長谷川まりるのレビュー一覧

  • この世は生きる価値がある

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    面白かった
    「カラフル」の令和版、といったコメントを見たことがあるが確かに設定はそう。
    生きていることの感覚を辿る描写で自らにも改めて意識させてくれるのが良い。

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    2026年07月20日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    児童書好き仲間の紹介で読みました。ドキッとする刺激的なタイトルと、それに逆らうようなかわいいイラストの表紙絵。
    ページを開くと「もしあなたが悩みや不安をかかえてこまっているときには、相談できる場所があります。」と書いてあって巻末に相談先が掲載されている。

    う~ん、なんかモヤモヤするな~。

    読んでみると、よく考えられた構成の物語だと思いました。

    主人公ヒロは複雑な家庭環境の中で生活している高一の女子。以前からの友人杉森君に不満があり、殺したいと思い、その理由を15個考えながら物語が進みます。
    その中で徐々に家族のことも杉森君にしてあげられなかったことの後悔も整理されていきます。

    結末には

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    2026年07月06日
  • 呼人は旅をする

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    不思議で切なくてユーモアのある連作短編。
    何かひとつのものを呼び込んでしまう呼人という存在。自分で選んだわけではないのにその宿命ゆえひとつ所にすむわけにいかず、一生旅をする運命。
    社会の問題も凝縮されているお話。面白かった。

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    2026年07月01日
  • 杉森くんを殺すには

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    児童書ながら大人が読んでも新たな発見と勉強ができる作品。
    誰もがこの作品の中で出てくるような、もどかしい感情に出会ったことがあるはず。
    タイトルから読むのを敬遠している人がいたらぜひ読んで欲しい。
    自傷行為やトラウマ島について単純に知識がなかったため、良い勉強になった。
    子供だけで解決はできない。気がついた大人が手を差し伸べてあげなくてはならない。このことを心に留めておかなければならない、と強く思った。
    ボリュームは小さく、描写も含めすんなり読みやすかったこともあり、1日でぱっと読めた。

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    2026年06月08日
  • 呼人は旅をする

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    旅する呼人と、彼らを取り巻く人や社会の姿を通して、他人との「違い」をどう捉え、受け入れるかを深く考えさせられた。設定はファンタジーなのに、今の社会を写し取っているように思えるのはなぜだろう。 まりる先生の作品は、差別や孤独の痛みを真正面から描き出すからこそ、子どもだけでなく大人にも重く、しっかり刺さる。それでも読後には、じんわりと温かな余韻が残る安心感があって、まりる先生の作品大好き。

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    2026年06月07日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    題名のインパクトで手に取って、びっくり。
    てっきり、超大作の殺人計画が記されているのかと思っていたのに、杉森くんは実は…

    読み進めるにつれて杉森くんの正実体が現れ、
    ヒロの本音が見え隠れ。

    気持ち分かるよ!なんて軽く言えないけど、誰かが傷ついた時に自分を攻めずにはいられない感覚、きっと覚えがある。
    思考の矢印が自分の方ばかりに向いてどうしようもない時、思い出したい一冊。

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    2026年06月05日
  • 杉森くんを殺すには

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    積読チャンネルで紹介されていたので読んだ。
    あまり感想を書くとネタバレになるので、書けないが、臨床心理学の勉強になった。
    依存先が少ないと依存する側も重くなってしまうし依存される側もしんどくなってしまう。だから、依存先を増やすことが大切。
    人とのつながりで心を解きほぐしていく様子を見て、人を傷つけるのも人だし、癒すのも人なんだと思った。

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    2026年05月19日
  • 杉森くんを殺すには

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    読みながら考えることがたくさんあった。
    児童書なのにここまで書いてもいいのだろうか、とも思ったけれど、子供が読んで、いつか困ったときにこの本を思い出して頼れるかもしれない、とも思った。
    一周目に読んだとき、杉森くんがすごく嫌だったけれど、二周目に読んだらとても良い本だなと思えた。

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    2026年04月28日
  • 杉森くんを殺すには

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    ネタバレ

    金原瑞人さん推薦の児童文学!ってところで読みたくなった。
    タイトルはそういう事かってすぐに分かるようになっていて、もしこれを思春期の子達、登場人物と同い年くらいの子が読んだらどうなるか怖くなった。
    主人公のような発想になるのか、周囲に居る人達がどんな人かでも結末がコロッと変わるような題材なので、姪っ子に渡す前に読んでみたけど渡すのはやめようかな。

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    2026年04月22日
  • 杉森くんを殺すには

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    いつ自分や大切な人たちが精神的に追い詰められるか予想できないからこそ、備えるためにも読んでおきたい1冊。

    ヒロが杉森君を殺す理由を言葉にする過程で、自分の感情に向き合い、受容していく姿を描いた物語。

    対象年齢の読者である中高生には、悩みにどう対応していくか学べる本でもあり、対象年齢を超えた大人にも、支える側としてどう接するのが良いのか学びがあった。

    「一か所だけに執着してたら、依存なんだって」
    このフレーズから、執着するという状態は自分で感情や状況をコントロールできない好ましくない状態で、執着しないために他の選択肢を選べる視野の広さや心の余裕、選択肢を持てる状況を作っておく必要があると思

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    2026年04月18日
  • 杉森くんを殺すには

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    ヒロの心が揺れて荒れていることがわかって、かつて自分にもこのような時があったなと客観的に見れる内容だった。

    刑務所行く前に「やり残したことをやる」というのは、今の自分にもいいなと思った。あと4ヶ月ほどで日本を旅立つ身として、とりあえずやり残したことを片っ端からやるのにはちょうど良い期限だと思った。

