長谷川まりるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本の中で描かれる呼人は、実際にはいない特殊体質の人たちのことだけれど、現実世界には呼人と同じような扱いを受けているマイノリティの人たちはたくさんいる。
その人たちに対して、本書に出てくるような理解ない人たち、配慮の足りない人たちのような振る舞いを、果たして私はしていないかと、我が身を振り返りながら読んだ。
特に母と子の関係については、勉強になることも、反面教師にしようと思うことも書かれていた。
自分の体質や育つ環境は、選ぶことができない。
でも、その中でも選択できることはあるのだということ。苦しんでいるあなたを見て、心を痛める誰か、助けになりたいと願う誰かがいるのだということ。
もし呼人 -
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Posted by ブクログ
人魚を見つけた!そんなドキドキする気持ちを共有して最後まで一気に読めてしまった。オススメ。
小学校中~高学年向き。
友達のお母さんと友達のやり取りや心情、主人公とお母さんのやり取りがや心情がもう少しあれば……とか、
妹のエピソードにもう少し厚みや続きがあれば……とか、
キーマン(キーウーマン?)になるお姉さんについて、もう少し詳しく知りたかったな……とか、
お社についての背景がもう少し描かれていてもよかったかな……と思ったけど、
それを全部入れたら多重視点になってしまうし、YAジャンルか一般ジャンル並みのボリュームになってしまうかな。
あくまでも主人公視点だけで、主人公が知り得ないことは描か -
Posted by ブクログ
アメリカで十年くらい前からLGBTや発達障害の主人公のYAがどっと出てきたけど、ここ数年で日本のYAにも出てきた。
今まで、そういう内容の本を読んでみたい子には翻訳ものしかなくて、翻訳ものはどうしても、ある程度の読みなれを要求するから、あまり読めない子には難しかった。
この本は現代の日本の公立中の中学生が主人公で、LINEもあるごく普通の日常が描かれているし、文章もわかりやすく、ほとんど誰でも読めるのが良い。
主人公の女の子が女の子を好きになる。その恋愛感情は、ヘテロセクシュアルの女の子と少しも変わらない、ということが描けているだけで、とりあえず今の日本の中学生には良いと思う。
若いうちに偏見 -
Posted by ブクログ
「呼人」とは、何かを呼び寄せてしまう人。
そんな特異体質を政府認定されると
人によっては一箇所にとどまり続けられず
家族と離れて暮らさなければならないことも。
(そのかわり保護の対象になる)
そんな呼人と世間との関わりを描いた6つの話。
雨女のクラスメイトに憤る小学生からはじまって
たんぽぽを呼ぶ娘と森の家主との交流では
呼人なことが家族に与える影響を知った。
ある日突然、呼人になってしまった高校生や
呼人支援局で働く青年のこと
人を魅了してしまうタイプの呼人の苦悩も
生まれつきの呼人な少女の気遣いも
みんなみんな…何かの比喩でもある気がする。
不思議な読後感でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ我、くもん出版という会社の本を初めて読む。あまりの清らかさに蒸発せし、ことばもなく、ただ呆然と本を置くなり。まさか杉森くんが自殺してしまっていたとは、可能性として思ってはいたけれど、脳みそが震えた。「言うて、殺さんだろう」と思っていた我の予想は当たっていたが、さして嬉しくもなく、我が身の汚さを直視した。ミトさんのヒロへの告白が、誰しも覚えのある内容で、身につまされる思いであった。これは依存についての物語であり、杉森くんは永遠に死ぬことはないのであろう。大人でも一読すべし、書物である。
杉森くんがなぜ杉森「くん」を望んだのか、きっと性別で判断してもらいたくなかったのだろうと推察される。けれど、