東野圭吾のレビュー一覧
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ネタバレ行成が人間的にできた人すぎて、こりゃ誰でも好きになります。
最後の最後でひっくり返されるあの感覚は、なんど体験しても気持ちいい。まさか柏原警部が犯人とは。
ハヤシライスのレシピが盗まれたものではなく父親が売っていたことにはなんだか少し悲しくなった。料理人としての意地やプライドがあったろうに。50万以上の価値があったろうに。
兄弟の絆と、自首をして真っ当に生きようとする誠実さに気持ちよく読み終わることが出来た。
行成がプロポーズに、初期の作戦である指輪を絡ましてくるところにはにやけてしまった。
兄弟3人いつまでも仲良くすごしてほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ二宮和也主演ドラマの原作、ということはずっと知っていた
ただドラマ自体は見たことはないし、ドラマになるくらいだから面白いんだろうなとは思いつつ今まで読んだことはなかった
読んだことがないこともドラマを見たことがないことも後悔するほど好きな作品だった
詐欺行為を働いている三兄妹は犯罪者ではあるものの、彼らなりのモラルを守っているような歪な部分がある
両親を殺した犯人に対しても「警察に捕まって欲しい」と思っており決して彼ら自身で犯人を殺したい、とは思っていないその妙な爽やかさが印象に残った
物語のラスト、行成と静奈のシーンで行成が言った「僕もあなたたちと絆で繋がれていたい」という言葉は
三兄妹 -
Posted by ブクログ
何年もずっと積んでいた名作。
いよいよ読んでみた。
洋食屋「有明」の三兄弟は、こっそり流星群を見に行きますが、家に帰ると両親が惨殺されていました。
大人になった3人は、詐欺を働いて力を合わせて生きていましたが、ターゲットにしたレストラン経営者の御曹司である戸神行成が、犯人の息子である可能性が浮上します。
頭の切れる冷静な司令塔の長男、功一。
役割を演じるのが抜群に上手い次男、泰輔。
美貌によりターゲットの理性を狂わす妹、シーこと静奈。
14年前の事件の日の夜、裏口から出ていく男と、レストラン「とがみてい」にいたオーナーの戸神成行の顔が一致していたのだ。
さらに、「とがみてい」でだしているハ -
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かつて自分が轢き殺した女性の目が忘れられない…。
人を轢き殺してしまった人は忘れようとするが、遺族からすると、忘れること自体、有り得ないし、まして夢を持つなんて。大切な人を殺されて、復讐したくなるのは当然だと思う。謎の女、瑠璃子に誘惑され、関係を持ったときは目先の快楽に溺れていた慎介だが、段々、瑠璃子の存在に疑問を抱く。魔性の女というのはこのような女のことをいうのだろう。目で心を射抜き、自分の好きなように操る。心の魔術師のようだった。江島の狡猾さには恐ろしさを抱き、木内も身代わりにされていたとは。同じ身代わり同士の結託も凄いが、最後に慎介が瑠璃子に助けられて少し救いがあった。江島は、自業自得だ -
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「未来屋書店」40周年キャンペーンの帯付きで棚に陳列されていた本。『プラチナデータ』というタイトルからして、理系の東野圭吾さんならではの話が読めると思ってワクワク。確かに最新のDNA捜査システムが絡んだ話ではあるが、読んでみると意外な面白さがある。人間の複雑な心理や、全く最新技術に頼らない逃走劇など。小説なので(当たり前だが)画像や絵は描かれていないのに、田舎町を逃げ回るあたりは本当にハラハラどきどき。泥臭いという感じさえする人間模様。最後まで犯人はわからなかった。意外な人物に「え?」と驚きつつ、一瞬にして「あ~なるほど」とすべての伏線が回収された。
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購入済み
久しぶりの東野圭吾作品。
あなたが犯人でしたか、、、という気持ち。
DNAを使った捜査ってそんなに国民の反感を買うものだったっけ?って思ってたら10年以上前の作品で納得。