東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『プラチナデータ』東野圭吾さん
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【第1章:完璧なシステムの誕生】
東野圭吾さんが描く『プラチナデータ』は、科学技術の進化と国家権力の恐ろしさに切り込んだ傑作ミステリーだ。
物語の前半は、国民のDNAデータによって圧倒的な検挙率を誇る近未来の捜査システムが描かれる。
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【第2章:追う者と追われる者】
そのシステムを構築した科学者・神楽自身が「容疑者」となったことで事態は一変する。
追う側の刑事・浅間と、逃亡する神楽。
二人の視点で進むスピーディーな展開に、一気に引き込まれた。
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【第3章:権力と欲望の真相】
本作の真骨頂は、後半に明かされる「システムの裏側」にある。
国家が謳う「国民の安全」の陰で、特定の人々を守るための隠蔽工作が行われていたのだ。
便利で完璧に見えるテクノロジーも、それを扱う権力者の「欲望」によって歪められてしまう現実を突きつけられ、思わず背筋が凍る。
データですべてが管理されかねない現代だからこそ、この物語が鳴らす警告は重い。
最後に問われるのは、科学の精度ではなく「人間の心と尊厳」なのだと感じた。
読後、自分の内なる声に耳を澄ませたくなる一首を添えたくなる名作である。
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Posted by ブクログ
ネタバレあの平成の名作ドラマである流星の絆の原作もドラマも見たことがない。かなりレアな方だと思う。
東野圭吾さんが亡くなったことをきっかけに、
そういえば知らない!と思い、原作を読むことを決意。
あらすじも見ず、なんの情報もなく読んだら、
切なすぎる、ミステリーだということが判明...。
私の考えだが誰も悪い人はいないと思う。それぐらい登場人物全員に同情してしまう。もちろん殺人はだめだけど。
最後の最後まで、犯人だと思っていた人が、あと少しというところで私は殺していない、と供述。
完全にその人が犯人だ、と思っていたからすごく驚いた。
読者の誘導が本当に巧み。3兄弟と同じように騙された。
そして真犯人の犯行の理由にも、悲しく、辛くなった。
かなり分厚い文庫本だが、東野圭吾さんの作品はすぐ読み切ってしまう。
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Posted by ブクログ
ネタバレ兄妹の絆をテーマにした素晴らしい作品だった。それも「絆」の一言で表していいべきか悩むほどの尊さがある。
視点が定まっていないことで主人公たちの目的、他の人物から見た主人公たち、と様々な印象を受けながら読むことができた。一冊完結ものにしてかなりの文章量があった割に、最後まで飽きなく読めている。事件は壮絶なものだが、兄妹の会話などは心を温かくしてくれるため辛くなりすぎない。
ドラマは未視聴だが一定の評価や相関図は把握しているわけで、小説内では兄妹間の恋愛模様を匂わす描写はないし、個人的に最も不要であると感じた。一冊の最初から最後を通して、兄たちは妹の安全と幸せを第一に考えていた。それは流星を見に行く前から最終作戦決行中も事件解決後も変わらない。その信念がより詐欺師の犯罪者である主人公たちに共感できてしまうマジックになっている。妹を女として見てしまうのはノイズだ。
他の評価で「兄妹に血の繋がりがない設定は不要だったのでは?」という意見があったが、自分はそうは思わない。なぜなら、血の繋がりがあってしまったら、彼らの絆に行成が入る隙間を失ってしまうからだ。血の繋がりがないのに解けない絆で繋がれている兄妹たちを見て、彼は羨ましく思う。そして行成にとってかけがえのない存在となった静奈が愛する有明兄弟のことも大切に思える彼は自身が部外者であることを承知で、自分も絆で繋がれていたいと願う、こんなにも美しいラストを迎えることができた。
未来への希望をもって読み終えることができた。本当に晴れやかな気分だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり分厚い。だけど、ストーリーに引き込まれて一気読みしちゃった。
体感的に600ページもあったとは思えない。それほど没頭して読みました。
かなり序盤に傘の描写(ゴルフ練習の様子)が出てくるのだけど、そこから真犯人が判明するところは鳥肌ものだった。
そしてなにより、行成がいい男すぎる。
そりゃ静奈も惚れちゃうよ。
みんな茶色のジャケットや服を着てることが多かったけど、あれはハヤシライスが鍵だったからかな?とか思ったり。
タイトルの「流星の絆」のなかには、3兄妹の他に行成も含まれているんだろな。
彼らに明るい未来が待っていますように。