

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    女性の書き手が綴る、「身体」についてのエッセイたち。

    私がこれまでの人生誰にも言わずに、日記にすら書かずに閉じ込めてきた経験や思想や感情に近しいことが書かれていたりして、私だけじゃなかったのか……!という発見がいくつもあった。

    私みたいに、自分の中に閉じ込めている人も沢山いるであろう内容をこうして書いてくださったことに感謝したい。
    生理や身体の変化のこと、妊娠のこと、性自認のこと、性欲や自慰について、ルッキズム、性癖、尊厳などなど……
    女性の体と30年付き合ってきたからこそ、どれも興味深い内容だった。

    金原ひとみさんの「パリの砂漠〜(略)」を読んだ時にも思ったのだけど、
    金原さんの文章だ

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    2025年07月26日
  • メルカリで知らん子の絵を買う

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    日常を楽しむ術がすごくて、自分が楽しめる焦点を見つけるのが上手すぎて見習いたい。
    ダイパコスパが求められがちな時代だけど、自分の余裕とか個性を作るのは余計なことなのかもしれないね。思いついたことはすぐにやるべし。

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    2025年07月13日
  • 私の身体を生きる

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    様々な作家の性に対する(主に女性)事が書かれている。性といっても色々な主観や体験があって、知らない作家さんの事は調べて知りたくなり、好きな作家さんの事は今まで知らなかった部分を知り深く知れた様な気になった。

    生々しい描写や、親しい人であっても普段はあまり聞かない言わない性の事柄にビックリしたし、何だか安心?した。
    日本では性の話しはあまりオープンじゃないからこそ、この本で色んな人の性の事が知れて嬉しかった。次回作も出たらいいな。

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    2025年06月15日
  • 不器用のかたち

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    ものづくり=完璧の図式を崩壊させてくれた藤原さんの功績は大きい。不器用の民に一歩踏み出す勇気を与えてくれてありがとう。ふらつきながら、寄り道しながら進んでいきましょう。

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    2025年06月09日
  • 私の身体を生きる

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    性被害に遭ってる人の多さに驚いた。
    それ含め、53年共に過ごしてきた自分の体について書きたくなった。
    いい本に出会ったなー。

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    2025年06月08日
  • メルカリで知らん子の絵を買う

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    ゆるーく楽しめるエッセイ。人生には余計なことを楽しむ時間があっていいんだと思える。むしろ、その時間を意識的につくっていけると生きるのが少し楽になるのかもしれない。

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    2025年06月05日
  • 私の身体を生きる

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    この本を読むとだいたいの女性はなんらかの性被害に合ってる、幼い頃から大人になるまでの期間で。
    男性も性被害にあうこともあると思うけど、女性の比ではないだろう。
    そういう危険にさらされながら生きるってどういことだろう。
    そういう話しばかりじゃないけど「私の身体を生きる」というテーマで書くとなったらそこは避けられないことなんだろう。
    特に西加奈子、柴崎友香、金原ひとみ、朝吹真理子、藤野可織、藤原麻里菜のは身につまされた。
    千早茜の「私は小さくない」は共感。(そこまで激しく大きく強くなりたいとは思わなかったけど)
    鈴木涼美の「汚してみたくて仕方なかった」はぶっとんでた。すごいアカデミックな環境だから

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    2025年06月03日
  • メルカリで知らん子の絵を買う

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     34編の脱力感もっさり(!)のエッセイ集で、楽しく読ませてもらいました。


     ちょっとセンシティブなシーンがあるにはあるのですが、ちょいちょいボケる文章にクスリとし、余計や無駄に共感し、笑って脱力できました。


     彼女の実践する「無駄づくり」を掲げた発明に、少し前からハマっていた私としては、本書を知った時飛びつくように購入しましたが、タイトルの『メルカリで知らん子の絵を買う』が冒頭エッセイですが、このエッセイに書かれている「私は人よりもたくさん余計なことをして生きていこうと思う」という<余計者宣言>とでも
    いうもので、効率化や生産性から一歩身を引いてみれば、こんなに世界は豊かになる、と発

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    2025年05月10日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    自分の身体、この女の身体について色々考えたりすることが最近多くてなんかつらくて手に取った。女性たちが自分たちの身体のことや性のことを話すときなぜだか安心する。わたしもそう思っていると、同じように考えている人がいるというのはそういう安心材料になるんだと思う。どの書き手も性被害を受けている人が多くて本当に社会はクソだ…… 碌でもない人ばかりで、そのせいで自分の体を大切にできない女性がいたりするんだと知った。
    わたしはもうずっと女しか子どもを産めないことが本当に許せないので、藤野可織さんの妊娠についてのエッセイは本当に本当にめちゃくちゃ凄いな〜と思った。妊娠出産の機能を持つのが女性だけである時点で

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    2025年04月30日
  • メルカリで知らん子の絵を買う

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    藤原麻里菜さんが好きだ。ツイッターで紹介される無駄な発明品が楽しく、動画の無表情な顔がかわいらしい。その人の手になるエッセイ。文章もしなやかで個性的で魅力的。大胆奔放で繊細。彼女には幸せになってほしい。

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    2025年04月29日
  • メルカリで知らん子の絵を買う

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    先日読んだ『不器用のかたち』の裏ではこんな生活があったのか。
    生産性を求めるとキツくなるのはとても共感。
    義務感で続けることになると辛い。
    子育ては逃げられないが、子供を生かすためにしなければ!というより、ちょこちょこと楽しいことを一緒にやろうぐらいの心持ちの方が楽しめそう。
    毎日少しだけでも踊ってみるのとか、握り心地のいい石を見つけてみるとか、子どもとやってもとても楽しそう。
    藤原麻里奈さんのエッセイは新しい視点が増やせる上に、少し肩の力を抜かせてくれる。

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    2025年04月15日
  • 不器用のかたち

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    「無駄づくり」でお馴染みの著者。その活動と文學界に連載されているエッセイが面白かったので、本書を購入。

    不器用だけれど、物作りが好きという情熱溢れるエッセイだった。そして文章がシュールで楽しかった。さすが芸人だ!と思った。

    エッセイの後に、つくった物の写真が添えられているのも楽しい。エッセイで作る行程を読みながら「一体、どんなものを生み出したのか…?」とワクワク(不安に?)して、最後の完成写真を見て笑えた。そして再び本文に戻り、その行程をもう一度辿る。

    上手い下手とかは関係ない。自分が作りたいからつくる。そんな信念に心打たれた。

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    2024年12月16日