あらすじ
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺さ れたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。
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最後の最後までNF13の犯人、わからなかくて、そうきたのか!まさかの人物でびっくり仰天‼️
最後に神楽さんが平和に暮らしているのがよかった。
それにしても、国家に個人情報を管理される日はもうきてますね。それを悪用してる政治家達もたくさんいるでしょうね。
最後の平和な神楽の生活と管理される社会の対比が印象的でした。
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次の展開が気になりすぎて、読破してしまう良本。東野圭吾さんの展開が素晴らしすぎる。
右脳と左脳、どちらも大事なはずだが、説得力を担うのは左脳的なことが多い。論理的に組み立てられた、犯罪を減らすプログラムの欠陥による難解な事件を紐解きながら、心とは、芸術とは、その大事さと力について感じることができた。恋人同士、親子同士の切ない愛も味わった。
小説の中の真っ直ぐな刑事さんはいつも頭が良くて人情的で不器用だ。こういう人が現実世界でいなくなりませんように。
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「未来屋書店」40周年キャンペーンの帯付きで棚に陳列されていた本。『プラチナデータ』というタイトルからして、理系の東野圭吾さんならではの話が読めると思ってワクワク。確かに最新のDNA捜査システムが絡んだ話ではあるが、読んでみると意外な面白さがある。人間の複雑な心理や、全く最新技術に頼らない逃走劇など。小説なので(当たり前だが)画像や絵は描かれていないのに、田舎町を逃げ回るあたりは本当にハラハラどきどき。泥臭いという感じさえする人間模様。最後まで犯人はわからなかった。意外な人物に「え?」と驚きつつ、一瞬にして「あ~なるほど」とすべての伏線が回収された。
久しぶりの東野圭吾作品。
あなたが犯人でしたか、、、という気持ち。
DNAを使った捜査ってそんなに国民の反感を買うものだったっけ?って思ってたら10年以上前の作品で納得。
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東野圭吾はいいぞ。
東野圭吾作品は短編小説しか読んだことがなく(『怪笑小説』など、その頃の作品)、長編小説はこの作品が初めてなのだが、かなり引き込まれるものがあった。最後の方はかなり駆け足で読んだし、昼休憩を惜しまず読んでいた。いや、時間を惜しまず読みたくなる、そんなラストだった。
この作品がミステリに分類されるか分からないが、タイトルが何処で登場するか?というのも楽しみの一つだったし(でも何でこのタイトルにしたか分からずじまいだった、私の考察力不足である)、薄々気づく犯人について主人公たちはどこで気がつくか?というワクワク感もあった。評価は読み応えバッチリの星5とした。
映画化、コミック化もされている本作。映画見てみようかな、どんな違いがあるだろう。
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DNA操作システムを作った人物が容疑者としてモンタージュされ、追われる立場になってしまうというストーリー。
理系ミステリー・容疑者と警察の追跡劇・社会派サスペンスなど東野圭吾先生の得意ジャンルが凝縮された500ページ弱のストーリーでとても面白かったです。DNAを国に提供するという現代にも似た話題で通じるテーマで、とても臨場感がありました。
殺人事件の真相とそれに関わる警察内部の闇や駆け引きもとても面白かったです。感情を捨てデータを信じることで生きていた神楽が逃亡劇を通して自分が忘れていた物と出会い考え方を直していく展開やもうひとつの人格であるリュウとの別れや謎の少女・スズランの正体など伏線回収がしっかりしていて素晴らしい作品です。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
神楽龍平 / リュウ:松岡禎丞
浅間玲司:安元洋貴
志賀孝志:三木眞一郎
白鳥里沙:花澤香菜
水上洋次郎:津田健次郎
戸倉:福島潤
那須:山路和弘
木場:稲田徹
丸沼玲子:日笠陽子
蓼科早樹/スズラン:伊藤美来
蓼科耕作:梶裕貴
神楽昭吾:山寺宏一
チクシ:大塚芳忠
サソリ:乃村健次
プラチナデータ
東野圭吾の作品を初めて読んだが大変おもしろかった。プラチナデータという伏線の回収まで綺麗にしてあり読みやすかった。
読むがどうか迷ったら読むべき
現実にありそうな問題を取り上げて、見事に書き上げた作品。読み始めると、引き込まれて最初から最後まで一気に読んでしまいました。オススメです。
最後まで飽きない展開でした。
最後の最後まで飽きの来ない展開が続き読んでて楽しかったです。何をもってその人がその人であると見做すのか、それがDNAなのか身体なのか、考えさせられる話でした。
意外な結末
国民のDNAが国家に一元管理されるシステム。近い将来ありそうで怖いと思いました。
そしてラスト、犯人は意外な人物でした。
権力があれば犯罪からも守られるシステムですが、ラストは犯人が明らかになるのが嬉しかったです。
国民のDNAを登録する犯罪捜査
個人情報、マイナンバー制度などの更に先の世界。管理する側の利便性と、国民のデメリット考えさせられる。単なるミステリーでない問題提起がある。
東野作品の醍醐味は事件解決後!
