東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ退路を断ってまでその人のために動けるほどの恋なのか…とどこか同情的にはじめは思った。しかし、日常を特別にしてくれた存在、好きな数学に触れることの幸せを改めて感じさせてくれるほどの存在だったわけだから、その人のために動けることは幸福な時間でもあったのかな…。ラストの涙はどんな感情だったのだろう。成し遂げられなかった、守りきれなかったという思いもあっただろうけれど、自分を大切に思ってくれた温かさへの嬉しさに似た戸惑いもあったのかもしれない。読んだ後の余韻を深く味わえる本に出会えて嬉しい。石神が自分にとっての穏やかな時間を少しずつ感じられたらいいなと願う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ想像を超えたトリックに驚愕するとともに、なぜ石神がそんなことをするのか?という思いが当初は巡った。人のために殺人を犯すような人物には描かれていなかったし、湯川の、石神は何でもしでかしかねないという伏線も奇妙に映っていた。
でも、石神がかつて自殺を考えていたという描写で合点がいった。石神は一度死んだも同然だった。そこに靖子が現れた。また生きる意味をくれた。一度死んだ石神は靖子のために人生を捧げる覚悟はできていたのかもしれない。だから靖子のことを第一に考えた。状況を上手く利用すれば靖子を女性として手に入れることもできただろう。でも靖子にとって自分が最適ではないことを数学者としてロジカルに一線を引い -
Posted by ブクログ
数学の天才 石神にとって、警察の捜査を混乱させることは、簡単だった。ただし、どんなに愛していても、どんなに献身しようとしても、愛する靖子の心を変えることができなかった。
そして、その石神の偽装工作を、見破るのは大学の同級生だった物理学者の准教授湯川学だった。
自分の未来に絶望していた高校教師 石神のアパートの部屋の隣に、美人の花岡靖子と娘の美里がやってきた。そのことが、石神にとって希望の光となった。隣の部屋の二人の仲がいい生活を、伺うことでホッとするのだ。そして、毎朝 靖子の勤める弁当屋「べんてん亭」で、弁当を買うことで、満足していたのだった。
その靖子の別れた夫の冨樫が、金をせびりに -
Posted by ブクログ
心よりご冥福をお祈りいたします。
未来と過去を手紙を通じて繋がる話。
1つ1つの物語が丸光円と雑貨店を通じて繋がっていくところ、悲しい出来事でもそれがきちんと残されていくこと、読みながら心が温かくなり不思議な世界ながらもその世界に引き込まれていきました。
それぞれの伏線が回収されていくたびに、
ああやっぱりかぁ、うわぁ、
といった感情が掻き立てられましたが最後の手紙の場面では、
これもちゃんと意味があったの!?
みたいな気持ちの高ぶりが最高潮に達しました。
どんな助言を受けても自ら考え、その出した答えを信じ行動する気持ちがないと何も生かせない。
この奇跡のような体験を通じて彼らの未来もき -
Posted by ブクログ
ネタバレ13章までダレることなく、永遠に面白い小説だった......
僕はノワール小説はそこまで好きじゃなくて、
浮気が、ねじれた関係がとか適当にうなずきながら読むんですけど、やっぱり次が気になる書き方されると読んじゃう。
そして桐原と唐沢が水面下で繋がってるっていうのがやっぱミソ。
オチではなく、構造の話をすると800ページもある登場人物が多すぎたり、話が四方に飛び、読者が疲れてしまうリスクがある。しかし読み進むにつれて、桐原が柱になっているパートと唐沢が柱になってるパートが見えてくる。
また唐沢の話と桐原の話はそれぞれ別世界に思える。
唐沢は養女になってから比較的リッチで男性と関係を持ちなが