長谷川まりるのレビュー一覧

  • 杉森くんを殺すには

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    児童書なのに攻めたタイトルと書き出しに惹かれて手に取ったんだけど、予想以上にセンシティブで深い内容だった。これは多感な時期に読むのと大人になってから読むのとでまた感じ方が変わるだろうな。
    人生に疲れて病んでる本人はそりゃもちろん大変だけど、そういう人に依存される側の大変さを痛感できる話だった。依存先増やすのって難しいけど大事。

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    2026年01月07日
  • 杉森くんを殺すには

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    第62回野間児童文芸賞 受賞作品

    『杉森くんを殺す』
    タイトルがあまりにも強烈。なのに、表紙絵はとってもかわいい。何だろうこのギャップ。

    読み始めると、漫画みたいスイスイ読める。だからといって内容が軽いわけではない。文章がおもしろい。高校生の心情がよく伝わってくる。例えば、男子と女子の距離感の表現。

    “わたしの中学では、男子と女子のあいだにはマリアナ海溝くらい深い溝が存在していて、おなじクラスでもめったにしゃべったりしなかったから。”

    まさに自分の中学時代が、この表現にドンピシャだったのでビックリ!

    主人公のヒロは、高校1年生。親友だった女の子(呼び名が杉森くん)を自死で亡くしている

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    2025年12月30日
  • 杉森くんを殺すには

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    心の傷と自分の中で折り合いをつけるためにどうしたらいいのか、知らぬ間に会得していたことだが言語化されていることで自分のやり方は間違っていないとこの年齢になってわかった

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    2025年12月27日
  • お絵かき禁止の国

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    ネタバレ

    自分用メモ



    同性愛について苦悩する女の子の話。
    現代になってもやっぱり偏見とかは根強いよなぁ。
    というかそもそも人のキスシーンを写真撮って晒す、という行為自体に嫌悪する。
    デリカシーがないし、男女のカップルでも男同士、女同士でも嫌がられるでしょ。
    物語自体はものすごく興味深かった。現代の学校でも同じようなことが起きているのかなぁ。怖い。
    学生たちはどんな行動に出るかわからない。これによっていじめられるかもしれないし、同情されるかもしれない。多様性って何、って気分になってしまう。

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    2025年12月01日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    こども新聞におすすめで載っていたので読んでみました。40代の主婦ですが子供もいるのでためになりました。
    リストカットに気付いたときは、冷静にケガの処置をしてどうしてこんなことしたの?と聞くこと。
    依存先は複数持って相談すること(自立)が大事だということ。
    大好きな杉森君が杉森君を殺したのが受け止められなくて自分が殺したことにしたこと、なんとなく分かるような気がします。

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    2025年11月16日
  • この世は生きる価値がある

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    ずっと気になっていた作家さん。
    最初は自己中心的だった主人公が、人と関わる中で「この身体を離れたくない=死にたくない」と変わっていく過程が印象的。死にたい少女と、生きたい主人公の対比も胸に響き、「それでも生きろ」という作者のメッセージが伝わってくる。生きることの痛みと希望を優しく描いた作品だった。

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    2025年11月05日
  • 杉森くんを殺すには

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    妻が本屋で見つけた本でした。
    辛くて悲しいけれど最後に光が見えました。
    面倒くさいことをやらなければ楽しいことも見えて来ないという主人公のセリフが印象的です。
    とても素晴らしい作品でした。

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    2025年10月22日
  • 杉森くんを殺すには

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    私は、杉森くんを殺すことに決めた。
    高校生のヒロは、意地悪で嘘つきで、ヒロに依存しすぎる杉森くんを殺すことに決める。
    喪失感からの再生の物語。

    なんて悲しく、そして希望に満ちた物語だろう。
    私自身もかつて杉森くんのような状態になったことがある。
    自分だけが苦しいと思い込み、その苦しみから逃れたいと近くの人に過剰なまでに依存してしまった。
    結果、その人は私から離れていった。
    もし私が逆の立場であれば、同じように行動しただろうに。
    人は決して一人ではないんだ。
    繋がっていないようで繋がっている。
    もし私が今ここにいなくなってしまったとしたら、誰かの生活にほんの少しでも影響を与えることは間違いな

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    2025年10月19日
  • 杉森くんを殺すには

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    杉森くんは、躁鬱を持っている彼女のことを思い出す。少し重なるところがあり、杉森くんのようなことにはしてはいけないと感じた。
    200ページくらいで読みやすく、子供にも読んで欲しいような本だと思う。「たくさんの依存先をもって、人に相談できていたら、それは自立」これは刺さった。

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    2025年10月16日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    児童書としてはぎょっとするタイトルですが、ホントに「杉森くんを殺すには」という内容でした!

    中盤に主人公が爆発した後、新しくできた友達が離れていったら辛かった……でも、そこは救いあげてくれてよかった…。ちゃんと児童文学や地方演劇系にみられる類型だった……。
    周囲の人が、いい人ばっかり!
    一緒に墓参りまで行ってくれて!

    杉森くんが既に死んでいることは予想できましたが、実は女の子で、ただ、中身男の子とかじゃなくて『性別が決めつけられることに違和感を感じる』というのは、そこまで掬いあげてくるようになったんですね~と膝を打つ感じです。令和!

