茂木健一郎のレビュー一覧
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赤毛のアンを読むと何故か心が落ち着いてあたたかくなるのはなぜ?と以前から微かに感じていた疑問に茂木さんが科学的な見地から解説しており、より深く赤毛のアンの良さを知った。
解説本のようなところもあったが、それを踏まえて今もう一度読み直したい、できれば原書でそのままの赤毛のアンを知りたい!!と意欲が湧く。
話は変わり、自分の精神的な在り方から日本人全体のあるべき姿勢にも言及されている。日本がもつビジョンは何なのか?日本人であることを忘れずに世界に影響を与えられる存在になれるよう、アンのようなひたむきさを大切にすべきではないだろうか、
そんなメッセージを感じた本でした。 -
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静的な教養と、動的な教養を身につけ、生き抜く為の知識を得ることが大切だということ。
本書で言う静的教養とは、本を沢山読んで学んだ知識量であったり、勉強で良い点数を取ったり、お金を稼ぐ為に資格を取ったりする概念である。反対に動的教養は、あらゆる問題を解決し、より自由に生きるための知恵である。行動をしながら学ぶ概念で、著者は動的教養を以下の3つに分けている。
・広く知る
・深く知る
・常識を疑う
例えば、英語を学ぶより、翻訳アプリを使う、YouTube等使用してお金を稼ぐ、Twitterを使用し、情報収集する。そして情報は疑って自分なりに深く掘り下げる等である。これらは一例に過ぎないが、著者は「スマホの使い方を知らない天才よりスマホの使い方を熟知してる凡人の方が良い」と言ってる。これからはaiが台等してくるが、aiを使いこなしていく知識や技術が必要であるとも言っている。著者は決して静的教養を否定している訳ではない、読書にしても雑学等の知識量が増えるだけの読書は真の教養ではなく、何に興味を持ち、そこに自分自身の見解を深く掘り下げられるか、そういった読み方、知識は人生の岐路等に立った時に助け船となると言っている。
確かに自分自身無駄な知識を蓄えるだけの情的教養を身につけている事が多い気がする。これからの時代を生き抜く為に、動的教養を身につけるアクションも起こしていきたいと思った。 -
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「心」の全ては、脳のニューロンの発火に伴って起きる「脳内現象」に過ぎない。これは、現在の神経生理学の立場からしては常識であるという。そう、デカルトの二元論はとうに捨てられたのだった。では、脳というこの臓器の中でどのようにして「心」が立ち上がってくるのか?これはいまだ解明されていない問題である。著者は、それを「クオリア」と「指向性」という考えで解き明かす土台を作ろうとしている。議論を見るとなかなか面白い。ニューロンの発火の「クラスター」がクオリアを作り出しているという。ここの発火ではなく、その時系列にそして広がりを持った発火の相互関係から作り出されるという。これを「マッハの原理」というらしい。なるほどとは思うが、まだまだ数値的にも計測ができない領域だから、どう発展するのか不明で、それゆえ「ハード・プロブレム」と呼ばれているのだな。
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ネタバレ脳の科学をもとに、局在部を踏まえた話には説得力があり、幾度も説明されるので分かりやすく、思わずメモをとりたくなった。また、茂木氏の実体験が踏まえられ、茂木氏自身が分析され、無意識の世界を読者にも伝えようという暖かみが感じられた。それらが、まるで茂木氏と対話しているような、こなれた文で読みやすい。
以下は、私の心に響いた内容をあげる。
hack25
モード切り替えは、前頭葉の眼窩前頭皮質が中心で、10%どころか、まだ数%しか使われていない場所。
無意識は、頭で考えてもどうしようもありません。実際に身体を動かすことでしかコントロールできない。
hack29
人間がある状況において、生き生きと熱中している幸せな状態のことを「stugious(ステュディオス)」と表現。
何でもいいから、夢中になってのめり込めるような楽しいこと。
hack30
フローとは、その時にしていることに、完全に浸りきり、集中しているけれどリラックスしている状態。純粋に仕事や勉強、競技に集中している状態を楽しんでいる。
hack42
「私」という意識は、すごく大事なように思えるのですが、脳の働きを考えたときには、「私」を意識しない、無心の状態ということ。
(私と向き合う時間と、無心になっている時間。)脳の使い分けをうまくする。
脳hack77
書くスピードに近い速さでよむ。
会話では、聞くと話すは同じテンポ。だから、読む行為も文章を書く行為と同じ速さで読む。 -
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ネタバレすぐやる脳を持っている人は、結果を出せる。
すぐやる脳の活性化は、脳の抑制を外せるかどうかにかかっています。これを脳の脱抑制という。
それは、瞬間トップスピード。すぐさま切り替わり、直後には全力が注げるようになるということ。
脳の前頭皮質と背外側前頭皮質という部位の回路が関わっています。
自分と対話できる人が最後には勝つ!
