東野圭吾のレビュー一覧
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ネタバレ衝撃
久しぶりに小説を読んで、こんなに長編の作品を時間を忘れるぐらい集中して読んだ。
人間の汚さとか残酷さと、そうかもしれないけどほんとにそんな事するのか、いやするはずがないという人間の信用、先入観を巧みに使って、登場人物と読者を騙していた。
彼らは19年もの長い期間どんな気持ちで人生を生きていたのだろうか。
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。…」
この雪穂のセリフが心に残った。2人はお互いの存在を太陽にしながら19年という長い年月を過ごしたのだろう。周りから見たら雪穂が太陽で亮司が月だが、雪穂にとっての太陽は亮司だったのだ。
残酷 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文庫本なのに860ページとなかなかの長編。
章が変わる度に色んな人が出てきたり、前章に出てきてた人物が成長していたりと物語の順序と伏線を整理するのがすごく大変だったが、どんどん点と点が繋がり、何かおかしいと思って読んでいた所が納得する結果になったり、何も気にも止めていなかったところが伏線だったりと読んでいてとても楽しかった。
探偵今枝氏のバイトの子の家に盗聴器が仕掛けられていたとこあたりから不穏な空気がどんどん大きくなり、青酸カリを持ち出す桐原と家のトイレで意識を失う今枝氏。直接的に桐原の犯行だとは書かれていないが、今まで接点のなかった2人だったが、そういうことだろうと思考してしまった時には自 -
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東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読んで、悩みを深く考えすぎて思い詰める必要はないのかもしれないと感じました。作品の中では、「オリンピック出場を目指すか、余命半年の彼氏と過ごすか」「魚屋を継ぐか、アーティストになるか」など、それぞれの登場人物が人生の分かれ道で悩んでいます。どの悩みも重く、答えを出すのが難しいものばかりです。
しかし、そんな相談に向き合うのが、かつて空き巣に入ろうとした三人の青年たちです。彼らは自分たちなりに一生懸命考え、思いきった回答をしていきます。その姿に心を動かされました。悩める人たちが三人の言葉によって前を向き、奮闘していく流れがとても面白く、読んでいて励まされ -
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ネタバレ久しぶりの東野圭吾を読んでみたり。
『マスカレードホテル』まではしっかり読んでたから、意外と10年以上空いていたのか…。時を経ても変わらない面白さ。さすがだねー。
悩み事があれば、どんな問いでも真面目に向き合う「ナミヤ雑貨店」。
時系列やタイムトラベルに似たトリック(?)があるものの、この物語の本質は「人助け/救い」なんだろうなぁ。
「ひとは一人で勝手に助かるだけ」とは『化物語』のセリフで、これはまぁそれなりに本質を言い当てている。
救いとは自分から見た世界が良い方向に変わることを指すのであって、物質的に満たされたりすることとイコールではないからだ。お金があっても救われない人間もいれば、物 -
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ネタバレ行成が人間的にできた人すぎて、こりゃ誰でも好きになります。
最後の最後でひっくり返されるあの感覚は、なんど体験しても気持ちいい。まさか柏原警部が犯人とは。
ハヤシライスのレシピが盗まれたものではなく父親が売っていたことにはなんだか少し悲しくなった。料理人としての意地やプライドがあったろうに。50万以上の価値があったろうに。
兄弟の絆と、自首をして真っ当に生きようとする誠実さに気持ちよく読み終わることが出来た。
行成がプロポーズに、初期の作戦である指輪を絡ましてくるところにはにやけてしまった。
兄弟3人いつまでも仲良くすごしてほしい。 -
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ネタバレ二宮和也主演ドラマの原作、ということはずっと知っていた
ただドラマ自体は見たことはないし、ドラマになるくらいだから面白いんだろうなとは思いつつ今まで読んだことはなかった
読んだことがないこともドラマを見たことがないことも後悔するほど好きな作品だった
詐欺行為を働いている三兄妹は犯罪者ではあるものの、彼らなりのモラルを守っているような歪な部分がある
両親を殺した犯人に対しても「警察に捕まって欲しい」と思っており決して彼ら自身で犯人を殺したい、とは思っていないその妙な爽やかさが印象に残った
物語のラスト、行成と静奈のシーンで行成が言った「僕もあなたたちと絆で繋がれていたい」という言葉は
三兄妹