泉房穂のレビュー一覧
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■優しさと賢さと、ほんの少しの強さを持とう
公務員に必要な3つの要素。それは「優しさ」と「賢さ」と「ほんの少しの強さ」である。
まず「優しさ」とはなにか。それは相手の痛みを感じ取ろうとする想像力。困難を抱え、公的な支援を必要としている人の現在進行している痛みに対してどれだけ想像の翼を広げることができるか。市民の目線に立てるか。これを優しさという。
2つ目の「賢さ」について。これは頭がいいとか難しい学校を出ているとか知識が豊富だといういことではない。賢さとは、物事の本質を見抜く力のこと。国や県が言っていることをそのまま鵜呑みにするのではなく、そこに何らかのごまかしはないのか、欺瞞はないのか -
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お馴染み元明石市長泉さんの珍しい新書だが、いつもの泉節以上に、
私が日ごろもやもや考えていることが凝縮されている。
師匠と仰ぐ石井紘基元衆議院議員の志を描くことで、日本国の闇を掘り出している。
志半ばに暗殺された石井氏。彼は国の特別会計の闇の深さを暴こうとした。
それで暗殺されたのかもしれない。
2009年民主党が政権を取った際、当初はここをえぐるはずだった。
彼の死でとん挫、骨抜きにされたのかもしれない。
偏差値エリート官僚の成れの果ての天下り先、特別会計で成り立つ公益法人。
ここにどれくらいの天下りがいて、どれくらい税金を食い物にしているのか。
全部失くしても日本は全く困らないはずだ。
無 -
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最近色んなメディアに露出している泉さん。元明石市長。
トップの独断で事務方と対立する、という図式は兵庫県知事と変わらないようにも見える、
が、向いている方向が違う。
泉さんはとことん市民のために動いている。
既に余っている市営住宅を計画通り作ろうとしているのを止めるとか、
膨大な下水道工事予算の目的が、ごく一部の地域の浸水にあることを確認したあと、
その地域の下水道だけを公示させ、300億浮かせるとか。
兵庫県知事も、天下りを禁止するなど、緩んだ県庁職員に対する前向きの改革もあったという。
その意味では今回のパワハラ云々も職員の意趣返しの要素もあるのだとは思うが、
二人自死を出しては言い逃れ -
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前明石市長、泉房穂さんの本。
明石市長時代、市民に向けた市政を行い続け、結果明石市を反映させた実績を持つ。
建設事業主だけが潤う無駄な公共事業の予算を給食無償、保育園無償化等に向けた。
世田谷区の保坂区長も毎年5%ずつ予算を区民に向ける動きをしている。
やればできることを市が、区が示している。
なのに国政はそれをしない。国民を全く見ていない。
ありもしないトリクルダウンを訴え、結果潤うのは大企業だけ。
国民は勢社会保障負担5割でどんどん疲弊する。
塾に通い中高一貫から東大法学部と、世の中を知らずに官僚、政治家になった連中が
考える政治にろくなことはない。
泉さん待望論、、、だが、彼は一つ一つの -
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元明石市長泉房穂さんが10代の子供たちに当てた形で政治について語った本。
他の本で読んでいる泉さんの考え方をわかりやすく説明している。
ほんと、今の政治家の多くはほんとの「政治家」じゃないんだろな。
政治家になるために選挙に勝つ人ばかり。だから統一教会に支援を求め、
裏金を作って葬式でお金を渡す。
なにせ現職の総理大臣が「人事」がしたい、というくらいだから。。
国民、市民のことなど考えていないのだ。
考えていたら、夏休みを恐れる母子家庭が存在するわけがない。
給食が唯一の栄養源、なんて言葉が出てくるはずがない。飽食の日本で。
仕組みが悪いのだ。
仕組みは作った瞬間から劣化する、それは当然のこと -
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この人は凄い。明石市長になるまでを描いた序章は、文章もうまいから小説のよう。ウルウルしながら読んだ。
漁師の家に生まれ、子供時代は、障害を持って生まれた弟を世話しながら過ごした。母親からは、弟の面倒を最後までみなければならないから、2人分稼げるようになれと言われ、精一杯勉強して東大に合格した。卒業後はNHKに就職したが、書店で石井紘基の本を手にし、仕事を辞めて選挙を手伝ったが落選。石井からは、司法試験を受けて弁護士になることを勧められ、4回目の挑戦で合格した。石井はその後、衆院議員に当選したが、2002年に刺殺されたため、その遺志を継いで、2003年の衆院選に臨み、当選した。国会では、犯罪被 -
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政治に対する不信感が日に日に増していく中で、メディア等での発言・発信に共感を覚える泉氏のことが気になり、本書を手に取りました。
結論から言うと、泉氏の政治に対する姿勢、市民に対する姿勢に、ただひたすら感動しました。
本書は、泉氏の生い立ち、政治家を目指したきっかけ、政治信条、明石市長としての取り組みと苦悩が事細かに書かれています。
明石市長を引退した今、明石以外にその考え等を広めていく活動に取り組んでいる最中のようですが、他市町村、都道府県、国が考えを改めるきっかけをもっともっと与えてほしいと願うばかりです。
また、本書を読むと、利権に絡んで市議会や市役所が嫌がらせのように泉市の取り組みを -
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