「すぐやる習慣」を謳う本が世の中にたくさん出回っているが、この本は別格。
この本は、単なる「習慣」ではなく「脳の働き」に着目している。
習慣化して、強制的に暗示して日々行動に移っていても、いつか脳はスタミナ切れを起こしてしまう。
そして結局、それを「習慣化」できず続けることを頓挫してしまうとのこと。
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己のメンタリティを信じて脳に負荷をかけ続けるのではなく、脳の特性や限界を知り、それを活かして「すぐやる脳を作る」ということがテーマのこの本。
読んでいて納得させられる内容が多かった。
色々と負担を掛けることが継続していない自分は、やり方を誤っていたのだろう・・・
上記テーマの話だけではなく、社会で役立つ「脳の使い方」についても大変参考になった気がする。
以下、引用&感想文。(非常に多い!!)
【あらすじ】
これからの社会でビジネスパーソンが仕事で結果を出していくには、「すぐやる脳」が必要。
各界で活躍するプロフェッショナルは、膨大な仕事量を平然とこなして、素晴らしい結果を残し続けている。
その理由は、「すぐやる脳」のおかげとのこと!
p31
●「すぐやる脳を作り出す3つの法則」
1.瞬間トップスピードを習慣化する
→あれこれ考え悩んだり、準備したりせず、パッとその瞬間にやりだす習慣を身につける。
2.雑談の時間をつくる
→雑談をする事で、脳のマッサージや別ジャンルの情報を獲得する。様々な価値観が芽生えるサプリメントになる。
3.ベスト・エフォート(最善努力)方式
→毎日やろうと決めきって、何らかの理由でそれが出来なかった時にあきらめるのではなく、少し時間が開いたとしても割り切ってまた再開すること。
「絶対にやる」を「ベスト・エフォートでも構わない」という移行がポイント。
p58
●意識的に脳に負担をかけずに勝負すること!
リスクを「抑制」や「負担」とせず、脳がワクワクするエネルギーに出来る背景には、楽観的かつ行動的な「おっちょこちょい」の思想アリ。
リスクへの不安を脳内から排除し、「うまくいったらこんな事ができる」「こんなもの、負担なんかじゃない!」という事に脳に教えて、エネルギーが集中できるようにする。
p61
●「常にプランBを用意する」
ビジネスでは「最悪の状態」が発生するリスクに溢れている。
その場合、「トラブルがあったら、自分のこの対処法が駄目なら一巻の終わり」と思ってしまう・・・
ところが、トラブル対応には複数の選択肢があるなら、いざという時にも柔軟性を持ってすぐに別の対処をすることができる!!←「プランB」
どんな時も、「プランB」を考えておく!
●「プランB」のトレーニング法
仕事以外の日常の些細なことでも、プランB~Dの4通りの対処法を予め考える癖をつけておく。
またその際、その後のステップも想定してみる。
p112
●そもそも脳は、どんな状態であればやる気を起こすもの?
命令や否定から入る言葉は、ダメだしが目的となってしまい、モチベーションに結びつけることが中々できない・・・
相手(自分含む)に何かして欲しい場合は、ポジティブな言葉がけが大切!
脳に良い作用を及ぼし、望む結果を得ることができる!
※以下3つは本題からやや逸れているような気がしますが、非常に重要!
p38
●トップスピードに入れない人の弱点は、基礎的な体力が足らないことが原因!
最近体力が消耗して、どうも気力ややる気が起こらない・・・
↓
毎朝少し早起きして、30分のジョギングをする
↓
驚くほど気力が続くようになった!
体力は、やる気を持って仕事をこなす上での基本中の基本!
栄養のある食事を摂り、十分な睡眠を取り、しっかりと体を鍛える。
これは脳の働きをよくするために必要不可欠!!
→本題とは少し話題が逸れますが、この話は読んで非常に感動した。仕事のモチベーションとバイタリティは、やはり体力に起因するんでしょうね。
外見の整えも兼ねて、毎日のスケジュールにジョギングとストレッチ、筋トレは入れよう!!
(それもベスト・エフォートで・・・)
p180
●「あなたにはビジョンがありますか?」
最近、勉強することの意味が分からないという若者が非常に多くなった。
継続できない大きな理由は、そもそも「将来何をやりたいか」というビジョン(視点)がないから。
人生がうまくいかない時、何に対してもすぐに行動に移せないときは、一つの理由として「行動する為のビジョン」がしっかりしていないからかも・・・
一度自分の人生を振り返り、また人生を展望して、自分の勉強や仕事に「意味づけ」をしてみること。
自分のやっている仕事にどれほどビジョンを持てるかによって、人のやる気は変化する!
p190
●オーバースペックな人材を目指せ!
その仕事に必要とされるスキルの枠を超え、人並み外れた知識や教養を持っている人のこと。
目の前の業務に何かしら新しい視点・知識を掛け合わせることで、素晴らしいイノベーションが起きる。
仕事に関することしか得ていないと、いつかどこかで行き詰ってしまう恐れがある。
今の仕事に直結しない「オタク力」!
すぐに稼ぎにつながらなくとも、知識や教養のバッファーを持つことは重要。
→仕事関係のスキルアップばかりではなく、趣味レベルで色んなスキルや能力をUPさせることが重要なんだね。仕事に直結しなくても、それだけ引き出しも増えるだろう。
視野の狭い人間にならないようにしよう!