    心が落ち切っている最初の方から、だんだん回復してくるに

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    2025年10月15日
  • 杉森くんを殺すには

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    まさにエヴァンゲリオンの最終回
    自分の中のAさん、他人の中のAさんは同じだけど違う、良子さんが「自分の中の相手のイメージと現実がどんどんかけ離れちゃって相手の一挙手一投足が目障りになっていく」自分の中の感情や声を聞けるか言語化できるかが重要だなと。
    それができるように最近日記を始めてみた

    最近身近に知ってる人が病気などで亡くなることがあったので死とは何か、生きるとは何かみたいなことを考える機会が増えた
    コミュニティが多い人の方が幸福度は高いという話しを聞いたことがある、最近仕事しかしてないけどいろんなコミュニティに顔を出していろんな場所の「自分」を置いていければと思う

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    2025年10月04日
  • この世は生きる価値がある

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    生きる喜びと悩みを1年のあいだに体験する。
    意外と切ない話ではあるのだ……。
    『カラフル』とたしかに似ているのだけど、ゴードン・コーマンの『リスタート』もちょっと思い出したり。あちらは生きかえるわけではなく、記憶喪失で人格が変わる話だけど。
    ツンデレだけど寄りそってくれる相手がいたり、がっつりと苦みが残るあたりも著者らしいのかもしれない。

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    2025年09月26日
  • 呼人は旅をする

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    何かを呼び寄せてしまう呼人

    それは突然なることで植物 動物 人 自然現象体質によって呼ぶ強さなどが変わり一つのところに定住できるか移動し続けるかが変わる

    人と違うことは可哀想

    でも旅をする中で見つける楽しみ出会う人々

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    2025年09月11日
  • この世は生きる価値がある

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    なるほど、こうきたか…。

    急死した中3男子、天山の体に入り込んだとある「魂」。魂の正体は不明のまま、物語は進んでいく。
    生きるって素晴らしい、この世は素晴らしい、もっと生きていたい…という思いを、長谷川まりるはこう描くのか、という。
    「杉森くん」のもう一つの物語だと感じた。
    人を救うって、人の人生を背負うって、どういうことか、ということ。

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    2025年08月24日
  • 呼人は旅をする

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    呼人と呼ばれる“何かを引き寄せてしまう人“たちの短編集。どの話も読後感が良いので、私の好きなタイプの本。
    雨を引き寄せてしまう紫雨と、かつて絵で紫雨に負けて悔しいと思っているあかり。でも、負けたと言う思いはあかりが一方的に思っていただけで‥。こういう負けず嫌いな気持ちわかる。
    表紙はたんぽぽを引き寄せるつづみ。つづみは母親との関係に悩む。
    鹿を引き寄せるツトムは、自分が呼人になった事を知りショックを受ける気持ちが丁寧に描かれて共感できる。
    小林さんは、呼人支援局の職員。何気にこの後の話にも登場する。
    男を寄せる彗正の話。実はこれが一番好きかも。
    最後は鳥を寄せるくいなと真帆の

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    2025年07月21日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    児童書でこういったアンソロジーがあるのかと、とても新鮮だった。わたしが子供の頃にはなかった。
    ジェンダーフリーアンソロジー。
    世界は日々変化していっているのだな。

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    2025年07月12日
  • この世は生きる価値がある

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    杉森くんに続いて長谷川まりるの本を読む。そうだね、本当にこの世には生きる価値があるよ。色々考えちゃったな。ラストもなかなか良かった。でもこの構造は救いがないな〜。元々の宿主も死んでしまっていて彼は語る言葉すら持たないし、結局その体は死を迎え周囲は入れ替わっていた事すら気づかずに悲しむわけだ。読みながら物語の舞台として設定されてしまった天山本人の事を想わずにはいられなかったな。そこについては好きではない。

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    2025年06月18日
  • YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors

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    現在活躍中で人気の児童文学作家さん達の
    中学生にも納得できる
    ジェンダーフリーアンソロジー

    こんな素敵なアンソロジーが読める中高生は
    なんて恵まれているんだろうと感動さえしてしまいました
    朝井リョウさんの「正欲」をはじめ
    ジェンダーフリーを難解にしすぎているのかもしれませんね
    昔の中高生には、少し物足りないところもあるかと思いますが、6人の作家さんにもとても興味を持ちましたので、作家と作品を記録しておきます

    「Peony」
    漫画 鎌谷悠希
    2000年月刊Gファンタジー「華屋」デビュー
    2008年「隠の王」テレビアニメ化
    peonyはお花の芍薬
    男女による香りの性別の違和感

    「女子高か、共

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    2025年05月20日
  • 呼人は旅をする

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    何かを呼んでしまう体質をもつ「呼人」にまつわる短編
    読みやすくて面白かった
    雨の呼人と男の呼人の話が好き
    説教がましくなく、他者との関わりや違いを認識することの難しさが描かれていて、よかったです

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    2025年04月26日
  • 呼人は旅をする

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    ネタバレ

    YAの作家もいろいろだけど、かなり独特の作風の長谷川まりる(ちなみに綴りはMarie Lou)。
    自分の意思とは無関係に、何かを呼び寄せてしまう人、「呼人(よびと)」を巡る連作短編集。
    この作品の世界では五万人に一人の呼人がいて、呼人と国に認められると、何を呼ぶかによって支援があったり、制限を受けたりする。
    呼人は同じところに留まれない。だから旅をする。旅をしたいからするのではなく、旅をせざるを得ないのである。
    学校に行けなかったり、友達と遊べなかったり、親とギクシャクしたり、自分を疎ましく思ったり。そしてそもそも自分の意思とは関係なく、何かを呼んでしまうというのが、かなり辛い。
    5番目の物語

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    2025年04月12日