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Posted by ブクログ
少し謎のある始まり方。読むにつれ胸のザワザワが大きくなって、やがて「ひいい……」と(ダブルミーニング)。
自分と向き合い影の部分を深掘りする物語。しばらくのあいだ離れていたことはきっとよかったんだ。
日常部分が鮮明に生き生きと描かれていればいるほど、庭でのもろもろが色鮮やかな悪夢のようでこわさが増す。はじめは美しい花に埋もれたパステルカラーの風景のようなのに、だんだん鮮明さを増して元の世界をも飲み込んでしまう。それって、何かにはまって抜けられなくなる人のようでもある。でも梓未が賢明なのは、そんななかでも自分の正気を保つためにルーティンを営もうとしたこと。それを通じて、ようやく、目をそむけようとしていた自分のいちばんつらい記憶とも向き合っていく。
Posted by ブクログ
『杉森くんを殺すには』の著者、長谷川まりるさんの最新作。心に大きな傷を負った女子高生の再生に向けたファンタジーな物語。
心に傷を負い、高校を退学し、母と二人で祖母が住んでいた田舎に引っ越してきた梓未。古い家を改築し、花屋を営む母を手伝い、通信制の高校で学び始めた。そんなある日、屋根裏部屋の小窓をのぞくと咲く季節が違うはずの花々が咲き乱れる不思議な花畑を見つける。その花畑は古めかしい浴衣のような和装の女性〝ひい〟が世話をしていた。彼女と仲良くなった梓未は、美しい花と自分が持っていたものを交換してもらうようになるが、次第にひいの態度が変わっていき……。
ちょっとホラーなファンタジー。200ページちょっとのYA向けだから、早ければ1日で読み終わる。
中盤、日本昔ばなし的な背筋が凍るような場面もあるけど、最後は丸くおさまった。
親って一番身近な存在だけど、なかなか本音で話せないことも多い。きっと我が子たちも隠し事をたくさんしてるのだろうなぁ。全てを曝け出せなくてもいいから、ちょっとしたことでも話せる関係性でいたいと願ってる。
しかし、ひいは最後どうなったんだろう。
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