東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何回か映画を観ているのに、それでも圧倒されるトリックの大胆で献身的なこと。結末はわかっているのに、涙がすこし出てしまう。たぶん石神が組み立てた完璧だったはず式の誤算は湯川が絡んだことで、でもそもそも石神が愛に目覚めなければ不必要だった式なわけで。その愛がなければ今がなかった石神にとって、それはあんまりにも皮肉であり救いである気がする。この結末も石神にとって全てが無に帰した一方で、やっぱり救われた部分もあるんじゃないかな。と、ぐるぐる考えてみるけれど、いつまで経ってもわからない。映画を先に観ていたせいだけど、石神の「どうして」が堤真一の声でよみがえって死んだ。間違いのない名作。
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Posted by ブクログ
ネタバレなんともショックな結末に、えっ終わり?!と驚きを隠せなかった作品は初めてだった。なるほど良作と言われ続ける理由も分かる。
散りばめられた事件の真相を握るピースに、読者も薄々概要を推理しながら読み進められるので没入感がすごかった。
かつて気を許した友人を侮辱した自身の親。現場を見た時はどんな心境だったのか。その一生を、親の罪を償うためか、免罪符か、雪穂に償い続けた亮司の人生がなんとも辛く苦しかった。
全てに裏切られ、大きな傷を負った少女。彼女なりに傷から学んだ生き方で必死に生きたんだろうな。と同情すらしてしまう。
そんな生き方しか出来なくなったのも、自らの過ちからくる罰なのか、、
とに -
Posted by ブクログ
ネタバレ桐原と雪穂が最後にぎゃふんと言わされてほしいと思いながら読んでいたが、最後に近づくにつれ2人が経験した哀しさが増していった。ううう…。2人こそ最初の犠牲者なのか?
もしかして、もしかして、と思いながらエピソードを繋げていくのは、自分も推理しながら読んでいるような気になれて、中盤ぐらいからぐっと引き込まれた。東野圭吾の小説は、悲しい終わり方が多いんだなぁ。
外国株式とか、結局桐原がハッカーとして情報を掴んだってこと?それにしてもすごすぎない?
雪穂にそこまでベタ惚れだったんだろうか。自分は汚れ役、雪穂は綺麗な方を生きてほしいということだったのか。
フィンランドに住んでいたが、白夜行はずっと続く夕 -
Posted by ブクログ
『白夜行』は、悪の物語ではなく、太陽を持たずに生きるしかなかった二人の物語だ。
15年ぶりの再読で、物語の見え方は大きく変わっていた。若い頃は、雪穂の正体や亮司との関係性、そしてこんなにも悲しい生き方があるのかという衝撃に心を奪われていた。しかし今は、子どもが背負わされた重さや、本来なら守られていたかもしれない人生、そこに手を差し伸べることができたはずの大人たちの責任について、静かに考えさせられる。
“雪穂は怪物だったのか、それとも怪物にされたのか。”その問いは、はっきりとした答えを持たないまま、読後も心の中に残り続ける。
二人の関係は、ロマンでもなく、単なる共依存でもない。生き延びるた