泉房穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず、地方公務員、特に市役所等の基礎自治体を志望してくれた人への感謝を綴り、なぜ公務員の仕事が尊いと言えるのか、説得力のある持論を展開。
さらに都道府県と市町村の役割の具体的な違いや、市町村の規模の差からくる仕事内容の違いといったことや、どのような職員が活躍していて、どんな施策が市民に喜ばれたかといった豊富な事例も掲載。公務員志望の就活生や現役の公務員の方には必見の情報です。(紹介文より)
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本人のキャラクターも知っており、
公務員という仕事も知っているからこそ、
興味深く楽しく読んだ。
本人の熱意や、実際にやり遂げたことは本当に素晴らしく
実績を伴わなければ、理想論だと言われるような施策を次々実現してきたのは事実。
従来の公務員という枠にとらわれず、
多彩な才能を採用して市の行政を進めてきたことは本当にすごい。
ただ、これが働く職員たちに伝わっていたのだろうか、という疑問も浮かぶ。
市民のための仕事であり、職員のためではないけれど、
それでも強引な進め方や急な方法転換は組織に身を置くものとしてはつらいと想像する。
本文内にも書いてあったが、定型な仕事がやっぱり7割はあって
大暴れで目新しい3割の施策のために、調整したり振り回されたり後回しになってきたきたことも山のようにあるだろうなと。
そうやって出せないけれど苦しんでたり
理解できなかった立場の人たちも、
この本をその当時読んでいれば、もっと一丸となって前向きになったのでは?と思ったりもする。
それでもやはりこの人の有言実行は尊敬するし、
波長があえば、こんな人と一緒に働くのはやりがいがあるだろうなとも思う。 -
Posted by ブクログ
テレビで拝見すると、歯に衣着せぬ物言いで、よくお怒りになっているイメージだが(苦笑)実は泉さんの怒りはヒステリックでも気まぐれなわけでもなく、一貫して困っている人を助けたい優しさからのものだ。泉さんの決して裕福でなかった家庭環境や、障害のあった弟が受けた理不尽な社会に対する怒りを原動力にして、よくここまで心折れずに頑張り続けられるものだなと感心する(ご本人は「ゆっくり休むのは死んでから」とまで仰っている)。
そして口では何とでも言えるが、本気は案外伝わるものだなと思う。明石市民も巻き込んで、自分たちが暮らしやすい町を本気でつくっていったこと。政治なのでもちろん賛否はあるのだろうが、明石市民の誇りのようなお方だと思う。明石市民が羨ましいぐらいだ。 -
Posted by ブクログ
弁護士資格を持ち、元衆議院議員で、元兵庫県明石市長。
2025年の今年は、参議院選挙に出馬し当選。
テレビでコメンテーターとして見かけることも多く、多才な方だ。
幼少の頃、自身の家族に対する社会の冷たさを身に沁みるほど経験し、早い段階から政治家になることを志していたという。
本書を読むと、著者の並々ならぬ決意が感じられる。
「こんな理不尽な社会の仕組みを変えたい」
子供の頃に感じてから、真っすぐその道を進み、結果を出したのだから、本当にすごいと思う。
もちろんここに至るまでに、数々の困難を乗り越えてきたのだと想像できるが、どうやって一つ一つの壁を突破していったのかは非常に興味深い。
私はたまたま政治よりもビジネスの方に興味があるのだが、「壁を乗り越える」という意味では共通している部分だと思う。
私が働く会社も「役所っぽい」部分があると思っている。
受け身体質、縦割り組織、前例主義など、具体例をいくつか出せるが、多かれ少なかれ日本企業ではよくある文化ではないだろうか。
これらの壁を超えることは、どんな組織でも簡単ではないはず。
もちろんお役所そのものであれば、この壁はより一層高いはずだが、著者は様々な戦略戦術を駆使して乗り越えていく。
決意や覚悟も確かに大事だが、実行段階では緻密な計算も大事だと感じた。
今までにやっていなかった新しい取り組みを進めるのは、簡単な話ではない。
例え緻密に計算して戦略を練ったとしても、実行する職員を腹落ちさせなければ、物事が進まないからだ。
「自分に置き換えてみたらどうなるだろう」と、想像しながら読んでみたが、参考にできる部分が多くあったと思っている。
結果的に数々の施策が実行されたのは素晴らしいことだ。
そして、本当に意味があったのは、職員や市民の意識が変わったことではないだろうか。
新しい施策を企画する毎に、職員たちに対してイチから説明していたのでは、これだけの結果を出すこともできなかっただろう。
市民たちが、自分たちが本当に欲する施策を市に訴え、職員たちがその訴えに対して真摯に向き合って実行する。
明石市長は退任しても、その文化が根付いたことが、一番の功績だったのではないだろうか。
私が働く会社内でも数々の施策を行っているが、文化まで昇華させるのは本当に難しいと思っている。
実行できる仲間を集めて、愚直に実行するしかない。
諦めずに社会を変えていきたいと思っている。
(2025/5/12月) -
Posted by ブクログ
元明石市長の泉房穂さんが行った市の改革を中心に書かれた本。
障害のある弟さんのいる泉さんは、政党や業界団体の支持なく明石市長に当選し、子どもや障害者に冷たい社会を変えようとされます。公共工事の予算を削って福祉に予算をつけようとすると業界団体、議会、公務員の抵抗にあいますが、最後には国からも視察が来るほどのモデルケースとなる市へと改革を行いました。
元々、泉さんは関西のニュースで取り上げられることが多く、色々な発言をマスコミが揚げ足取りで報道している印象でしたが、一方で明石市民から強い支持を得ていることを知って気になっていました。今回、本書を読んで泉さんの人となりや行った改革を知れて良かったです。