自分と対話する為には、自分のことをもう一人の自分が横で見ているという感覚。今読書に集中しているかな、お腹が空いているかな、明日のことを考えているかな。少し引いた目線で考える。
自分との対話はストレスなく生きるのに非常に有効。脳機能からも、自分との対話を怠って無視してしまうことは、ストレスが溜まる。
今一番重要なことは何かを判断しながら、瞬時に舵をとっていく脳のバランス感覚が必要。
一流のクリエイターは好きを大切にする。
地位や名誉肩書きに惑わされることなく、自惚れることもなく、自分を突き進めるロックンロールな芯の強い人でなければ、偉大な業績を圧政できない。それが出来る人が自己肯定感の強い人。
人間の脳は、何に対しても自分事として意味を見いだす自律で動いていかないことには、努力を続けられない存在。仕事へのモチベーションに、自分の成功が社会に貢献できるという、ビジョンを明確にもっているから、アップルやGoogleやフェイスブックは成長した。
脳には、利他的な回路がある。他人のために何かをすることで自分が喜びを感じる回路。これを強化するためには、自分と直接関わりのない世界をどれだけ想像出来るかが重要で、お互いを高めあえる存在ならば、共感よりも意見を言って、利他的な回路を強化出来る。
ソーシャルモチベーション(社会の役に立ちたいという意識)が活動の原動力になる。自分の仕事にも誇りをもって取り組める。
この本のまとめ。
一番重要なことを見極め、すぐさま行動に移す。自分に厳しく、他人に喜びを与えることを目指す。 -
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具体的に良い質問とは?
– 空気を変える
– 相手の経験を聞く
– あなたは、どうした?
– あなたの場合は?
– あなたはどんな感じ?
– 好きなものを聞く
・いい質問は”感情力””メタ認知力””論理力”で生まれる
– 現状への違和感
– それに気づく
– どうするかを考える
・他人は自分についてさまざまなシグナルを送ってくれている、顔の表情に出していることもある
・世の中は複雑で、その複雑なパラメータの中でもの事が決まっていく
・この人はどうしてこうふるまっているのだろうか?と問う
– この人はこういう場面でこうふるまうと予測する
・相手のことをよく見る
– 表情
– 声色
– 姿勢
– 動き
・自分で自分の締切を創る
・頭がいい人ほど質問をする、「これが分からない」と言える
– 「分からない」、「できない」を正直に認める
・いい質問は、実際に具体的な行動に取り組むことができるような質問
・質問力とは、ときめき力
・問題を見つける -
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本書のタイトルになっている「ポジティブ脳」とは、どういうことなのか気になりますね。
"とにかく明るく頑張ろう"と無理やり前向きに考えることが、一般的なポジティブ思考のイメージなのではないでしょうか。
しかし茂木氏は、この発想には少し誤解が含まれているといいます。
心理学的・脳科学的に、ポジティブな感情とネガティブな感情は区別できるものではなく一体であり、どちらにも良し悪しはないのだそうです。
むしろネガティブな感情を嫌う必要はなく、その感情を冷静に客観的に受け止めることで、その奥にあるポジティブな感情に気づくことが大切だといいます。
『なぜ自分はこんなネガティブな気持ちになっているんだろう』
→『それは、本当は自分はこうしたい(こうなりたい)からかもしれない』
→『だったら、そのために次はこうしてみよう』
こうした発想の転換をして目の前の現実をとらえなおし、望んだ方向へアクションを起こす力こそが、茂木氏が思う「ポジティブ脳」だそうです。
