東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画が好きすぎて何度も見てるので、
小説の方もいつか読みたいと思っていた。
ガリレオシリーズ自体初めて。
勝手に小説は難しそうな印象を持っていたけど読みやすかったしおもしろかったー!
事件の真相については、記憶を消して読めたら衝撃だっただろうな~
と思いつつ、ラストは小説でも泣けた。
小説では石神や、石神と湯川の関係性がより魅力的だったなあ…だからこそ切ない。
読み終えて、あらためてタイトルが良すぎて心に沁みた。
中盤で湯川が石神に投げかけた問い
「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか」も、
後半でそれに返すように石神が湯川に投げかけたP≠NP問題
「自分で -
Posted by ブクログ
高校生の時に読んだことがあったのですが、その時には刺激が強くて物語の面白さにもあまり気づけず、読むには早かったみたいです。大人になってから改めて読むと、東野圭吾さん天才ですか…!ってなりました。笑
まず登場人物が多いはずなのに、ちゃんと誰だったか思い出せるし、区別がつく文章力。そしてあんなに長編なのに、長いなと思わせない物語の面白さ。あっという間に読んでしまった。
雪穂と亮司の2人のことを、本人たちの心理描写はあまり描かれていないのに、周りの人たちからの証言でどんな人物像か徐々に明らかになっていくところもすごいとなりました。最初は、得体の知れない2人だと思ってたのに、あんな過去があったなん -
Posted by ブクログ
ネタバレ衝撃
久しぶりに小説を読んで、こんなに長編の作品を時間を忘れるぐらい集中して読んだ。
人間の汚さとか残酷さと、そうかもしれないけどほんとにそんな事するのか、いやするはずがないという人間の信用、先入観を巧みに使って、登場人物と読者を騙していた。
彼らは19年もの長い期間どんな気持ちで人生を生きていたのだろうか。
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。…」
この雪穂のセリフが心に残った。2人はお互いの存在を太陽にしながら19年という長い年月を過ごしたのだろう。周りから見たら雪穂が太陽で亮司が月だが、雪穂にとっての太陽は亮司だったのだ。
残酷 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文庫本なのに860ページとなかなかの長編。
章が変わる度に色んな人が出てきたり、前章に出てきてた人物が成長していたりと物語の順序と伏線を整理するのがすごく大変だったが、どんどん点と点が繋がり、何かおかしいと思って読んでいた所が納得する結果になったり、何も気にも止めていなかったところが伏線だったりと読んでいてとても楽しかった。
探偵今枝氏のバイトの子の家に盗聴器が仕掛けられていたとこあたりから不穏な空気がどんどん大きくなり、青酸カリを持ち出す桐原と家のトイレで意識を失う今枝氏。直接的に桐原の犯行だとは書かれていないが、今まで接点のなかった2人だったが、そういうことだろうと思考してしまった時には自 -
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東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読んで、悩みを深く考えすぎて思い詰める必要はないのかもしれないと感じました。作品の中では、「オリンピック出場を目指すか、余命半年の彼氏と過ごすか」「魚屋を継ぐか、アーティストになるか」など、それぞれの登場人物が人生の分かれ道で悩んでいます。どの悩みも重く、答えを出すのが難しいものばかりです。
しかし、そんな相談に向き合うのが、かつて空き巣に入ろうとした三人の青年たちです。彼らは自分たちなりに一生懸命考え、思いきった回答をしていきます。その姿に心を動かされました。悩める人たちが三人の言葉によって前を向き、奮闘していく流れがとても面白く、読んでいて励まされ