読みやすい、あっという間に読めました。
すぐに飽きて放り出してしまう私にとってはその点ではすごく読みやすくてよかった。
ファンタジーは苦手だけど、クスノキの番人は読めた私。時間を行き来する感じはギリ許容できるようです。でも怪物とか妖精とか出てくるとすーっと冷めてしまうらしいです。
短編集の詰め合わせな感じだけど、最後に、あぁ、ここで繋がるのかという感じになっています。一部無理やり感はあるので、別にあえて繋げなくても良かったのかなとも思えます。それぞれでも十分暖かいので。あと、3人組が手紙の返事を書こう!となる流れがやや強引だった気がします。え?強盗に入って隠れた空き家に手紙が入ってきたら返事書くんだ?そこで一瞬置いてきぼりにされました。
最後の第五章は少しモヤモヤが残りました。こういうタイムリープ系は、未来を変えてはいけない、未来の事を教えてはならないっていう暗黙の決まりがあると思います。最初3人組もそれを守っていたように思いますが、最後の女性には未来の事を事細かく教えています。
それに従った女性は成功するのですが、それって、インサイダー取引ではないですけど・・・ズルですよね?と思ってしまいました。それまでの方は、手紙によって自分の気持ちを確かめたりというきっかけにはなりましたが、未来の確定的なことを未来予知として知って自分の考えを変えるということはしなかったはずです。そこだけが、なんか・・・インチキっぽくてモヤッとしました。
あと、最後に3人組が強盗に入って襲った人が実は手紙を送った人だと気付いて謝りに行く場面。これも、手紙と関係なかったらどうなっていたんだろう?そのまま放置して逃げたのだろうか?と思ったり。手紙を書くことを通じて自分たちの行動を悔い改める感じのニュアンスは伝わってきましたが、これまたモヤモヤが残りました。
ナミヤ雑貨店の店主の方の生き方、息子さんとの親子愛、最後に明かされた白紙の手紙へのお返事は本当に素敵でした。