あらすじ
2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その姿勢は、秘書だった泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第I部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第II部は長女ターニャ、同志の弁護士紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる!
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Posted by ブクログ
お馴染み元明石市長泉さんの珍しい新書だが、いつもの泉節以上に、
私が日ごろもやもや考えていることが凝縮されている。
師匠と仰ぐ石井紘基元衆議院議員の志を描くことで、日本国の闇を掘り出している。
志半ばに暗殺された石井氏。彼は国の特別会計の闇の深さを暴こうとした。
それで暗殺されたのかもしれない。
2009年民主党が政権を取った際、当初はここをえぐるはずだった。
彼の死でとん挫、骨抜きにされたのかもしれない。
偏差値エリート官僚の成れの果ての天下り先、特別会計で成り立つ公益法人。
ここにどれくらいの天下りがいて、どれくらい税金を食い物にしているのか。
全部失くしても日本は全く困らないはずだ。
無駄な大学を作り、そこに天下りする文科省官僚、、、
偏差値エリートも斬っている。
これだけAIが騒がれる世の中、暗記して点を取るだけの偏差値エリートには
これっぽっちも価値はない。自分で考えて答えを作り出すことにこそ価値がある。
それを中学受験テクニックを学び、高い偏差値で東大に入り、
さらに公務員試験も同じノリで入り、官僚としての競走に敗れ、天下り、、、
中学受験だから地域とのつながりもなく、人の気持ちもわからない。
そんなクズが日本を壊す。
国のカネは国民のためにこそ使うべきなのだ。
仮に五公五民だとしても、それであればこれだけ不満の声は出ないはず。
偏差値エリート官僚天下りが甘い汁を吸うのに使われるから、怒るのだ。
そういうことが書いてある。
ひびく。
はじめに 石井紘基が突きつける現在形の大問題
出版に寄せて 石井ナターシャ
第I部 官僚社会主義国家・日本の闇
第一章 国の中枢に迫る「終わりなき問い」
第二章 日本社会を根本から変えるには
第II部 “今”を生きる「石井紘基」
第三章 〈石井ターニャ×泉房穂 対談〉事件の背景はなんだったのか?
第四章 〈紀藤正樹×泉房穂 対談〉司法が抱える根深い問題
第五章 〈安冨歩×泉房穂 対談〉「卓越した財政学者」としての石井紘基
おわりに 石井紘基は今も生きている
石井紘基 関連略年表
Posted by ブクログ
2025.09.07
書名どおりに素直に読む一冊。
感想としては、著者は偽悪主義というか、露悪主義というか、あえて自分をダークヒーローとして位置付けることで、言いたいことを言える幸せを保持しているということ。
たぶんこの人は長生きできるよな、うらやましいよなー。
Posted by ブクログ
(audibleで聴く)
石井こうきさんを通じて日本の官僚国家構造をよく書いてる内容だと思います。
泉房穂さんの思いもかかれていますが、日本がどれだけ官僚国家構造になっているのかを知るにはいい本だと思います。
特に後半の安冨さんとの対談記録は非常にためになるものです。
石井こうきさんの本も改めてもう一度読みたくなりました。
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