事件解決まで様々な犯人像を想像して読み進めていくことももちろん面白いのですが、事件解決後のストーリーでいつも感動させられます。この作品もしかり。
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一度読むのを諦めてましたが毎日少しずつ読んで完結!!
頭のなかで文章をイメージすると凄い現場にいる感じで引き込まれますね。
最後は少し切なくなって泣いちゃいました‥
世の中は確かに理不尽で
みんなも薄々気付いておきながら
まあ毎日を生きるしかないよねって感じですね
小説から映画を観たら
どんな感想になるのかも少し楽しみなので
また観てみようかな
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やっぱり後半にかけての疾走感が好き。
遺伝子とかDNAとか難しいといえば難しいけど、それを難しいから読むのやめようって思わせないほどの面白さが東野圭吾さんのすごいところ。
やっぱりどの世界にの本当の平等はありえないよなー、と思った。書いてあったし。権力のある人、知識のある人がこの世のために何か素晴らしいものを持ったとしてもそれは自分たちの利益が最優先となった上でのことなんだな、と人間の不完全さ。
もう個人情報を管理されることに慣れきってしまったこの感じはなおせないかな。てか管理されていることも気づいてないかも
スズランがリュウにとってはあの女の子で、その潜在意識を持つ神楽にとっては幻覚であるっていうのがファンタジー?になってなくてよかった。納得できるし。
お化けとかそういうのじゃないのが良いところ◎
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題名だけは聞いたことがあったので
読んでみたかった作品。
長編だったけど、面白くて一気に読めた。
「プラチナデータ」ありそうな話。
科学技術が進んだら、いろいろと不都合なことも
出てくるのだろうと思わされた。
久々に東野作品を読んだけれど
相変わらずとても読みやすいです。
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面白かった!
後半一気に読んでしまった。
神楽の逃亡劇が面白い。すずらんの正体でうわーっと思った。最後神楽と浅間の関係に少々萌えてしまった。
楽しい読書でした。
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これからこういう時代になる
もしくはもうなっている
そう考えさせられた
最後スッキリはするもののすごくスッキリとまでは行かず若干モヤッとするところもリアルだなぁ、と
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映画を見たから読んだことあると思ってたけどなかったかも!
しかもラストは映画と違う?映画見たのも随分前だからうろ覚え。
プラチナデータとは何かっていうのがメインだと思うけど、神楽の心境とか丁寧に描かれてて、映画よりじっくり事件を追えた感じがする。
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初めて東野圭吾の本を読みました。
展開や正体はわかってしまう部分もありましたが、続きが気になってサクサクと読めました。
かなり面白かったです。
他の作品もたくさん読んでみたいと思いました。
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国民のDNAを国家が管理する犯罪捜査システム。
その開発者がある日殺害された…。
システム運用担当者である神楽と刑事の浅間に降り掛かる疑惑と謎の猟奇殺人事件。
真犯人とその裏に潜む巨大な闇とは?
そして「プラチナデータ」とは?
伏線の張り方と回収はお見事。
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本、映画を昔に見たきりで、久しぶりに電子書籍で読み直した。 どんな内容であったのか覚えていなかったので、初見のような気持ちで読めた。 多重人格者の話であったり、今のマイナンバーのDNA版の捜査システムの話であったり、人や社会のテーマが面白いなと思った。また幻覚の話もあり、どこからが現実の話なのかなと考えながら、2周読み返した。 闇は闇のまま終えるところも、無理やり丸く収めないのだなと現実味があった。
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DNA解析によって犯人を特定するシステムを巡る刑事小説であり、近未来の日本社会をリアルに描いている点が非常に印象的だった。
物語の核となるのは、国が国民を管理するために作り上げたシステムだが、その一方で上級国民は管理対象外となる仕組みが存在する。
これはフィクションの設定でありながら、現実社会におけるマイナンバー制度のようなものを想起させ、強いリアリティを感じた。
物語の中で、「管理対象外」とされたデータが「プラチナデータ」と呼ばれる。
この設定は、平等をうたう社会の中で、実際には特権階級が存在することを暗示しており、読んでいて考えさせられた。
特に、管理システムを作り上げた天才科学者と、システムを運用する側の刑事が、最初は対立しながらも次第に協力関係になり、警察庁の上層部が隠していた真実を暴いていく展開はスリリングで、ページをめくる手が止まらなかった。
本作は、単なるミステリーとしての面白さだけでなく、科学技術の発展と個人の自由、国家による監視というテーマについても深く考えさせられる作品だった。
今後、実際の社会でもDNA解析技術が進化していく中で、この物語のような未来が現実のものとなる可能性も否定できない。
