長谷川まりるのレビュー一覧

  • 呼人は旅をする

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    呼人という架空の特性に仮託して、想像力を働かせることの大切さとやり方を気付かせてくれる。過剰な悪口を言ってしまったり、アンチコメントを書き込んでしまったり、自分の小さな常識に当てはめた一方的な思い込みや発言をしてしまったりすること、誰にでもあるじゃん。己を省みて目から鱗がボロボロ落ちる。うますぎる。こんな童話素晴らしすぎる。短編集だからこそ、いろんな人いろんな生活が描かれている。

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    2025年03月18日
  • 呼人は旅をする

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    マイノリティについて考えるためのとても良い本だったと思います。
    “呼人”とは、何かを呼び寄せてしまう体質を持った人のこと。雨だったり、動物だったり、植物だったり。分かりやすく言えば雨女みたいなことですね。でもこのお話の中の呼人の力はハンパないので、ひと所にいるのを政府から禁じられるほど。ひと所にとどまると災害や自然破壊が起きてしまうから。
    なので旅を続けなければならないのですが、国から保障を受けている存在。
    そんな呼人たちの短編集。主人公は10代の子たちなので、その年代の人たちへのメッセージなんだろうな、と思われます。
    呼人は特殊な存在という理由でいつでも我慢しなければいけないのか?という問題

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    2025年02月02日
  • 呼人は旅をする

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    思いがけず読み応えのある作品に出会うことがある。
    この『呼人は旅をする』はまさにそれだった。

    “何か”を引き寄せる「呼人」になってしまった人達が主人公となる短編集。
    その“何か”はその呼人それぞれだが、呼人が同じ場所に居続けることで、ある一定の物を大量に呼び寄せてしまい、多くの人が生活に支障をきたすことになる。
    だから呼人という特殊能力が己の身に出現してしまった人は、一箇所に留まらずに旅を続けなければならない…子どもであっても。

    ちょっと有り得ない設定だが、ファンタジックなわけでもなく、何かすとんと腑に落ちる語り口なのだ。
    きっとそれは呼人が感じることや呼人に対する周囲の反応が、私たちの日

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    2025年01月19日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    YA!ジェンダーフリーアンソロジー。いわゆるLGBTQだけでないテーマが描かれている。
    「男女」に縛られてないか、「普通のこと」と考えるのを停止してないかと問われる想いが胸をつく。
    執筆者は小林深雪、にかいどう青、長谷川まりる、如月かずさ、水野瑠見、菅野雪虫、鎌谷悠希。

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    2024年12月20日
  • 砂漠の旅ガラス

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    物語に没入できた
    緻密なモノクロの絵も長谷川まりるさん自身が
    書いたもの
    砂に覆われた世界
    食べ物は掘り起こさなくてはならない
    旅ガラス
    海の民
    砂族
    居住

    ツバメが大切に持つバンクシアとは一体なに?

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    2024年12月01日
  • 呼人は旅をする

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    何かを寄せてしまう”呼人”にまつわる連作短編集。「自分とは違う」こと、「他者」を受け入れることとはなにか、を考える物語。

    雨の呼人、たんぽぽの呼人…いろんな呼人がいるけれど、「普通の人とは違う」「特別扱いされているようにみえる」呼人と、それ以外の人々との対比の描かれ方が素晴らしいのだ。あまりにも切なくて、それでも人と関わりたくて、という日常が描かれている。

    これはすごいぞ。
    全員、この作品に出会ってほしい。

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    2024年11月11日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    ジェンダーフリーアンソロジー。
    性に悩む中学生たちが主人公。ほろっときたり切なかったり可愛かったり、感情が忙しかった。
    惜しいのは男の子目線が少なかったところ。男の子主人のジェンダーフリー短編集、ぜひお願いします。


    よかったのは、にかいどう青さんの「チョコレートの香りがするね」と長谷川まりるさんの「チキンとプラム」。
    にかいどう青さんの短編、あまりにも好きすぎるな、とずっと思っていたんだが、さすがに今回完全に射抜かれた。いやーあまりにもお見事。残酷なくらい切ない。ホラーのほうも読んでみることにする。

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    2024年04月27日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    ジェンダーフリーアンソロジー、ふーんと読んでみましたが、すごい! YAや児童書はジェンダーの問題をきちんと語る作品は多いですが、最先端も最先端の話がずらっと並んでいて全くゆるみのない仕上がり。作品ごとにテーマ分けもされてるし、話のバランスもいい。非常に優れた仕事だ。

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    2023年11月20日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    こういう本が、小学校や中学校の図書室にあってほしい。ジェンダーについてだけじゃなく、他のさまざまなことについても、いろんな考え方や生き方があっていいんだって思わせてくれる本だから。

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    2023年07月15日
  • 満天inサマラファーム

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    父のタクさんが経営する農場サマラファームで働く満天。そこにはタクさんに共感する人や、外国からのウーファー(オーガニックファームで働く短期滞在者)が集まってくる。そこに頼りなさそうな新顔の大学生がやってきて、満天は心乱される。
    とても魅力的、でも決して聖人君子ではないタクさんの王国で暮らす満天の生活をどきどきしながら読んでると、思わぬ展開が。

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    2023年01月13日
  • お絵かき禁止の国

