茂木健一郎のレビュー一覧
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ネタバレ脳の科学をもとに、局在部を踏まえた話には説得力があり、幾度も説明されるので分かりやすく、思わずメモをとりたくなった。また、茂木氏の実体験が踏まえられ、茂木氏自身が分析され、無意識の世界を読者にも伝えようという暖かみが感じられた。それらが、まるで茂木氏と対話しているような、こなれた文で読みやすい。
以下は、私の心に響いた内容をあげる。
hack25
モード切り替えは、前頭葉の眼窩前頭皮質が中心で、10%どころか、まだ数%しか使われていない場所。
無意識は、頭で考えてもどうしようもありません。実際に身体を動かすことでしかコントロールできない。
hack29
人間がある状況において、生き生きと -
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ネタバレすぐやる脳を持っている人は、結果を出せる。
すぐやる脳の活性化は、脳の抑制を外せるかどうかにかかっています。これを脳の脱抑制という。
それは、瞬間トップスピード。すぐさま切り替わり、直後には全力が注げるようになるということ。
脳の前頭皮質と背外側前頭皮質という部位の回路が関わっています。
自分と対話できる人が最後には勝つ!
自分と対話する為には、自分のことをもう一人の自分が横で見ているという感覚。今読書に集中しているかな、お腹が空いているかな、明日のことを考えているかな。少し引いた目線で考える。
自分との対話はストレスなく生きるのに非常に有効。脳機能からも、自分との対話を怠って無視してしまう -
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具体的に良い質問とは?
– 空気を変える
– 相手の経験を聞く
– あなたは、どうした?
– あなたの場合は?
– あなたはどんな感じ?
– 好きなものを聞く
・いい質問は”感情力””メタ認知力””論理力”で生まれる
– 現状への違和感
– それに気づく
– どうするかを考える
・他人は自分についてさまざまなシグナルを送ってくれている、顔の表情に出していることもある
・世の中は複雑で、その複雑なパラメータの中でもの事が決まっていく
・この人はどうしてこうふるまっているのだろうか?と問う
– この人はこういう場面でこうふるまうと予測する
・相手のことをよく見る
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本書のタイトルになっている「ポジティブ脳」とは、どういうことなのか気になりますね。
"とにかく明るく頑張ろう"と無理やり前向きに考えることが、一般的なポジティブ思考のイメージなのではないでしょうか。
しかし茂木氏は、この発想には少し誤解が含まれているといいます。
心理学的・脳科学的に、ポジティブな感情とネガティブな感情は区別できるものではなく一体であり、どちらにも良し悪しはないのだそうです。
むしろネガティブな感情を嫌う必要はなく、その感情を冷静に客観的に受け止めることで、その奥にあるポジティブな感情に気づくことが大切だといいます。
『なぜ自分はこんなネガ -
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すぐにでも赤毛のアンが読みたくなる。
この本を愛してやまないのだけはわかる。
人生に深く刻まれる一冊に出逢うことがあった人は、幸せだと想う。
若ければ若いほど、長くその人となりに深く浸透して、性格や心理に強く濃く影響するんだと想う。
夏目漱石など他にもたくさんあるのかもしれないが、茂木さんは、この本が自分を形作る一部になっていたのだと、最初に読んでから数十年後に、ハタと気が付いたみたい。
個人的にはマシューが大好き。
個性が強い登場人物群なので、人気投票は割れそうだけど。
「マシューのように今を生きる、そういう覚悟も大切なのだと思います」
この表現が、ストンと腑に落ちました。 -
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書いてある「勉強法」そのものは、特に目新しいものではななかったと思う。
人類が経験的に「こういうやり方をしたらいいだろうな」と感じていたものが、脳科学的な立場からより科学的に根拠づけられたという感じ。
だからこれまでにない「まったく新しい勉強法」(たとえば楽して丸儲け的な)を期待して読むと期待は裏切られることになります。
しかし、改めてたぶん何ごとにおいても人間は常に、既に「正しい答え」を知っているのではないかという気がする。「正しい答え」を分かっていながら、「間違ったやり方」を繰り返す、それが(大多数の)人間なのではないだろうかという気がしてならない。
願わくは子どもたちには直観的に理 -
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[感想]
「ケンブリッジ大学では1日に2回、大学内の一室に集まって、教授たちがお茶をする」という部分がとても印象に残った。
[抜粋]
◯雑談のメリット
・さりげなく大事なことを伝えられる
・いい情報が入ってくる
・共感を生む
・自分を発見する
・相手の意外な一面を知る
◯雑談をするときの心構え
・相手をリスペクトする=自分の前の前にいる相手を1人の人間として尊重すること。
・「今、ここを楽しむ」
◯いい雑談をするためのコツ
・最初に名刺交換しない
・質問する→好きなもの、相手の経験
・相手の話をまとめる
・カミングアウトする
・さりげなく褒める
・共通の偉人のいい話をする -
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「心理学的に、うまい質問の仕方は?」という感じの本かと思いましたが、実際に読んでみると「自分を変え、世界を変えるための『質問力』」という触れ込み。
新しい視点でら目からウロコです。
質問をする相手も、もちろん他人もありますが、自分に対しての質問が大事であるとのこと。
〜引用〜
「質問とは、現状を少しづつ、しかし結果的には大きく変えていく力。
自分にとってのいい生き方、行動、思考を導き出す力。
質問によって、自分が快適に生きるための新しい選択肢ができます。」
〜〜
他にも脳の働きと関連付けたりと、脳科学者らしい内容もあり、いい意味で啓発されました。
あと、最後の方の項に質問力を高 -
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本が出たのは2010年ですが、対談が行われたのは、2006年。
コンピュータとの将棋の対戦の話も結構出てきますが、今読んでも、まったく古臭くないですね。
そういう意味では、コンピュータと人間の関係は、ある種、普遍的なものがあるのかもしれません。
この本を読んで面白いと思った部分は(、もしかしたら、この本の本筋からはずれるかもしれませんが)、日本将棋は、ルーツの一つに、交易がある、との説明。
「金」や「銀」は、まさに交易の対象ですし、「桂」や「香」は、香料や香辛料を意味する、とのこと。
相手から奪った駒を利用できる点も、交易をルーツにもつことに関わっているようです。
また、羽生さ -
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むさ苦しい、暑苦しい オトコ
三人がかたる「現在と未来」のありかた。
ビットコインは、国境を越える。
国家が通貨をだすと、国の事情で、印刷しまくる。
国家が保証している通貨に 本当に信用があるのか?
アルゴリズムで支えている通貨のほうが、信用性があるのでは?
結局 国とは 何故あるのか?
ホリエモンは 領土はシェアーすればいいと言い退ける。
仮想通貨は 誰でもできる。
マイニングするコンピューターシステムがあれば。
ビットコインは 2100万ビットコインが上限とされている。
現在 200万円近くなのだから 42兆円もの 通貨総額となる。
基本的には 通貨の扱いでなく 貴金属としての扱い。