長谷川まりるのレビュー一覧

  • 杉森くんを殺すには

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    人に頼るか相談するか迷ったら、信頼できる人なら迷わず頼った方が良いことを痛感した。

    この年代特有の
    恥ずかしさとか空回りとか、
    そんなものも全部含めて良かった。

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    2026年05月07日
  • 杉森くんを殺すには

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    自分のことを「ぼく」と呼ぶなら男の子だと思ってしまうし、「ミトさん」と呼ぶ相手を兄だとは思わないし、他にも色々、『こういう表現が出てきたらこういう意味だ』とミスリードさせられることの連続で、自分の中にどれだけアンコンシャスバイアスがあるのかを気付かされる作品だった。

    大人になる前にこれを読める10代が羨ましい。
    多感な時期にこの作品に出会えたら、その後友達との関係で辛いことがあった時に支えになりそう。

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    2026年05月05日
  • 花売り姫

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    ネタバレ

    ある理由で高校を退学し、母と二人で田舎に引っ越してきた梓未(あずみ)。母が営む花屋を手伝っていたが、ある時、家の裏に紫陽花や桜、桔梗、牡丹など、咲く季節が違うはずの花々が咲き乱れる不思議な花畑を見つける。花畑の主である女性“ひい”と出会い、仲良くなった梓未は、美しい花と自分が持っていたものを交換してもらうようになるが、次第にひいの態度が変わっていき……。「本当に嫌いなものは何か」「本当に好きなものは何か」「本当に大切なものは何か」を問う、不思議で美しい物語。

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    2026年04月24日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    読みながら何度か泣いてしまった。
    そうなんだろうな、とは思いつつ、タイトルのネタバラシまでヒリヒリして読むのを止められなかった。結局、なぜ杉森くんが死んでしまったのかは最後までわからない。そのことがまた現実的で身に迫る。

    自分もトラウマ島にのぼるのがつらくて諦めてしまったことがある。それによって私の杉森くんが死んでしまうことはなかった。だからそこまでの罪悪感を覚えることは、なかったけど。自分が殺した<殺すのだ、と思い詰める主人公に胸が詰まる。

    主人公のかなしみの乗り越え方もいいけど、主人公のまわりにいる登場人物たちのやさしさもベタベタとしていなくて、救われるものがある。完全な救いではなく、

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    2026年04月19日
  • 花売り姫

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    少し謎のある始まり方。読むにつれ胸のザワザワが大きくなって、やがて「ひいい……」と(ダブルミーニング)。
    自分と向き合い影の部分を深掘りする物語。しばらくのあいだ離れていたことはきっとよかったんだ。

    日常部分が鮮明に生き生きと描かれていればいるほど、庭でのもろもろが色鮮やかな悪夢のようでこわさが増す。はじめは美しい花に埋もれたパステルカラーの風景のようなのに、だんだん鮮明さを増して元の世界をも飲み込んでしまう。それって、何かにはまって抜けられなくなる人のようでもある。でも梓未が賢明なのは、そんななかでも自分の正気を保つためにルーティンを営もうとしたこと。それを通じて、ようやく、目をそむけよう

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    2026年04月06日
  • お絵かき禁止の国

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    悩める同性愛の中学生の物語

    主人公・ハルは、自分の性的指向がレズビアンであることに気が付き、大いに悩んでいます。悪いことをしているわけではないのに、親への後ろめたさを感じ、友達にも打ち明けることができません。
    ところが、ハルは第三者によるカミングアウト、つまりアウティングを受けてしまいます。これによって、ハルは家族や友人との関係が大きく変化してしまいます。友人からは理解が得られなかったり、逆に思いがけない人物が味方になったり。

    本作では重いテーマを扱っているものの、ハルに味方してくれる人物がいることで、児童書として読みやすい作風になっていると思います。
    また、同性愛に対して理解のない人たち

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    2026年04月04日
  • 杉森くんを殺すには

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    傷ついた少女が、人との触れ合いを経て前に進む物語

    インパクトのあるタイトルが目を引きます。とにかく最初は謎が多いです。
    杉森くんは何者なのか? なぜ殺さなければならないのか?
    これは、あらすじにある通り「どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という実践の中で、徐々に明らかになっていきます。

    どうしてもネタバレになりそうなことが多いので、ここでは多くを書きません。

    私がこの物語を好きな点は、主人公・ヒロの周囲の人たちが、みんな優しいということです。
    ヒロが家族や友人に恵まれている様子に、心が温まります。
    また、杉森くんのエピソードにはぎょっとしてしまいましたが、

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    2026年04月03日
  • 杉森くんを殺すには

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    身近な人を亡くした時、なんのダメージも無いなんてことはないんだなと。
    気づかないうちに、周囲の人達にケアしてもらえていたのだなとつくづく感じさせてくれる話だった。
    なにかしてあげれば、どうにかなったんじゃないか。
    そう自分を責めてしまうのであれば、多くの人に助けを求めるようにしたい。

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    2026年03月16日
  • ぼくのシェフ

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    好きな物語だった。
    料理人のシャールと貧民街で育ったアゼルの友情譚。
    相手の立場と心情に想像を巡らせること。