    心の情緒が不安定な時期特有のどうにもできない、どうにもならない気持ちが表れていて共感できた。でも最後は自己受容できるところまで落ち着いて周りの支えでそうなれたんだなと思った。自分も依存先めっちゃ増やしたいと思った。

    彫刻したりするのも心の安寧が保たれて良いのだろうなと思った。自分も絵を描く時す

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    2026年04月17日
  • 杉森くんを殺すには

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    「杉森くんを殺すことにした」

    読みやすさ的には児童文庫でもいいくらいのものだったが、内容的には大人だからこそわかるところがあると思う。

    杉森くんの存在や、主人公の家庭環境、クラスメイトとの関係性など、子供社会の複雑さが上手く表現されているなと感じた。
    「らしく」生きることの煩わしさ。
    陰キャ陽キャコミュ障一匹狼、そんなグループがひしめく教室。どうして杉森くんを殺さないといけないのか。杉森くんはどうして殺されなくてはならないのか。
    読み始めと読み終わりには印象が変わる、面白い作品だった。

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    2026年03月31日
  • 杉森くんを殺すには

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    中学生息子に勧められて読む。
    思春期の頃の心の移ろいが懐かしい。大人になってしまったなぁ。悩みのある中高生にはとても心に刺さると思う。オタクっぽい言葉遣いがかわいかった。

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    2026年03月26日
  • ぼくのシェフ

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    易しい言葉と表現で、社会の色々な問題を教えてくれる子供向けの物語なのかもしれないが
    だからこそ、大人に刺さる物語。
    巻末に載っていたレシピ。
    ピースープと赤いチキン 作ってみたい。

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    2026年03月23日
  • この世は生きる価値がある

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    死んだ中学生に入り込んだ魂。人と関わることは楽しいだけではない。苦しみや悲しみのある人の世。自殺願望のある同級生との関わり。輪廻転生の輪に入れなかった魂が、極楽浄土を抜け出して、一年だけ人生を味わうことで、生きることとは何かを考えさせられる。

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    2026年03月22日
  • お絵かき禁止の国

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    ネタバレ

    気になる書き出し。ふんふん、恋愛モノなんだ、と読み進めていくと、「あ、そうなんだ」と、自分が勘違いしていたことに気づく仕掛けがおもしろいし、自分の中にもある差別意識に気付かされる。軽いノリで始まっていくけど終わり方はいたってシリアスで誠実だ。何より、恋愛の結末がリアルだった。こういうことしちゃう子って、同性異性関係なく、いそうーーー。罪だけど、わからんでもないし、憎めないし。あ〜〜。と、もんどりうった。恋愛の結末はあっけなかったけれど、周囲が主人公のカミングアウトを受け止めていく流れの描写が、とにかく丁寧でいいなと思った。

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    2026年03月15日
  • 呼人は旅をする

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    ネタバレ


    長谷川まりる作品3冊目

    『杉森くんを殺すには』『お絵かき禁止の国』と読んできたけれど、本作は初のファンタジー(非現実)要素がある。あと、三人称叙述(かなり主人公に焦点化はしているが)。

    特定の生き物などを物理的に引き寄せる体質の「呼人」が制度的にも一応包摂されている現代社会を舞台にした、呼人やその周りの人々の物語が6つ収められた短編集。

    明らかに、呼人は現実に存在する、偏見と抑圧と差別に晒されるいろんなマイノリティのファンタジックな比喩として読める。他の作品でも一貫して、周縁的な立場の人々、特に子どもたちに寄り添った物語を紡いできた作者だからなおさらだ。

    その上で、第5話「男を寄せる

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    2026年02月08日
  • 花売り姫

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    『杉森くんを殺すには』の著者、長谷川まりるさんの最新作。心に大きな傷を負った女子高生の再生に向けたファンタジーな物語。

    心に傷を負い、高校を退学し、母と二人で祖母が住んでいた田舎に引っ越してきた梓未。古い家を改築し、花屋を営む母を手伝い、通信制の高校で学び始めた。そんなある日、屋根裏部屋の小窓をのぞくと咲く季節が違うはずの花々が咲き乱れる不思議な花畑を見つける。その花畑は古めかしい浴衣のような和装の女性〝ひい〟が世話をしていた。彼女と仲良くなった梓未は、美しい花と自分が持っていたものを交換してもらうようになるが、次第にひいの態度が変わっていき……。

    ちょっとホラーなファンタジー。200ペー

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    2026年02月02日
  • ぼくのシェフ

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    有名料理家の息子と貧民街の少年が、料理を通じて少しずつ交わっていく。生まれも立場も違えば、見えてくる景色もまるで違う。その当たり前のことを改めて思い出させてくれる、対象年齢の青少年たち以上に大人に気づきを与えてくれる作品だと思う。
    「食べることは、生きること」。食べたいときに食べたいものを食べられる環境にいること自体が、実はとても恵まれている。そんな当たり前の有難みを忘れないでいたいと思う。2人の少年を対等に扱うレストランの大人たちの姿も良かったなあ。

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    2026年01月27日
  • この世は生きる価値がある

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    痛みも苦しみもない極楽浄土から一度生きてみたいと亡くなってしまった中学2年生天山くんの体に飛び込み、1年間限定で生きるを初めて経験するストーリー。

    記憶喪失になった天山くんとして最初は何もかもが生きているからこそ経験ができる感動だったが、生きることでの痛みや苦しみ、悩みを知り、一歩ずつ前に進む。

    普段なんの変化も感動もないと思っていることでも視点を変えると感激してしまうような事なんだなと気づいた。斬新な視点。

    児童向け書籍だけど、どの世代にも刺さる深みを感じた。

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    2026年01月23日