東野圭吾のレビュー一覧
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ネタバレ非常に良くできたストーリーだと思った。
警察は国民のDNAを登録するシステムを開発し、事件が発生した際には、そのシステムから犯人の特徴や顔、親族まで特定できる。そんなシステムを作ったのは、サヴァン症候群のような天才的頭脳を持つ蓼科早樹。
しかし、そのシステムには裏があった。官僚や政治家など、特定の上級国民が万が一犯罪を犯した場合は、別のデータが表示され、システムには該当者なしと表示される、通常「プラチナデータ」。蓼科早樹はそんなシステムを作ってしまったことを後悔し、プラチナデータを見つけ出す新たなシステム「モーグル」を開発するが、完成直後に殺害される。
その事件を解決しようと奮闘したのは -
Posted by ブクログ
ネタバレ裕福ではなくても助け合って生きている母娘、一度は人生に終止符を打とうとしたがささやかな幸せを見つけて生きている数学教師、まだ人生を諦めきれていないホームレス。
皆、何かを抱えながら懸命に生きている。
そしてその中で、自分の足で立とうともせず他人の人生に乗りかかろうとしてばかりのクズ男。
このクズ男1人のために、周りの人間の人生が破壊されていく様がとても悔しかったです。
本来助けなければいけない人達のことは見捨て、苦しんでいた側の人間を追い詰め、逮捕する警察にもなんともいえない気持ちになりました。
どんな理由があろうが殺人は殺人で、許されないのも罰せられるものなのもわかる。
わかるだけに、数学教 -
Posted by ブクログ
一言で表せば感涙。素敵な物語だった。
悪事を働いた三人が逃げ込んだ古い家。
そこはかつて悩み相談を請け負っていたナミヤ雑貨店という古い雑貨店だった。
廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から
悩み相談の手紙が落ちて来た。
時空を超えて過去から投函されたのか。
三人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……
次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。
悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか。
俗に言うSFファンタジー要素を含んだ内容だが、
しっかりと練られた人間ドラマだった。
最初はナミヤ雑貨店を巡る短編集のようなものかと -
Posted by ブクログ
ネタバレ確かな満足感とわずかな困惑、そして寂しさを覚えた。
書店で見かける度に圧倒的な存在感を放つ本作がずっと気になっていた。東野圭吾さんで好きな作品として挙げる人も多く、読みたいとは思っていたが分厚さ故に手を出せずにいた。躊躇している理由が分厚さならば、そんなものはいいから手に取れと今の私だったら言う。あの分厚さには意味があり、無駄な部分などない。
登場人物はかなり多いが、忘れそうになる絶妙なタイミングで再び名前が挙がるので、ここが繋がるのかという気づきを得られる。文量はもちろん多いが思いの外サクサク読めて、気がついたら3分の2に到達していた時には終わってしまうことに寂しさを感じたくらい。
まさか -
Posted by ブクログ
ネタバレ両親を殺された家族が犯人を探す物語。自分が長男の立場ならあんなに堂々としてられない。分厚かったが面白く後半のクライマックスは引き込まれた。全体に散りばめられた伏線がとても綺麗だった。
功一たちが戸神に感じていた「こんな人が殺人をするようには思えない」という印象はその通りでむしろ逆で誠実にその日のことを忘れずに証拠を持っていたからこそ真犯人に辿り着くことが出来た思う。
息子の行成に対して直前でハヤシライスのレシピを独自に考えさせたこと、そしてとがみていでは各店長が1からハヤシライスのレシピを考えさせるのには明確な理由があって納得した。レシピを各人に考えさせることでアリアケから購入したレシピがあ -
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ものすごく面白かった!流石の傑作。
寝る間を惜しんで夜な夜な読んだ。
850ページで文量が多いが、全く長さを感じさせない。
主人公の桐原亮司と西本雪穂の小学校時代から30代前半頃まで、1970年代〜1990年代の約20年間を、主人公の周りの様々な人物の視点で描いている。
主人公、特に西本雪穂の周りで恐ろしい事件が起こりまくるのだが、西本が糸を引いている証拠は全くなく、周りにもほとんど疑われない。
昔ドラマを見て衝撃を受けた記憶があるのだが、原作の女性主人公ってこんなに悪女だったのか…と読んでいて何度も嫌ーな気持ちに震えた。
だけど西本が幼少期に受けた深い傷のことを思うと本当に悲しい気持ち