東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・国民投票2位みたいな、帯の謳い文句に惹かれて、前情報なく、この超長編小説にチャレンジ。1か月程で読み終えた。中盤以降は、引き込まれ、続きが気になりすぎて、一気に読み終えた。
・2人の人物のとある殺人事件以降の人生を描く作品だが、特に1人の女性の印象が、はじめはとても純白のものだったのに、少しづつ「あれ、もしかして、、」と黒に変わっていくゾワゾワする感じが堪らなかった。
・終わり方はあれで良いという感想もありそうだが、ここまでの長編を読み終えた身になると、なんというか雪穂との決着みたいなものが見たかった気もする。これは少し短絡的な思考なのかな。雪穂も被害者だからな。 -
Posted by ブクログ
2025/12/9(火)
『白夜行』東野圭吾・著
【あらすじ】
1973年、とある質屋の店主の遺体が発見された。容疑者は何人か候補があがるも証拠がないまま時が過ぎてゆく。被害者の息子である亮司、容疑者の娘である雪穂。2人の間で周囲で事件が起こる、そんな2人の19年を描いたミステリー。
【感想】
一言でいうと「2人とも天才だ」。
亮司も雪穂もサイコパスである。頭が良く、目的を果たすためには冷酷にならざるをえない。物語の中で2人の内面が一切書かれることなく、第三者目線で語られていく。本書には恋愛要素もテーマとしても捉えられると思う。亮司と雪穂の間でどんなやりとりがあったかは想像するしかないが、事 -
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ネタバレ2026.04.03
ずっと読むのを躊躇していた。
躊躇う、というよりは敢えて読まずにいた、と言う表現の方が正しいかもしれない。
SNSでよく見られる本の人気ランキングやおすすめランキングの上位に必ずと言っていいほど君臨している本作。いつかは読もう、読みたい、と思いつつ
これを読んでしまったら、「この名作を読む楽しみ」
がなくなってしまうのが怖く、買ってからもずっと積読本のうちの一つになっていた。
ページ数の多さに圧倒されるものの、夢中になってページを捲り、時間も忘れて読書に没頭したのは久しぶりの感覚だった。
たくさんの伏線が描かれ、その都度亮司と雪穂の関係が匂わされ、最後まで詳細に解 -
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容疑者Xの献身』における石神の正解について。
石神哲哉は、物事を中途半端に捉えることができず、常に極限まで物事を突き詰めて考え行動する人物である。その性格は愛においても同様であり、一般的な恋愛のように想いを伝えたり、共に生きることを望むのではなく、自らを完全に犠牲にするという形で表れる。
彼は一度命を救われたことをきっかけに、自分の命の使い道を花岡靖子のために使うと決め、その決意を最後まで貫いた。このような自己犠牲は、人間が本来持つ「自分を守る」という本能に反するものであり、だからこそ彼の愛は“究極の愛”であるといえる。
しかし、その愛は誰かを幸せにするものではない。むしろ、あまりにも純