この世は生きる価値がある

この世は生きる価値がある

1,760円 (税込)

8pt

生きることの素晴らしさを斬新な視点で描く、野間児童文芸賞著者新作!

「どうしても、一度、生きてみたいと思ったんだ」

主人公は、人間の世界を知らない「魂」。
ある時、ある中学2年生男子の体に飛び込み、季節がひとめぐりする間だけその子として生きることになる。
聞いて憧れていた世界で、最初は見ること、やること、すべてがキラキラしていたけれど、やがて人と交わるうちに、どうしようもできない苦しい気持ちにも襲われ──。

悩みや痛みに苦しんでも、生きたいと思える日常があることが感動とともに伝わってくる、新しい切り口で青春を描いた物語。

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この世は生きる価値がある のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表紙やタイトルから想像していたのとはまっく違う内容で意表を突かれた。生きることの喜びと苦しみが、この世ならざる者の目を通して描かれている。
    今自分が生きて、友だちと笑い合ったり、親と喧嘩したりしていることが、とても尊いことだと気づかせてくれる作品。

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    読んだきっかけ:母に勧められて読んでみました!

    この本は命とは何なのか、生きるとは何なのか、この世とはどういうところなのかを考えさせてくれるような本です。

    この本の中で1番気に入ったところは
    「ごめんね、キツネ。でもおれは、この世界が好きなんだよ。この世界を、なにより美しいと思ってしまった。泥の

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    人間の世界を知らない魂が、インフルエンザで重症化し死を彷徨っている中学2年生の男子、高梨天山の体に入り込む。天山の体の中で生活できる期間は1年間。人間界で魂は生きる喜び、悲しみ、苦しみを理解していく。

    もう、読む前にこのタイトルだけで星5つを付けたくなる。

    森絵都さんの『カラフル』に似てると話題

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていた作家さん。
    最初は自己中心的だった主人公が、人と関わる中で「この身体を離れたくない=死にたくない」と変わっていく過程が印象的。死にたい少女と、生きたい主人公の対比も胸に響き、「それでも生きろ」という作者のメッセージが伝わってくる。生きることの痛みと希望を優しく描いた作品だった。

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    生きる喜びと悩みを1年のあいだに体験する。
    意外と切ない話ではあるのだ……。
    『カラフル』とたしかに似ているのだけど、ゴードン・コーマンの『リスタート』もちょっと思い出したり。あちらは生きかえるわけではなく、記憶喪失で人格が変わる話だけど。
    ツンデレだけど寄りそってくれる相手がいたり、がっつりと苦み

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    なるほど、こうきたか…。

    急死した中3男子、天山の体に入り込んだとある「魂」。魂の正体は不明のまま、物語は進んでいく。
    生きるって素晴らしい、この世は素晴らしい、もっと生きていたい…という思いを、長谷川まりるはこう描くのか、という。
    「杉森くん」のもう一つの物語だと感じた。
    人を救うって、人の人生

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    杉森くんに続いて長谷川まりるの本を読む。そうだね、本当にこの世には生きる価値があるよ。色々考えちゃったな。ラストもなかなか良かった。でもこの構造は救いがないな〜。元々の宿主も死んでしまっていて彼は語る言葉すら持たないし、結局その体は死を迎え周囲は入れ替わっていた事すら気づかずに悲しむわけだ。読みなが

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    法事で会った親戚の価値観の違いをさらっと流すのが、流石だなあと思った 帰り道の父と息子の会話が一番の応援メッセージに思えた

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    亡くなった中学生男子・天山の身体に入ってしまったのは、天上の世界から地上を見下ろしていた魂。
    記憶喪失ということで1年間だけ天山として生きることになる。

    父と2人暮らしで母の存在がないことや浅川という女生徒の不登校の原因などを知ってしまう。

    生きることがどんなことなのかを体験して理解できたとして

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    主人公はいったい何者?
    天山ってどんな少年だったの?
    これからどうなるの?

    ?マークだらけで物語が進んでいくから、先が気になって仕方ない!
    結果、一気読みでした。
    全ての謎が解けるのは、最後の最後。
    それまで興味を惹きつけて離さない、著者のストーリー運びの上手さに感服。

    章立ても粋な演出があって

    0
    2025年06月27日

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