東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東野圭吾さんの訃報に触れ、昔読んだことのある本作を再読。
改めて圧倒的な傑作だと感じる。
本作の最大の特徴は、主人公である二人の視点は一切描かれないこと。二人を取り巻く人々の主観的な語りを通してストーリーが進む。最後の最後で突然全てを種明かしするのではなく、じわじわと全体像が浮かび上がってくる構成が見事。
そして物語が終わる最後まで、二人の本当の関係性や人柄は明言されない。ある程度想像はできても、最終的な解釈はあくまで読者に委ねており、その余白の残し方が非常に美しいと感じる。
800ページを超える長編で壮大なストーリーだが、一切無駄がなく、完全に没入して一気に読み終えた。
また記憶を消して -
Posted by ブクログ
ネタバレ兄妹の絆をテーマにした素晴らしい作品だった。それも「絆」の一言で表していいべきか悩むほどの尊さがある。
視点が定まっていないことで主人公たちの目的、他の人物から見た主人公たち、と様々な印象を受けながら読むことができた。一冊完結ものにしてかなりの文章量があった割に、最後まで飽きなく読めている。事件は壮絶なものだが、兄妹の会話などは心を温かくしてくれるため辛くなりすぎない。
ドラマは未視聴だが一定の評価や相関図は把握しているわけで、小説内では兄妹間の恋愛模様を匂わす描写はないし、個人的に最も不要であると感じた。一冊の最初から最後を通して、兄たちは妹の安全と幸せを第一に考えていた。それは流星を見に行 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり分厚い。だけど、ストーリーに引き込まれて一気読みしちゃった。
体感的に600ページもあったとは思えない。それほど没頭して読みました。
かなり序盤に傘の描写(ゴルフ練習の様子)が出てくるのだけど、そこから真犯人が判明するところは鳥肌ものだった。
そしてなにより、行成がいい男すぎる。
そりゃ静奈も惚れちゃうよ。
みんな茶色のジャケットや服を着てることが多かったけど、あれはハヤシライスが鍵だったからかな?とか思ったり。
タイトルの「流星の絆」のなかには、3兄妹の他に行成も含まれているんだろな。
彼らに明るい未来が待っていますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ空き巣犯が逃げ込んだナミヤ雑貨店。
そこに投函されていく相談。
主人公達がそこに逃げ込んだのは偶然か運命か。
登場人物がどんどん繋がっていき、途中からはこの人はどこに繋がってくるんだろうかとわくわくしながら読んでいました。
最後に伏線を綺麗に回収していく様子と無駄だと思う文章が1文もないまさに奇跡のような小説でした。
一つ気になったのは、空き巣犯達が答えてた質問に対してのお礼が過去のナミヤさんにいってることもあると思うんだけど、それってナミヤさんは答えた記憶が無いけどお礼だけきてるってことなんですかね。
浪矢(なみや)さんの「ナヤミ相談」という発想がまず巧い。
「でたらめな相談でも一生懸命考 -
Posted by ブクログ
ネタバレ追悼作棚を見かけて手に取る
DNA情報から容疑者を特定する捜査システムが開発され、その開発者とそれに難色を示す刑事の視点でストーリーが進行。
相対する2人だが、事件をきっかけに手を組み、真相に迫る。
ストーリー展開が早く、考える間もなくどんどん次が読みたくなる。感情を深ぼるような表現は少なく、情景描写が多いため、ドラマを見ているかのように映像が頭に浮かぶ。
今まで東野圭吾作品にあまり触れてこなかったが、これが本嫌いでも読める工夫というものか、さすがすぎて脱帽
最先端のテクノロジーに対する反抗と教訓という作者からの意図が大いに感じられた。