東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『白夜行』は、悪の物語ではなく、太陽を持たずに生きるしかなかった二人の物語だ。
15年ぶりの再読で、物語の見え方は大きく変わっていた。若い頃は、雪穂の正体や亮司との関係性、そしてこんなにも悲しい生き方があるのかという衝撃に心を奪われていた。しかし今は、子どもが背負わされた重さや、本来なら守られていたかもしれない人生、そこに手を差し伸べることができたはずの大人たちの責任について、静かに考えさせられる。
“雪穂は怪物だったのか、それとも怪物にされたのか。”その問いは、はっきりとした答えを持たないまま、読後も心の中に残り続ける。
二人の関係は、ロマンでもなく、単なる共依存でもない。生き延びるた -
Posted by ブクログ
序盤で脱落しがちで、中学2年生のときに意地で読み切り、高校1年生のときに改めて読み切り、そこから7年ほどの時を経て22歳、社会人1年目の今、また読んだ。
結末だけはずっと覚えていた。あまりに衝撃で。
雪穗と亮司の視点が一切明かされていないことに、今回初めて気づいた。
読後の、なんていうのかな、寂寥感はこの作品からしか得られないんじゃないかと思う。
やっと掴みかけた手がかりを目の前で失ったやるせなさを感じつつ、これからひとりで白夜を生き抜かなければいけない雪穗を思うと心細いような切ないような寂しいような、途方に暮れる感じが襲ってきて、ぜんぶひっくるめて灰色の感情になって隙間を埋めていく。
東野圭 -
Posted by ブクログ
壮絶な展開に驚愕です。有名な小説なのであらすじを知っていながら読み進めたので、途中までは若干退屈でしたが、湯川と石神の頭脳戦、石神の作った鉄壁のトリック、それを実行する精神力、そして何よりも、恋する靖子にその見返りを求めないある意味究極の愛情。作者目線で動く草薙刑事の懸命な捜査にも深く共感します。
元々真犯人を最初にバラしておいて、捜査する刑事たちの過程を楽しむ王道の展開かと思いきや、作者は犯行日付に関する重大な事実を読者に隠しており、それを最終盤で暴露するところで鮮やかに騙されていたことを読者は知ることになります。最終18から19は一気読み必須です。
公衆電話からの着信は通話が成立しているの -
Posted by ブクログ
苦しい‥悲しい‥切ない‥。
そして面白すぎた‥。
映画を先に見ていたので大体の内容や結末はわかっていたが、それでも本当に面白かった。
こんなにも誰か、1人のことを愛することができるのか。
こんなにも守ろうと必死になることができるのか。
自分がどんなに犠牲になっても。
石神の愛は本当に本当に強いものだった。
大好きで、愛していて、『この人を守る』という気持ちが人一倍強かった。
異常だ、と思われるかもしれない。
確かにここまで出来るのは異常だ。
でも、石神は純粋に、純粋に恋をしていた。
この事件のトリックを考えた石神は本当に頭が良いし、それを紐解いていく湯川も本当に天才だ。
その2人のやり取り