そう考えると、ただのフィクションとは思えず、改めて「管理される側」として生きることの意味を考えさせられる一冊だった。
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東野作品は何度か再読しているものが多い中、こちらは初めての再読。なぜだか肌に合わなかった印象だったが、今回もその印象は変わらず。話としては面白いと思うので、登場人物が気に食わないのか?自分でも理由がいまいちよくわからない。
タイトルの意味もさっぱり忘れていたが、実際にこのような特権を作って死守しようとする政治家その他権力者は多いのだろうと思わせるラストだった。本書で描かれたような管理社会は近い将来実現しそうだが、誰も自分の頭で考えなくなりそう。DNA捜査システムが確立しても冤罪は起こるだろうし。システムの誤作動に気づくことができる人間はいるのか。
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今が2025年なので約15年前の作品ということになる。15年の間に、どのくらい遺伝子解析に関する研究が進んだか分からないが、この話は単なる作り話ではなく、既に私たち国民が知らない間に起こっていた事件のようで怖いと感じた。
犯罪が著しく減るのであっても、データで管理されるという抵抗感はある。その倫理観についても考えさせられた。
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世の中が平等ではなくても、
人間はいくらでも幸せになれると思った。
話が進むにつれて、神楽の心情が徐々に変わっていくところが印象的だった。
★印象に残ったフレーズ
「芸術とは作者が意識して生み出せるものではない。その逆だ。それは作者を操り、作品としてこの世に生まれる。作者は奴隷なのだ」
「すべてを知り得ないから惹かれる。知ってしまえば愛は終わる。愛とは情報の欠落を埋めるものだ」
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数年前に映画で観たが最後の展開が違っていた?
(内容は映画の方が好みかも、、、)
泥臭く足で捜査した出来事もちゃんと繋がっていたことろは良かった。
AIの進歩で近い未来にありうるストーリーだと考えさせられた。
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テーマは面白く、どんどん読み進められた。
ただ展開は予測できたような部分が多くて、東野先生にしてはあとひとつなにかどんでん返し要素が足りなかったような気もします。
ないようは考えさせられる内容だった。
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国民の遺伝子情報から犯人を特定するシステムが完成した社会。とある殺人事件で犯人を検索すると、そこに示されたのは自分の名前だった!
こんな感じで紹介されてたので、なんとなく無実の一般人が突然、全く身に覚えのない濡れ衣を着せられて…的な話を想像してたんですが、主人公は思い切りシステムの関係者でしたね。そして二重人格という設定。個人的にはDNAシステムの話を書くなら、二重人格の要素とか入れずに書いて欲しかったかなぁ。
と、わたしの勝手な先入観と好みで、あれ?と思ったところはありましたが面白かったです。この話が書かれたのは今から10年以上も前で、近未来を想定して書かれてますが、そんな違和感ないです。流石の東野先生でしたね。タイトルになっている「プラチナデータ」の意味が最後の方に明かされますが、ドキっとしました。
そして全く知らなかったのですが、二宮くん主演で映画化もされてたそうなので、機会があったらこちらも見てみたいと思います。
Posted by ブクログ
国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった!映画「マイノリティリポート」っぽい話だと思って読み進めたけど、国家権力に対する問題提起的な作品だった。いつもの東野圭吾作品よりは先が気にならなくて読み終わるまでに時間がかかった。神楽の冷静なキャラが単に私の好みじゃなかっただけかもしれないけど(^_^;)
Posted by ブクログ
おもしろく、そして切ない。
真相はなんとなく徐々に予想がつくものの、犯人が直前まで分からなくてわかったとき「くぅ〜!さすが!」となった。
そうきましたか〜〜〜
ミステリはこの驚きと真相解明が爽快で
一気読みしてしまうところが好き
世の中で隠蔽されていくことは山程あるんだろう。
それでもそれぞれが幸せであるといいな。
Posted by ブクログ
人々のDNAデータを利用した捜査システムの担当者神楽。刑事浅間。
神楽はシステム開発者の兄妹の殺人事件の犯人と疑われ逃走することに。
怒涛の展開だったが最後はおさまるところにおさまったなというどこか安心感のある結末。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ東野圭吾作品。価値観まで設定できる未来や並行世界を描くSFと違い、微妙に進んだ技術を取り入れた現代を舞台にするストーリーはリアリズムが薄くなると感じた。それでも最後までエンタメとして楽しめるのは、流石は東野圭吾。
Posted by ブクログ
社会問題に切り込んだ作品。権力を持つものはそれを振りかざしてしまう。テンポよく話は進んでいくが、もう少し読書を騙すような展開が欲しかった。
Posted by ブクログ
途中から犯人の予想はついたが、きちんと伏線、気になる箇所を回収していくストーリーは気持ちがいい。
ただスズランの遠回しの話し方にイラッとする時がある、肝心なこと聞いてるのに痛いって言うとことか。