藤原麻里菜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。
痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを -
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Posted by ブクログ
「むだづくり」をライフワークとする著者の脱力系エッセイ。子どもがいないのに子ども服を買ってみたり、砂場で遊んでみたり、野ぐそに挑戦してみたり…
「そんなことして何の意味があるの?」と思われることを試しているのだけれど、読んでいて楽しい気持ちにさせてくれる。効率だとかコスパだとかを求めてばかりの世の中で、こうしてどうしようもないことに挑戦してみる姿勢は、他の人よりも楽しい人生を送れそうだなと思いながら読んでいた。私も見習いたい。
本書は文芸雑誌『文學界』で連載されたエッセイをまとめたもの。私は彼女のエッセイを目当てに『文学界』を買っていた時期があったので、今回、本になってくれて嬉しい。途中か -
Posted by ブクログ
アイデアを考える時は言葉から考えてみる、言葉からイメージが広がることもあるからだ。ランダムな言葉の組み合わせから新しい発想が生まれることもある。逆を組み合わせてみるのも一つの手、言葉として逆、性質などが逆、概念が逆など様々な組み合わせ方がある。変わった方法にダジャレで言葉を組み合わせる方法もある、これは文脈に関係ない言葉を発明できて有益である。コンセプトを作る時に使える言葉というものもある、たとえば、〜コンテスト、〜全集、〜選などそれさえあれば型を作れる言葉だ、普段からそれらの言葉のアンテナを立てることはアイデアの発想に訳にたつ。
「問題を見つける方法」
半径1メートルの問題から考える。社会の -