東野圭吾のレビュー一覧
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「クスノキの番人」のコメント蘭で、「ナミや雑貨店の奇蹟」に言及するものを何件も見かけ、気になって読んでみました。最高でした。読み終わってすぐに、もう一度最初から読み返したいと思えた本はこれが初めてです。
【悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたものか?3人は戸惑いながらも当時の店主•浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!? -
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ネタバレ本作を読んで最も私の心を動かしたのは、石神が罪を被った本当の理由です。彼はただ靖子を恋愛感情で愛していたから身代わりになったのではありません。絶望の淵にあり、まさに自殺しようとしていた自分に「生きる目的」や「存在意義」を与えてくれた彼女たちへ、命を救われたことへの究極の恩返しをしたのだということに深く感動しました。
この石神の思いは、私が日常で親孝行をしたり、友人の相談に乗ったりと、優しくしてくれた人やお世話になった人へ「自分なりの恩返しをしたい」と思う気持ちと根底では似ているのかもしれません。しかし同時に、石神のように「一方的に罪を被り、相手の幸せだけを願う」という過酷な自己犠牲は、かえって -
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大阪にあるビルで質屋の亭主、桐原洋介が殺される。
当時小学生だった、桐原洋介の息子、桐原亮司が犯人。亮司は西本雪穂と仲良くしていた、付き合っていた?が、西本雪穂が、母の西本文代から桐原洋介に売られていた。(洋介からお金をもらう代わりに娘、雪穂の体を売っていた)
その光景を大阪のビルで亮司は目撃することになり、その場で父親の洋介を殺し、雪穂を助ける。
亮司は父親が原因で、母が不倫し家族が崩れたことと、実の父親が幼女を襲った、それが自分が親しくしていた雪穂だったというショッキングな経験をする。
雪穂も、母親に売られていたという、経験を幼少期にしていた。
亮司や雪穂が共に親を殺した動機は同情するが、 -
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ネタバレずっと読んでみたかったけど、
分厚さから手が出せなかった。
ようやく読めた。
あらすじだけはなんとなく知っていて、
幼少期に罪を犯した子どものその後どこまでも沈むような心の中が描かれているのだろう、となんとなく想像してたが全く違った。
色んな登場人物の目線でのみ描かれて、
彼らの思うこと、感じること、何一つ出てこない。
それでも考えてしまう、見えてきてしまう。
白夜を行くしかなかった二人の人生を、心の中を。
終わりの受け止め方がかなり難しい。
雪穂はこれからどう生きていくんだろう。
きっと周りから見れば、何事もないよう生きるのだろうけど…
分厚さを感じさせない、読み進めるごとに没入する読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ東野圭吾さんの作品はミステリーの印象が強かったのですが、本作は人と人とのつながりや優しさがじんわりと心に残る物語でした。
物語は、2012年と1970年代を手紙がつなぐ不思議な一夜を軸に進んでいきます。空き巣の途中で廃業したナミヤ雑貨店に身を隠した若者たちが、過去から届く悩み相談の手紙に返事を書くことで、さまざまな人の人生が少しずつ動き出していきます。
登場人物たちはそれぞれ悩みや迷いを抱えていますが、物語が進むにつれて思いがけない形でつながっていく構成が印象的でした。特に、児童養護施設を通じて人物同士が結びついていく展開は、「ここでつながるのか」と驚きながら読む楽しさがあります。
悩み