東野圭吾のレビュー一覧
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一つの出来事をきっかけに、同じ時間を別々のやり方で生きることになった男女の物語。彼らは同じ街の空気を吸いながら、決して同じ場所には立たない。まるで最初からそう決められていたみたいに、互いの軌道をかすめることもなく、ただ静かに並走し続ける。
主人公の心情は描かれない。断片的な出来事と、他人の視線だけが置かれている。その隙間にあるものを自分なりに拾い集めていくことになる。気がつくと、理由のわからないまま誰かを追いかけ続けているときの感覚に少し似ている。
それが愛なのかどうか判断できない。ただ二人は同じ重さのものを背負い、それを手放さないまま歩き続けている。夜は長く、朝はどこにも見当たらない。そ -
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ガリレオシリーズはドラマや小説で何度も楽しんでいましたが、この作品にはなぜかずっと触れてこなかったため思い切って読みました。
結論、なんでこんないい作品に今まで触れてこなかったのかと後悔しまくりました。大好きです。
献身という言葉は、身を捧げることだろうとわかった気になっていましたが、
「他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと。」とWeblio辞書に書いてありました。
腑に落ちましたが、石神は自分を犠牲だなんて思ってはいないだろうなと思います。
ただ明るく陽のあたる場所で幸せに生きて欲しかったんだろうなと。
わたしはこれからの人生でそう思うような人に出会えるのかなと、読み終 -
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文庫本らしからぬ分厚さに読み切れるか怖気づいてしまったけど、気づいたら没頭して読み終えていた。とても面白かった!
質屋オーナーの殺人事件から始まる、雪穂と亮司の19年間を追った叙事詩。
物語には、雪穂と亮司の心理描写がなく、周囲の人たちから語られる行動と憶測でしか、想像するしかない。ふたりの周囲で起こる数々の事件は、不愉快で不可解なものばかりだし、証拠はなくともふたりが何らかの形で関わっていることが明らかだし、読み進めるごとに危険で不気味な人間像が出来上がっていた。
それぞれの事件が、ふたりの関係性が、どのようにつながるのか知りたくて、気づいたらどんどん読み進めていた。
終盤にかけて、 -
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ネタバレ読書初心者ですが、心地よい文章とテンポの良さで
一気に読み切ってしまいました。
この本が好きだと感じた一番の理由は、
登場人物が皆まっすぐな人柄であることです。
それぞれが憎しみや悲しみを抱えながら行動しており、
たとえ罪を犯していたとしても
その気持ちに共感してしまう部分がありました。
また、静奈と行成のラブストーリーも
とても魅力的です。
お互いに受け入れがたい事実を抱えながらも
それでも惹かれ合ってしまう姿に
「これが運命の出会いなのかもしれない」と感じ、
思わず胸がときめきました。
きっと2人はお互いに支え合いながら
幸せな生活を送るのではないかなと思います。
功一、泰輔、静奈の -
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ネタバレすごい!すごすぎるぞ!
読み終えての感想はこのタイトル以外あり得ない!
たとえどんなに愛する人がいても私には殺人を犯すことはできない。そう思いました。
本作では湯川の人間味の強い描写が多くあり、驚きと喜びを感じました。湯川の同窓生である天才数学者石神、彼との再会は微笑ましく、そして胸がいっぱいになる気持ちで結末を迎えます。
湯川が旧友である石神を疑いたくないという気持ちが伺えて苦しくなりました。
草薙と湯川が刑事と協力者という関係ではなく信頼し合える友人として事件に向き合う姿がアツかった!
石神は靖子に一目惚れをし、彼女を生きる希望として守ることにした。そんな些細なきっかけで愛するも