あらすじ
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不器用から生まれた「無駄づくり」の原点。
「インスタ映え台無しマシーン」や「札束でぶたれるマシーン」など、唯一無二のアイデアとユーモアで、 「無駄づくり」プロジェクトを10年以上続けてきた藤原麻里菜氏は、意外なことに、自他共に認める不器用人間。
本書は、他人からの高い評価や名声を得ることが良しとされがちな世の中に危機感を覚えたという藤原氏が、世界の創作ハードルをぎゅんと下げるべく、ただ純粋に物を作ることを楽しんだ23の記録である。
完璧じゃなくていい、不恰好でも、未完成でもいい。
自分らしさを愛したくなる、現代における必読の一冊。
<「不器用のかたち」たち>
・分厚いミルクレープ
・ぐちゃぐちゃの赤べこ
・不完全なテディベア
・抽象的な和菓子づくり
・諦めないボトルシップ
・火と友達になったガラス教室
・ティッシュと紙漉き
その他、16編。衝撃の写真付き!
「諦めたらやめる」「できるまでやらない」「これでよしとする」、それが不器用三箇条。
どこまでもマイペースな著者の物作りに、きっと心が救われるはず。
※この作品はカラーが含まれます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ものづくり=完璧の図式を崩壊させてくれた藤原さんの功績は大きい。不器用の民に一歩踏み出す勇気を与えてくれてありがとう。ふらつきながら、寄り道しながら進んでいきましょう。
Posted by ブクログ
「無駄づくり」でお馴染みの著者。その活動と文學界に連載されているエッセイが面白かったので、本書を購入。
不器用だけれど、物作りが好きという情熱溢れるエッセイだった。そして文章がシュールで楽しかった。さすが芸人だ!と思った。
エッセイの後に、つくった物の写真が添えられているのも楽しい。エッセイで作る行程を読みながら「一体、どんなものを生み出したのか…?」とワクワク(不安に?)して、最後の完成写真を見て笑えた。そして再び本文に戻り、その行程をもう一度辿る。
上手い下手とかは関係ない。自分が作りたいからつくる。そんな信念に心打たれた。
Posted by ブクログ
くすっと笑える箇所が多く、心がほぐれる本だった。
"「自分でもつくれるんじゃね?」という気持ちは物作りにおいて大切なことだ。ある程度、舐めた姿勢で挑もう。今までもずっと「なんとかできるんじゃね?」と様々なことに挑戦してきた。その度にたくさんの壁にぶちあたり、引き返したり、諦めたり、どうにか壁を越えたりしてきた。後悔だってたくさんしているし、こうやってよくわからないものを生み出してしまうことばかりだ。でも、それが悪いことではなく、何かをすることでしか自分の輪郭を作ることはできない。"
私も高専卒のSEで、ものづくりは大好き。だけど得意ではない…というわけで、これには共感。
和菓子とか陶芸から金属溶接まで幅広くものづくりをしておられて、興味の幅も広がった。
人の評価より自分の興味を貫く方が幸せだよね。