    西村ツチカさんの挿絵がとても可愛かった。
    食べ物を美味しいと感じ続けられる人生でありたい。
    巻末のレシピ、ちょっと試してみたい。

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    2026年03月06日
  • 満天inサマラファーム

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    この作者さん、すごいな
    魔法のやつ、杉森くん、これと続けて読みました。
    ポケモン好きの私は途中までマサラだと思い込んでいましたが、そんなことどうでもいいくらい、話に没頭できました。
    特殊な環境ではあるけれど、文章がそう感じさせないというか、普通にそこで暮らす若者がいるのです。生き生きと描かれていると言えばいいのかな。
    最後の10ページくらい、涙出ました。

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    2026年02月22日
  • 杉森くんを殺すには

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    自立するとは依存先を増やすことってよく聞くけど、まさにそうだよねって考えさせられた

    他者から見て悪いことしてないとしても、本人としては罪悪感を抱えてしまう。何もしてあげられなかった、なんで気づかなかった、ってずっとループしていくとどんどん視野が狭くなっていく。だから誰かに頼るってことも立派な強さ

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    2026年02月18日
  • 杉森くんを殺すには

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    『自立とは依存先を増やすこと』
    最後に届けられたメッセージはとても納得できるものでした。
    一人にだけ依存するのはとても危険だけど、いろんな人に少しずつ依存して、依存しあって生きていくのがいいんだよねと思えるお話でした。

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    2026年02月15日
  • 杉森くんを殺すには

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    すごいよこれ。ほんと、リアルな、生身な若者がいた!
    中学生くらいの子を持つ親にも読んで欲しい。
    柔らかめのboxティッシュとゴミ箱は近くにあった方がいいよ。

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    2026年02月15日
  • ぼくのシェフ

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    長谷川まりるは天才なんや…

    食死病(なにも食べられなくなる病)が流行する世界で、有名レストランの跡取り少年と、貧民街に住む少年が出会う。
    秀才と天才の話なんだけど、最後に視点がぐるっとひっくり返る。半ば察してはいたけど、あまりにお見事すぎる。
    立場の違いや生まれの違い価値観の違いを、料理を通じて描く秀作。

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    2026年02月14日
  • 杉森くんを殺すには

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    友人の自殺ほどショッキングな出来事は経験したことはないけれど、それでも心が折れそうなほど落ち込んだり悲しんだりした事は私の人生でも何度かあった。その度に悲しみから目を逸らして逃げ回った結果
    モヤモヤした引きずった感情だけが残るという記憶があったので、作中の「私は私の人生を生きていく」というヒロの言葉が、悲しみとしっかり向き合い自分の人生を取り戻してこれからも生きていくんだというヒロの強い決意に逞しさ感じてとても感動した。また自分とのコミュニケーションの時間を作る大切さを改めて知ることが出来た作品だと思う。
    本書では杉森くんを殺す理由をリスト化して自分の内面を整理していたが、日々の生活でもモヤモ

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    2026年02月12日
  • ぼくのシェフ

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    シャールは思いやりのない子だった。先生に言われて、父は貧民街のスープ作りに出されることになった。シャールの父は国一番の料理人で、シャールの味付けは完璧だった。
    貧民街で子供に出会う。アズレという男の子は、シャールの作ったスープに牛乳を加えて更にコクのある美味しい味付けに変えてしまった。シャールはびっくり仰天する。父に料理の腕がまだまだと言われていたけれど、初めて実感したのだ。
    父が食死病という食べられなくなって死ぬ病気で他界する。シャールは子供ながらレストランを継ぐことになった。シャールはアズレを探し出して、レストランのシェフとして手伝ってもらうことにする。

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    2026年01月10日
  • 花売り姫

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    装丁に惹かれて手に取った本でしたが、いい意味で装丁からは裏切られる内容でした。
    帯にもあるように、自分が本当に嫌いなもの/好きなものは何なのか、自分にとって本当に大切なものは何なのか…
    都合よく自分のことを取り繕って大事なことから目を背けていただけであって、ひいとの出会いで現実と向き合い、自分の本当の気持ちに気付かされる…そんな体験ができました。
    読んでいて胸が痛くなるけれど、この本に出会えてよかったと思えます。
    今後自分が困難や目を背けたくなることに出くわしてしまった時、自分の気持ちに素直に向き合えるようにまた再読したいです。

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    2025年12月27日
  • ぼくのシェフ

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    食べ物から死のにおいを感じる食死病が広がった世界。そこで出会った有名料理家の息子と、貧民街の少年。
    立場や境遇により見えるものや見え方が変わることを示すのに、料理を通じた物語で表す。それが物語の力であり、長谷川まりる作品の魅力だろう。

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    2025年11月25日
  • この世は生きる価値がある

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    表紙やタイトルから想像していたのとはまっく違う内容で意表を突かれた。生きることの喜びと苦しみが、この世ならざる者の目を通して描かれている。
    今自分が生きて、友だちと笑い合ったり、親と喧嘩したりしていることが、とても尊いことだと気づかせてくれる作品。

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    2025年10月29日
  • ぼくのシェフ

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    すごく面白くて一気読みしました。
    長谷川まりるさんの作品は設定と意外な展開で児童書だけど想像を超えるので面白い。他の作品も読んでみたい。

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    2025年10月27日