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    タイトルに惹かれて読みました


    同性愛者という事を認めていいのか分からない感情や家族,友人に話したくても話せない
    相手にも好きと伝えていいのか分からない,気持ち悪いと思われたくないなどまだ義務教育中の女の子が考えるには重すぎるけどしっかり自覚しないとあやふやなまま時間が過ぎてしまうという内容が読んでてハラハラしたりほっとする場面があったりしてとても面白かったです

    LGBTQなどが少数では無くなってきている時代にこの本を読んで自分が異性愛者の場合同性愛者の人はどんな気持ちや思考を持っているのかが少しでも理解してくれる方が増えるといいなと思います

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    2022年02月13日
  • お絵かき禁止の国

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    ネタバレ

    LGBTQやSOGIについての学習が行われている今、若者のほうが同性愛に理解があり、考え方が柔軟だなと感心します。それにひきかえ親世代はカッチカチ頭でいろいろ決めつけてかかってくる…(ハルにキツく当たってくる同級生、親のステレオタイプを引き継いでるんでしょうね…)描き方は軽妙ですが、リアリティがあります。LINEで写真が拡散される辺り本当にリアルです。笑 
    文体、展開、読みやすく引き込まれるので、小学校高学年辺りから読めるのではないでしょうか。「レズとかキモ」と言い出す前に読んでほしい作品。
    ほかの方も書かれていましたが、翔太渋いです。

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    2021年07月16日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    読書好きの友達に勧められて読んでみた

    序盤読みがら「私が殺さなきゃ」がどういう意味か分かってしまってそこからは主人公の心境を思って苦しかった
    自分も友人を亡くしたことがあったからそのこととも重なった
    あの子が杉森くんみたいにもっと身近にいて、あの子ともっと多くの時間を過ごしていたら この主人公みたいに自分を責める気持ちでいっぱいになってた気がする
    傷ついた人を救おうとする優しい作品だった

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    2026年02月24日
  • 杉森くんを殺すには

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    ティーンズ向けの本にしては物騒なタイトルに惹かれて購入。杉森くんとは誰なのか、なぜ殺さなければいけないのか。最初の方に感じるうっすらとした主人公への違和感とともに、だんだんと明らかになっていく。自分でも気付かないうちに心に深い傷を負っているヒロ。家族や友達との関わりのなかで杉森くんを殺す理由を繰り返し綴っていくうちに、少しずつ回復。思春期のぐらぐら揺れる不安定なメンタルを繊細に表現しつつ、軽快なやりとりもあり、読後感もよかった。

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    2026年02月24日
  • 杉森くんを殺すには

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    ヒロの倍くらいの年齢だからなのか?高校生にしては幼い感じがした (中学生くらいに思える)ものの、誰もが思うような心の葛藤が素直に描かれていて、スッと物語に入っていけた。
    徐々に杉森くんが何者なのかが明らかになってきて、謎が解ければ割と単調ではあるものの、大事な事が書いてある本である事は間違いない。

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    2026年02月20日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    さっくり読める面白い小説。
    良い短編を読んだなあという感じ。

    あらすじ
    杉森くんを殺す計画を持った主人公の話。
    杉森くんと主人公は友人同士だった。しかし杉森くんは既に自殺しており、その責任は自分にあるという意識が主人公にはある。
    そのため、杉森くんは自分が殺したということにすることで、心の整理をつけていくというストーリー。
    展開としてはかなり想定通りに進むが、文章が楽しく短いので、息抜きにちょうど良い読書体験だった。

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    2026年02月19日
  • 杉森くんを殺すには

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    題名にドキっとしてしまう。
    でもその理由はそんな物騒なものではなくて。そうしなければならない理由があった。
    段々とわかってくるその理由。
    主人公ヒロの少しずつ変わっていく心の変化がとても繊細。
    ヒロの周りに、ヒロを大事に思ってくれている人たちがいて良かった。本当によかった。
    難しい題材ですが、解説も込めて丁寧に問題に向き合っていてとても好感が持てる。
    映画になるとの事なのでそちらも楽しみ。

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    2026年02月14日
  • 杉森くんを殺すには

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    子供に限らず大人も読んで欲しい。自傷行為をする人が身近にいる人に読んで欲しい。この立場の人には、想像以上に心へ負担がかかっていて、ケアが必要ということが読むと分かるから。

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    2026年02月12日
  • 杉森くんを殺すには

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    題名からくる印象とかなり違い、自殺した大切な友達への罪悪感とどう向き合うかを描いている。物語の中でいろいろ行動するヒロを見守る家族や友人達がいてくれて本当に良かったです。

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    2026年02月11日
  • 杉森くんを殺すには

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    やばい、子供(中高生くらい?)用の本だと思って軽い気持ちで読み始めたら、だいぶすごい。これは(自分みたいに)本屋大賞などが好きな人は読んでみても良いのではないでしょうか。しかも、すぐ読めますし。

    杉森くんを殺したいヒロは、捕まってから動機をきちんと伝えられるよう、その理由を順番に考えていきます。「杉森くんはずいぶん乱暴な嫌なヤツなのかな」と思いながら読み進めていくうちに、感じる違和感。徐々に真の理由は、ヒロ自身の心の問題の解決のために必要なのだと分かってきて、胸がギュッとなりました。
    未だに周りの人にどこまで素を出すのがちょうど良いのか不安な私は、普段、大人の仮面をつけて無難にやり過ごして生

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    2026年02月11日