長谷川まりるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
1 スケッチブックと雨女
2 たんぽぽは悪
3 鹿の解体
4 小林さんの一日
5 男を寄せる
6 渡り鳥
「呼人」とは、なにかを引き寄せる特殊体質をもつ人のこと。原因不明だが、差別の目で見られることも多い。定住できず、旅をして暮らさざるをえない。
これが特殊設定ミステリとかSFだったら、異能力戦隊ものみたいになるのだろうけれど、彼らの送る日常生活が描かれている。
望んだわけでもない特殊能力が突然発現し、しかもコントロール不可能というのはとんでもなく不自由だし、孤独だろう。
当事者と支援者、家族との間にですら大きな溝がある。
それでも、人との出会いを通して、前を向いて進んでいく姿 -
Posted by ブクログ
この本の中で描かれる呼人は、実際にはいない特殊体質の人たちのことだけれど、現実世界には呼人と同じような扱いを受けているマイノリティの人たちはたくさんいる。
その人たちに対して、本書に出てくるような理解ない人たち、配慮の足りない人たちのような振る舞いを、果たして私はしていないかと、我が身を振り返りながら読んだ。
特に母と子の関係については、勉強になることも、反面教師にしようと思うことも書かれていた。
自分の体質や育つ環境は、選ぶことができない。
でも、その中でも選択できることはあるのだということ。苦しんでいるあなたを見て、心を痛める誰か、助けになりたいと願う誰かがいるのだということ。
もし呼人 -
Posted by ブクログ
人魚を見つけた!そんなドキドキする気持ちを共有して最後まで一気に読めてしまった。オススメ。
小学校中~高学年向き。
友達のお母さんと友達のやり取りや心情、主人公とお母さんのやり取りがや心情がもう少しあれば……とか、
妹のエピソードにもう少し厚みや続きがあれば……とか、
キーマン(キーウーマン?)になるお姉さんについて、もう少し詳しく知りたかったな……とか、
お社についての背景がもう少し描かれていてもよかったかな……と思ったけど、
それを全部入れたら多重視点になってしまうし、YAジャンルか一般ジャンル並みのボリュームになってしまうかな。
あくまでも主人公視点だけで、主人公が知り得ないことは描か -
Posted by ブクログ
アメリカで十年くらい前からLGBTや発達障害の主人公のYAがどっと出てきたけど、ここ数年で日本のYAにも出てきた。
今まで、そういう内容の本を読んでみたい子には翻訳ものしかなくて、翻訳ものはどうしても、ある程度の読みなれを要求するから、あまり読めない子には難しかった。
この本は現代の日本の公立中の中学生が主人公で、LINEもあるごく普通の日常が描かれているし、文章もわかりやすく、ほとんど誰でも読めるのが良い。
主人公の女の子が女の子を好きになる。その恋愛感情は、ヘテロセクシュアルの女の子と少しも変わらない、ということが描けているだけで、とりあえず今の日本の中学生には良いと思う。
若いうちに偏見 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙の可愛いイラストに惹かれて手に取った小説。可愛らしい表紙とは裏腹に物騒な題名なのに児童書コーナーにあったので、そのちぐはぐさも気になっていた。
杉森くんが自殺してしまう前に届いていたメッセージを、ヒロは無視してしまった。そのことから「あの時、自分が止められたのではないか」という罪悪感を抱えていた。だからこそ、杉森くんは自殺したのではなく、自分が殺したようなものだと思い込んで、「自分が殺したこと」にしたかったのかなと、物語を読み進めるうちに少しずつ分かっていった。
ヒロが周りの友達や兄のミトさんに自分の気持ちを打ち明けることで、少しずつ杉森くんの死を受け入れていく過程が印象に残った。
扱うの