東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白いと前々から聞いていて気にはなってたけど、想像以上だった。読み出したら止まらなくて、一気読み。
自分を犠牲にしてまで、誰かの幸せを願うことなんて出来るのだろうか。ましてや殺人を犯してまで。
まさに「献身」というタイトルに相応しい。
最後に湯川によって真相が語られるまで、全く気づかなかったのでトリックの部分も衝撃だった。
靖子が自首することによって、唯一の石神の望み(母娘の幸せ)も叶わなくなってしまい、悲しい最後になってしまった。
ラストの石神の感情は計り知れないし、靖子の自首に至る考えも理解できるので胸が痛くなった。
美里も罪の意識に耐えられなかったんだろうな。
結局、石神が1人で罪 -
Posted by ブクログ
実は原作は読んだことがなかった。映画同様素晴らしい。有名すぎるが故にこれを読んでミステリーや東野圭吾にハマる人もたくさんいそうだが、こんなクオリティの作品を一番最初に読んでしまったら、感動のハードルぶち上がりでかえって苦労するんじゃないかとさえ思った。
アガペーとでもいうのだろうか、愛する人のためなら殺人だって厭わない、と思えるほどの愛に共感できる人はどれくらいいるのだろうか。
ひょっとしたら自分の心のどこかに、今は穏やかな日常に隠れているだけで、石神と同じような感情が潜んでいるのかもしれないと考えた人も実は多いんじゃないかな、と思う。私自身自分はどうなんだろう、と少し恐ろしくなった。
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ネタバレガリレオシリーズ3作目
もう傑作よ。
ラスト80p分で涙ポロポロ。
トリックの内容もさることながら、とくに描かれる人間模様が美しすぎる作品。
お互いを認め合えるような天才二人の対立構造、そしてなにより石神が全身全霊をもって親愛なる隣人を守ろうとする構成が素晴らしい。
靖子が工藤に好感をもってしまう事や娘の美里が男性と親しくしている母に不信感や哀愁を覚え、罪の意識に苛まれる事のリアリティが作中の悲しさを強め、石神の尋常でない献身をより濃く見せていた。
自分は最初の方から指紋のついた自転車がわざと置いてあることからその死体が別人の可能性を感じていたが、富樫の死体の処理や身元の割れ方からその説では矛 -
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ネタバレ再読本、雪穂と亮司がおぞましすぎる、そこまでするか?!という感じだったが、でも実際世の中にこういう人もいるんだろうな、幼少期にそんなことがありながらも運命に抗って自分の人生の舵取りをし(時には自分の意に介さない相手を良くない手を使って懐柔させたり)着実に理想の人生を歩んでいく雪穂の原動力みたいなものは何なのか、誰しもを虜にするほどの魅力はどこで身につけたのか、など心情が書いてない分、この物語のことを自分であれこれ想像したりより楽しめた、発売当時に購入したがドラマも始まり途中までしか読んでいなく、まさに傑作だと思う、私の中でもベスト1かな
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ネタバレ傑作だった。
読む人によっては小説の余白に色々な解釈が生まれるのだろう。特に雪穂と亮司の関係については様々な捉え方があるようだ。
人によっては雪穂は亮司を駒にした悪女でそれほどまでに壊れていたと捉える人もいたが、私としては相思相愛以上の関係があったと感じた。
亮司は高校に上がると売春を始めさらに成長するとクレカ偽造、ゲームパクリなどをするようになる。
金に執着するようになったのはやはり典子との会話にあったように金を払えば望みが叶うと学習してしまったからなのだろうか。憎しみと愛と叶わない願いでごちゃ混ぜになった感情の落とし所は金だった、そんなふうに感じた。
それでも稀に見せる亮司の優しさに胸が -
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ネタバレ長篇にも関わらずとても読みやすく一気読み。真犯人は全く予想もしていなかった人物で見事に騙された。戸神行也が良い人すぎて、静奈が惚れてしまうのも納得。最後はハッピーエンドで良かった。犯罪行為は許されないことだけど、兄妹3人で生き抜いてきて、最後まで妹を守り通す兄達の姿と、兄妹の絆に感動した。
【何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを違 誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きている彼らの前にわ犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けたはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だっま。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。】
202 -
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ネタバレ物語の没入感が尋常じゃない。
主人公二人について、彼らを取り巻く様々な人から語られていき、決して本人たち視点がないことが、この作品の独特な緊張感を生んでいると思う。それぞれの登場人物から語られる証言や憶測をつなぎ合わせて、読者自身が桐原亮司と西本雪穂という人物を浮かび上がらせていく必要があり、その構成が素晴らしかった。
個人的に、桐原亮司にはかなり同情してしまう。父親の性的暴力の現場を目の当たりにした衝撃や絶望感、様々な人を傷つけ、様々な罪を犯し、隠れながら生きてきた彼の苦しみを思うと胸が痛む。雪穂を守るために、陰ながら支え続けた彼の暗く長い人生を想像するとただただ辛い。
一方で雪穂は、亮司と