東野圭吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレずっと読みたいと思ってた超有名作品をやっと読めました。期待通りの読み応えでとてもよかった。
ラストを読んだのが昼間だったけど、夜だったら涙なしには読めなかった、あぶないあぶない。
自分が理系出身なので、東野圭吾や森博嗣の理系ミステリはとても親近感わくので大好き(この作品の本質はそこではないけども)。そして、男性としては石神にも工藤にもとても共感できる部分があった。みんな幸せになればいいのに。。。
最後で核になったのは、娘の美里でしたね。石神も靖子も美里の気持がわかってなかった。しっかりしたいい娘ですね。
ミステリのトリックも、読者も騙されましたね。途中から意識してなかった日付が出てきて、誘 -
Posted by ブクログ
ずっとメインの2人が結局何故罪の共有をし続けていたのか、最後の最後までわからず前提をずっと読んでいるように思えた。しかし、真相が分かった時全く違う2人のキャラクターがそこにはあり、ガラリと本の趣旨が変わった。「大恋愛」だった。互いを守り抜くために他者をなんとも厭わず、罪を重ね、未来を見ようともがいていた。
彼が死んだ時の彼女は本当に一体どう感じたのだろうと考えただけでも、呆然としてなにも手につかなくなる。美しい作品だった。
(ただ、基本第三者目線でしか語られず、一人称で気持ちが書かれてないため、読みにくさはある。が、故の読み応えかもしれないが) -
Posted by ブクログ
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隣人の靖子が起こした事件を知った天才数学者の石神は
彼女を守ろうと、静かに策を巡らせる。
刑事や物理学者が事件を追い、謎に迫る。
愛と犠牲が交錯する、人間ドラマ溢れる物語。
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白夜行を読んだ後だったので、かなり身構えていたが、
ひとつの事件だけを追うかなりシンプルな話の流れで、
登場人物も少なく、とても分かり易く読みやすかった。
何の証拠もなく憶測だけで動く警察へ疑問を持ちつつ、
このままずっとこんな -
Posted by ブクログ
■サマリー
・両親を殺された兄と弟、妹の3人の物語
・詐欺を生業として生き抜いてきた
・真犯人は意外な人物
■所感
617ページに及ぶ長編小説ではある。分厚い。
しかし、さすが東野さんである。
スラスラと読みすすめられて、ページをめくる手が
まったくもって止まらない。
両親を殺された3人の子供たちが主人公。
冷戦沈着で頭が切れる兄の功一、二十面相のような
弟の泰輔、容姿端麗な妹の静奈。
幼い小学生時代に両親を殺され、人生が一気に暗転したのに3人は、詐欺を働き協力し生き抜いていく。
そこが小説だなーと思う反面、詐欺師なのにも関わらず判官贔屓で頑張れと応援したくなる。
ラストへ向かって一気に話は -
Posted by ブクログ
色々な人の人生には入り込み、その人の過去に思いを馳せながらしみじみ読むことができる。例え自分の知っている時代じゃなくとも、時代が交錯することでエモい気持ちにも浸れる。(笑)
私は日々の生活の合間に少しづつ読むタイプなのでそのとき読んでいる本に若干影響を受けながら私生活を送るが、これを読んでる期間中は気持ちよく前向きに日々を過ごせた気がする。
登場人物がそれぞれ素直で一生懸命生きているのがいい。でもただの人間ドラマだけには留まらず、ちゃんとからくりみたいなのもあって、さすがですねとしか言いようがない。
どうでもいいことだけど、表紙の絵はとても魅力的なで好きなんだけれど、どうも実際と配置が微