【感想・ネタバレ】公務員のすすめ ~世の中を変える地方自治体の仕事~(小学館新書)のレビュー

あらすじ

地方公務員ほど、面白い仕事はない!

泉氏は明石市長として市役所の組織を改革し、職員を鼓舞して「5つの無料化」に代表される子ども施策や、高齢者、障害者福祉などに取り組みました。結果として明石市は人口、出生数、税収の全てが増加し、その経済効果から「アカシノミクス」という言葉も生まれました。この立役者である著者が、地方公務員の仕事やそのやりがいについて縦横無尽に語ります。
まず、地方公務員、特に市役所等の基礎自治体を志望してくれた人への感謝を綴り、なぜ公務員の仕事が尊いと言えるのか、説得力のある持論を展開。
さらに都道府県と市町村の役割の具体的な違いや、市町村の規模の差からくる仕事内容の違いといったことや、どのような職員が活躍していて、どんな施策が市民に喜ばれたかといった豊富な事例も掲載。公務員志望の就活生や現役の公務員の方には必見の情報です。
そして参議院議員となった著者が実現のために尽力する、新しい国と地方の関係にも言及。明石市政を改革した著者がなぜ国会議員になり、何を目指しているのかがよくわかります。
公務員志望者や公務員の方はもちろん、政治に関心のある方や、組織や人の活性化に悩む方にも大いに役立つ1冊です。

(底本 2025年10月発売作品)

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Posted by ブクログ

■優しさと賢さと、ほんの少しの強さを持とう
 公務員に必要な3つの要素。それは「優しさ」と「賢さ」と「ほんの少しの強さ」である。
 まず「優しさ」とはなにか。それは相手の痛みを感じ取ろうとする想像力。困難を抱え、公的な支援を必要としている人の現在進行している痛みに対してどれだけ想像の翼を広げることができるか。市民の目線に立てるか。これを優しさという。
 2つ目の「賢さ」について。これは頭がいいとか難しい学校を出ているとか知識が豊富だといういことではない。賢さとは、物事の本質を見抜く力のこと。国や県が言っていることをそのまま鵜呑みにするのではなく、そこに何らかのごまかしはないのか、欺瞞はないのかを見抜く力のこと。中央省庁に漫然と従うのではなく、国から出てきた指示を咀嚼して市民に伝え、自治体としては、それに対してどのように対応するのか、従うのか、それとも賢く交わすのか、或いは国と喧嘩してでも真っ当な政策に転換させていくのかを考える。本質を見抜いて判断し、市民のために動けるかどうか、本当の賢さが問われる。
 3つ目の「ほんの少しの強さ」とは、グイグイと物事を前に進める力や、主張する声の大きさなどのわかりやすい強さとは少し違う。「諦めない」ということ。諦めないささやかな強さを持って欲しい。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

クレーム対応に弁護士の力をかりるの、すごくいいな。。
たしかに弁護士相手に1時間もはなす気力はそうそうないよな。。。

公務員に必要な力より、本質を見抜く力はこれからも大事だとおもう。裏付けとなる材料を武器にあいてと交渉し、納得させる。大事だな。
そして、諦めない!

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2025年10月03日

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