社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂)

社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂)

1,760円 (税込)

8pt

市長になったのは、障害を持った弟に対する冷たい社会への「復讐」だったーー。
就任までの経緯にはじまり、
明石市で実行した「日本初」の政策の数々、市民の「生きやすさ」とまちの「経済」にもたらした効果、
また「明石でできることは全国でもできる」を合言葉に、その実現に向けて実行した「お金と組織の大改革」の舞台裏まで。
コロナ禍で見えた自治体から国を変える可能性、
そして、日本の政治をあきらめてしまっていたわたしたちへのメッセージ。

いま、もっともその動きを注視される政治家、泉房穂がまとめたのは、
「社会の変え方」そのものでした。


<出版社より>
版元は明石市の出版社ライツ社です。
実際に明石で暮らすいち市民だからこそできる、当事者目線からの編集を行いました。

2011年、泉さん初めての明石市長選。
対立候補は、自民党と民主党が推薦、兵庫県知事も支援、医師会、商工会議所、商店街連合会、労働組合など業界団体のほとんどと、市議会の全会派が全面支援を表明していました。
つまり、政界や業界の組織票はすべて相手方に回っていました。
一方の泉さんは、無所属です。出馬会見で、記者から問われました。「相手陣営は盤石です。政党も業界団体も固めて、知事の支援も受けています。あなたに支持母体はありますか?」。
この質問に泉さんは、はっきりと答えました。
「支持母体は市民だけです。でも、それで十分だと思っています」と。記者やカメラマンは薄ら笑いを浮かべました。
形式上、重ねて「勝算は?」と質問が続けられ、再度、泉さんははっきりと答えました。
「当然あります。勝てますし、必ず勝ちます。それが明石のまちと市民のためだからです」。
そう言って会見を終えたのが、今から12年前のことです。

市長選は一騎打ちの激戦となりました。
結果はわずか69票差。相手の得票数53993票に対し、54062票。
1人ひとりの「1票」が積み重なり、政党や業界の壁を破り、市民とともに勝ち切りました。
69票という僅差は、たった35人が態度を変えるだけでひっくり返ります。人口30万人近くの都市で、たった1クラス分の差です。
「泉さんは、わしが通してやったんや」と言い合う市民の声が市内のいたるところで聞かれました。
2011年4月24日、明石市民の1票がなければ、今日の明石市はありません。
市政の転換も「5つの無料化」も「全国初の施策」も「10年連続の人口増」も実現していません。きっとこの本が書かれることもなかったでしょう。

おそらく全国でも、いまの明石市民ほど、自分の1票の持つ力を信じている市民はいないのではないでしょうか。
あの日私たちは、私たちの手で、私たちの未来を変えたのです。

本書に泉さんが綴ったのは、こうして明石市民が選んだ未来にどんなことが起こったのか。
示してくれたのは、「政治を変えることができたら、私たちの生活は変わる」という事実です。
明石市民が感じている政治への希望を全国のみなさんにお届けできたらと思っています。
そして、明石市の現実が全国どこのまちにとっても、あたりまえのことになればと願っています。
ご期待ください。

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社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ(明石市長・泉房穂) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    テレビで拝見し、どのような生い立ちでなぜ改革に取り組めたのか気になり、読みました。

    バタリティや志の凄さに圧倒されましたが、市民や市の職員もまた少しでも生活しやすい街づくりをしていたのだろうと思います。

    今の自分に何ができるか分かりませんが、目の前の人を想像しながら、互いに住みやすいように行動し

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    この人は凄い。明石市長になるまでを描いた序章は、文章もうまいから小説のよう。ウルウルしながら読んだ。

    漁師の家に生まれ、子供時代は、障害を持って生まれた弟を世話しながら過ごした。母親からは、弟の面倒を最後までみなければならないから、2人分稼げるようになれと言われ、精一杯勉強して東大に合格した。卒業

    0
    2024年06月21日

    Posted by ブクログ

    出来ることなら明石市で子育てしたいな!と思う。

    リーダーとして「どこに向かって誰のために何をするのか」が明確でブレない。とてつもないプレッシャーや『嫌がらせ』はそれはもう凄かったと思います。
    もちろん市長のもとで働く公務員の方々もそれはもう大変だったでしょうね。でもそのおかげで今は日本中で羨ましが

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    政治に対する不信感が日に日に増していく中で、メディア等での発言・発信に共感を覚える泉氏のことが気になり、本書を手に取りました。
    結論から言うと、泉氏の政治に対する姿勢、市民に対する姿勢に、ただひたすら感動しました。

    本書は、泉氏の生い立ち、政治家を目指したきっかけ、政治信条、明石市長としての取り組

    0
    2024年03月07日

    Posted by ブクログ

    みんなにやさしいまちづくりをしたいという政治信念
    そしてその政治信念に至った経緯
    どういう政策を行ってきたか
    これからの展望
    自伝形式で書かれている。興味深い内容で、心動かされる。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    泉氏の熱く、断固たる決意と思いを実績と共に綴った一冊。1文1文から情熱が伝わってくるようで圧倒されそうになる。

    地方公務員としては職員との闘いの章があるあるで面白かったです笑

    0
    2024年02月25日

    Posted by ブクログ

    熱い本。
    このような原体験をもつ草の根政治家がいたことがとても嬉しい。こんなにも言葉と行動が伴っている人が有難く希少に思えるほど今の政治家に誠実な人がいない。悪しきニア世襲制。

    「おむつ定期便」「コロナ禍サポート券配布」など困り事を何重にもフォローする理に適った政策に好感を持った。

    政治家の立候

    0
    2024年01月09日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい本。
    多分、最初から最後まで伝えたい事がハッキリしているから、ブレがないから読みやすいのだと思う。
    保育所の無償化や人口増加、そういったメディアでよく取り上げられた部分しか泉元市長の政策を知らなかったけれど、こんなにも沢山のことをしていたのかと驚かされました。
    こういう人が政治の世界

    0
    2024年01月08日

    Posted by ブクログ

    政治に希望が持てない中、こんな方がいたとは。それに気付きしっかり当選させた明石市民の功績も本当に素晴らしいです。
    泉さんの考え方の根本が分かる本になっているので、より信頼を持てるようになりました。

    0
    2023年12月31日

    Posted by ブクログ

    子どもを軸とした政策で町を復活させてた市長。
    本気で市民とためを考えて本気で動く、地方から全国へ、冷たい社会を変えていく強く信念を感じた。
    子どもが好きだから、セカンドキャリアで教員を考えていたが、子どもとの関わり方は教育だけではないと感じた。自分の生き方の参考になりました。

    0
    2023年12月16日

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