泉房穂のレビュー一覧
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元兵庫県明石市長の泉房穂。顔は知っているが、為人や政策は良く理解できていなかった。地方自治体の首長だと、自分が住んでいないと(住んでいても)良くわからない、という事がある。ただ、至近、YouTube等の動画でも登場するようになって、興味をもったというのが読むきっかけ。所得制限なしの子育て支援策を実施し、明石市の人口増加や地価上昇、税収増を実現した、というのが同氏の市長としての評価。
本書は、同氏が明石市で実施した「明石モデル」を紹介し、その成功要因や日本全体への適用可能性について論じたもの。シルバー民主主義から子育て民主主義へ、つまり、高齢者優先の政策から子育て世代を支援する政策への転換。子 -
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泉房穂さんは暴言やパワハラで何度もニュースになっているが、それでも実績が評価され明石市民から支持されてきた人。
泉房穂さんが明石市長として権力者に忖度せず、市民の生活を優先して利権がらみの人達とけんか腰で戦ってきた姿勢がよくわかりました。
某県知事のような、自分ファーストの間違ったエリート思考の持ち主ではない。
権力にしがみついて生きている人達が作った常識をズバッと否定する物言いが面白い。
忖度社会、すなわち厚顔無恥な人がのさばる社会を考え直すための本。
泉房穂さんはテレビでは政治家やスポンサーに都合が悪いことをストレートに言うので、最近は出演オファーが減っている。
たまに出演する番組では -
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2023年5月から2024年5月までの出来事について泉房穂さんが"ホンネ"を語ったもの。
テレビや新聞は権力に忖度して建前しか言わないが、泉房穂さんは国民の気持ちを代弁しているように感じている。
発言のどこまでが真実かはわからないが、政治の裏事情(内部事情)が知れるので面白く読ませてもらった。
・能登半島地震
半年以上経った現在の状況を見れば政府の災害に対する姿勢がよく分かる。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震としばしば被害に遭っているのに支援体制ができていない。
日本は災害にあった人にも自己責任(自助)を求める国であることは変わっていない。
・政治資金パーティー -
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3.5。兵庫県明石市の元市長による著書。明石市で行った政策や活動がメインだが、非常に面白かった。中学校の給食費の無償化や医療費無料の18歳までの拡大、第二次以降の保育料無料といった子育てに重心を置いた政策は非常に素晴らしい。また、その予算もやりくりで何とかしたとの事も素晴らしい。実際、役所の知り合いの話や年度末恒例の道路工事など、無駄とは言わないが、ここは削れるだろうってところはたくさんある。それを実行し、明石市を明るい町にした著者は本当に凄いと思う。ただ、夕張市の例もあるので、本当に予算は貯金できたのか?(大赤字や借金まみれ等)と疑ってしまうのもある。
もし、この本に書いている事が本当なら、 -
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明石市長として、「5つの無料化」などの充実した子ども施策や、弱者に寄り添った先進的な条例の制定などで名を馳したが、「暴言」問題でも注目され、現在は明石市長を退任して全国に明石モデルを広めることに尽力している泉房穂氏が、ジャーナリストの鮫島浩氏を聞き手として、これまでの闘いの日々、議会論、政党論、役所論、宗教・業界団体論、マスコミ論、リーダーシップ論について本音を語る。
「私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛しているんです。まだ消えない理不尽に対して、誰よりも強い憎しみを抱いている」という強い思いを抱いて政治家となったこと、口で言うだけでなく具体的に問題を解決してこそ政治家という信念の下で -
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twitterで流れてきたのを見て『面白そうな政治家だな』と思い、以降、ニュースなどでもその言動を気にしている市長。パワハラ的な報道を見たときは『えっ⁉』ってなったけど、本書を読む限り、その裏にはいろいろと事情がありそう。確かに、国民からすれば一番手の届く範囲にいるのが、各住居地域の市区町村長。県はそれより遠く、国ははるかかなた。国会議員が頓珍漢なのもむべなるかな、って納得してちゃいかんけど、何となく無理もない気もしてくる。明石市みたく、小さい単位でも変わるところが増えてくれば、それは大きな波にもなり得ますわな。まず隗より。余談だけど、本書を読みながら流山のことが頭を過ったけど、やっぱり東の流
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泉市長が退任した翌日に発売された本。
肩書を外し、政治をケンカだと言い切るタイトルから、強烈な内容を想像したが、ある程度想像範囲内の内容。
ただ、実際の市役所と議員の関係などは生々しく、読んでいて想像力をかきたてられた。
既存のシステムに従わないことや、既得権益を持つ人たちと戦うということは、文字にしている以上の戦いだったと思う。今となっては泉市政は評価されているが、戦っている最中は評価も見えない状態で、そんななか信念を貫きとおすことができるのは、政治家といえども数多くはないだろう。
対話形式の本だからこそ、話が盛り上がり熱くなっていく様子もよく分かる。
泉さんの想いは良く伝わった。
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