東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ大学一年生の時に読んで、東野圭吾にハマるきっかけになった本を再読。全然内容を覚えていなかったため、まるで初めて読むかのようにページをめくる手が止まらず、こんなに分厚い小説なのにも関わらず1週間で読んでしまった。
独特の読後感と、薄暗い雰囲気がこの方の小説の魅力であり、読み終わった直後はしばらく呆然としてしまった。登場人物や場面の切り替えが多く月日も20年分に至るが、非常に読みやすく、気づけば2人の主人公が交錯していく場面が後半に出てくるのを今か今かと期待しながら読んでいた。
何かを失うということは、それがなかった状態に戻るということではない。というような一節には大いに共感した。登場人物の男女関 -
Posted by ブクログ
ネタバレ未来と過去が同時につながり合うお話。
「過去」と「未来」がお互い予言されあっているのが面白かった。
過去側(1979年)の人間から見ると、9/13の夜から夜明けまでナミヤ雑貨店の悩み相談が復活するのでそれに合わせて手紙を書いて出している所があるが、現代の3人の泥棒視点ではそんなことは知らず、たまたま9/13の夜明けにナミヤ雑貨店に侵入して悩み相談の手紙に対し、オリンピックのボイコットで出場出来ないことなど既に知っていることを返事を過去の人に予言しようとしているー
つまり、現在は過去からの3人の泥棒が9月13日の明け方に悩み相談の返事を書くことを「予言」されており、現在の泥棒3人は、「オリンピ -
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ネタバレあまりに面白くてページをめくる手が止まらず、一瞬で読み終えてしまった。
本の最終盤、旧江戸川で発見された死体は富樫慎二ではなく別人であるという大どんでん返しを読んで鳥肌がたった。
本の最後に明かされる事実を知る前の自分は、靖子に対する愛の力だけで常人には思いもつかない方法をめぐらし靖子と美里を守る石神をただすごいと思った。愛というものがここまで人を動かせる力を持つのかと驚いていた。
だけど本の最後では、石神が2人を守るためにやってきた真実が明かされ、ラスト自首をした靖子から謝られ、石神は苦しみ絶望しながら叫び続けた。
そんな本のラストを読んで、石神の持つ靖子への想いは愛でも足りず表せない、この -
Posted by ブクログ
ネタバレ名作といわれているのを読みたくて初めて手に取った。
お互いが沈まぬ太陽(の代わり)であり、2人が歩くのは完全な暗闇でなく、明るい白夜の中であること
「白夜行」の意味がわかったとき、なんともいえない気持ちになった。
メインとなる2人の感情描写が一切ないから、本当のところはあまりわからない中で、亮司が典子や友彦に見せた人間らしさにすこし同情した。
「太陽の代わり」だった亮司を、雪穂は最後冷たく切り捨てたように見えたが、彼女はこの先太陽の下を歩くことはないのか、
それとも「どんな形であれ2人とも逃げ切る」というのが彼らの間で交わされた約束だったのか
あるいは、最初からこれは雪穂の物語だったの -
Posted by ブクログ
ネタバレ雪穂の心境は、母親に対する失望、世の男性に対する失望、貧しいだけでなぜ自分がこんな目に遭わなければならないのかという世の中の理不尽さに対する苛立ち、こうした負の感情が常に渦巻いている。
亮司の父親らにされたことが原因で、自分を好きになることができなくなってしまったから、自分を取り繕って強く大きくさせているだけ。雪穂は誰よりも他人の評価、世間体を気にしてしまう孤独な人間に、周りの大人によって変えられてしまった被害者である。
そして、亮司もまた周りの大人によって感情を素直に表現すること、倫理観をねじ伏せられてしまった被害者なのだ。彼は本来ならば義理堅い優しい人物なのだろうと想像できる。
雪穂