東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ約10年ぶりに再読したが、やはり強く心を打たれる素晴らしい作品。
初めは別々に見えた相談者たちの人生が、ナミヤ雑貨店と児童養護施設・丸光園を中心に少しずつつながり、最後に一つの大きな物語になる構成が見事だった。叶わなかった暁子と雄治の想いが、まるで不思議な力となって二つの場所を結び、空の上から人々の幸せを祈っていたように思える。
特に心に残ったのは、白紙の手紙への返事。人の悩みに答えてきた敦也自身が最後の相談者となり、「白紙だからこそ、どんな地図でも描ける」という言葉を受け取る場面に胸が熱くなった。
誰かが自分のために真剣に考えてくれること、そして受け取った思いや善意が時を越えて別の誰かへつながっていくこと。それこそが、この物語に描かれた本当の「奇蹟」なのだと思う。 -
Posted by ブクログ
泣いた。
石神は相手に愛されることを求めていない。
感謝されることも、自分の気持ちを理解してもらうことも、望まない。
普通、誰かを愛するときって、心のどこかに「自分の気持ちをわかってほしい」「自分の存在を認めてほしい」という願いがあると思う。
でもその願いさえも手放して、自分がどう思われるかよりも、相手が幸せに生きられることを優先する。
それは究極の愛情の形かもしれない。
でも、相手の幸せを願うあまり、自分の人生を犠牲にする。
相手を守るために、その人が真実を知る権利まで奪ってしまう。
では、それを知った時の苦しみは一体どれだけのものか。
ガリレオシリーズはドラマが好きで、本は未読だったけどこれから追って行こうと思う。、 -
Posted by ブクログ
初めての東野圭吾。彼の作品の中からチャッピーが勧めてくれた一冊です。こういったのは初めてでして、脳裏には常に「新橋のサラリーマンのおっさんが好きそう」と想いが。笑
東野さんは相当な数のミステリー小説を書いているようですが、本当に頭いいんだなと感心します。私たちは逆から読んでいるけれど、作家は最後を決めてからミステリーの肉付けをしていくんでしょうけれど。
前半の数学者の頭の中を語る時に、亡くなった夫のことが少しダブりました。彼も数学で博士号をとっていて宇宙工学のエンジニアとして働いていましたが「変わったやつ」と扱われてきた人生だったらしく。全くオツムの内容が違う私と結婚して犬と生活してやっと「普通の人」になれたらしいです。
娘さんが自殺未遂をしなかったら、靖子はそのまま黙っているのかなとは思ったけど、それではストーリーのならないので最後はそうだよねと思いましたけど。分厚い本でしたが、先を読みたくなる読み応えのある小説でした。
映画がアマプラにあったので観てみましたが、やっぱり「沈黙」のときに友人が話してたけど、読書の時に自分の脳内で登場人物が映像化されてしまうので、小説の後に実写はガッカリしがちですね。
福山が大学准教授にしてはスペック高すぎるし、話し方が鼻につきすぎます。ストーリーはわりとそのままだけど、雪山は必要あったかしら?あの雪山登山が嘘っぽすぎて無くても良かったように思えます。
やっぱり映画では端折ってしまうので薄っぺらな印象が拭えませんでした。