言い換えれば、言葉が前向きだったり、やる気に満ちあふれている人が必ずしもポジティブな人というわけではなく、その人の発する言葉や考えが行動に直結している人が、本当のポジティブだと茂木氏はいいます。
能力や性格は関係なく、発想を転換して、たとえ小さくても行動を起こすこと。
私も起業のプロセスで、考え方の癖を変えること、まず行動することの大切さを学びましたが、本書からその価値をさらに深く理解することができました。
仕事においてはいつも全力を尽くすように心がけている私ですが、一人でいるときはボーッとしていることだってあります。
もともと私はどちらかと言えば寡黙なほうで、事業で結果を求める中で自分自身を変化させてきました。
ポジティブになったというよりは、ポジティブを"選ぶ"努力をしてきた、という表現が当てはまると思います。
立ち上げを通じて身についた力のひとつ…とらえ方をポジティブにすること…で、困難なことでもチャレンジして、言ったことを必ずやり遂げるという信念が積み重なりました。
これからも結果をつくるための思考を学び続け、行動で示していきます。 -
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すぐにでも赤毛のアンが読みたくなる。
この本を愛してやまないのだけはわかる。
人生に深く刻まれる一冊に出逢うことがあった人は、幸せだと想う。
若ければ若いほど、長くその人となりに深く浸透して、性格や心理に強く濃く影響するんだと想う。
夏目漱石など他にもたくさんあるのかもしれないが、茂木さんは、この本が自分を形作る一部になっていたのだと、最初に読んでから数十年後に、ハタと気が付いたみたい。
個人的にはマシューが大好き。
個性が強い登場人物群なので、人気投票は割れそうだけど。
「マシューのように今を生きる、そういう覚悟も大切なのだと思います」
この表現が、ストンと腑に落ちました。 -
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書いてある「勉強法」そのものは、特に目新しいものではななかったと思う。
人類が経験的に「こういうやり方をしたらいいだろうな」と感じていたものが、脳科学的な立場からより科学的に根拠づけられたという感じ。
だからこれまでにない「まったく新しい勉強法」(たとえば楽して丸儲け的な)を期待して読むと期待は裏切られることになります。
しかし、改めてたぶん何ごとにおいても人間は常に、既に「正しい答え」を知っているのではないかという気がする。「正しい答え」を分かっていながら、「間違ったやり方」を繰り返す、それが(大多数の)人間なのではないだろうかという気がしてならない。
願わくは子どもたちには直観的に理解しているはずの「正しい方法」で「正しい道」を歩んでもらいたいと思う。(ただし急いで付け加えておくけれど「正しい」とは必ずしも「一つの」という意味ではない)
本書に一つ難を言うとすれば、
「茂木健一郎、あんた自分のことを『できない子』って言うな!」
ってくらいでしょうか(笑)。 -
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[感想]
「ケンブリッジ大学では1日に2回、大学内の一室に集まって、教授たちがお茶をする」という部分がとても印象に残った。
[抜粋]
◯雑談のメリット
・さりげなく大事なことを伝えられる
・いい情報が入ってくる
・共感を生む
・自分を発見する
・相手の意外な一面を知る
◯雑談をするときの心構え
・相手をリスペクトする=自分の前の前にいる相手を1人の人間として尊重すること。
・「今、ここを楽しむ」
◯いい雑談をするためのコツ
・最初に名刺交換しない
・質問する→好きなもの、相手の経験
・相手の話をまとめる
・カミングアウトする
・さりげなく褒める
・共通の偉人のいい話をする