茂木健一郎のレビュー一覧
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ホリエモンのことが気になってしかたない今日この頃。
彼の著作「ゼロー何もない自分に小さなイチを足していく」を読んだことがきっかけで、マスコミで報道されてきた「カネの亡者=悪い奴」というイメージと、著作の中で本人が語っている内容や、そこから伝わってくる佇まいみたいなものとの間にものすごく大きなギャップがあることに興味を持ちました。
その後、新旧含めて様々な著作や対談集を読んだり、Twitterでやりとりされている内容に目を通したりして、目から鱗というか、自分は今までほとんど目をつむったまま生きてきたんじゃないかと思えるほどの破壊的な気づきと認識の大転換が起こりました。
この国が今も抱え続けている絶望的なマインドセットを前に呆然としてしまいますが、何もかも昔のまま変わらずにいられるわけではないことをしっかりと受け止めて、できるだけ正確な時代認識の元で何を変え、何を変えないか、一人ひとりが真剣に考え行動していかないとこの国に明るい未来はやって来ないのだと思います。
一体、今まで自分は誰の言葉で考え、誰の言葉で語ってきたのだろうか。
「1億3000万分の1」であること以上の意味や価値が、自分のこれまでの人生にあったのかだろうか。
気づかぬうちに思考停止という病を周囲に撒き散らしたり、その増幅器のような役割を担わされたり、あるいは他者との比較でしか自分自身を語れないような、そんな生き方とはこの際ハッキリと決別します。
心の中の風景をそのまま表現しようとすると過激になりすぎたり、不遜な態度に映ってしまったりするため、ここでは意図的に曖昧に書いてしまいましたが、この本を読んだ方々がどのように受け止め、どのようなことを考えたか、非常に興味があります。
この本を手にとったのはたまたまでしたが、深く深く考える時間を与えてくれた一冊でした。 -
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脳科学者の茂木健一郎が長年にわたって考察した赤毛のアンの魅力。
茂木さんは、アンの原文を読破し、カナダにも訪問したほどのファン。
多くの人が好きなアンの生活風景…パッチワークや美味しそうな料理、お菓子づくり…だけにとどまるのではなく、さらに深くアンの魅力にせまる。
それは大人になること。
ピュアで強すぎる、想像力が炸裂していた彼女が大人しくなり、普通の女性になっていく、挫折の物語とも言える。
運命を受け入れ、その中で最大限の幸福を目指すことをアンから学ぶ。
その思想の基盤は、キリスト教や開拓者精神から。
どんどん深まる考察に引き込まれていく。
子供の頃に触れた魅力を、丁寧に言葉にしている。本当にアンが好き、好きと言うか、ライフワークに繋がるのが伝わってくる。 -
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人格って、その人ひとりだけでできているわけじゃなくて、川の流れのようにたくさんの影響が集まってできている。だから、あなたという人は今まであなたが人生で出会ったすべての人の反映なんだということが、脳の研究の現場では、科学的にもわかってきたんですね。ということは、自分を高めたり、自分の命を輝かせるためには、人とつながらなくてはいけない。そういう意味においても、自己責任というのは、矛盾しているんです。・・・逆に言えば、ある人が少しうまくいかないのも、その人の責任ではなくて、その人が今までたまたまそういったつながりに出会えていなかった、というだけの話なんですね。
単にお金を支給すれば、セーフティネットとなるわけではない。・・・つまり、必要とされているのは、お金を出してそれで済ませるのではなく、あるいは社会保障費の額だけを政治問題にするのでもなく、社会の中に豊かな関係性を築いていく技術であり、工夫である。
いわゆる「空気」と言われるもの。忖度文化ともいわれますが。「一つの流れができた」と多くの人が感じると、個々人がそれを所与のものとして動き出して、結果的にそれが強化されるという、妙な増幅過程です。誰かが何かを言いだして初発の勢いを持った時というのがは、それはまだ少数の話なんですね。では、その後に続いた大量のフォロワーたちが、本当にその考えに強く賛同しているかというと、そういうわけでもない。・・・そうやって受け入れられていって、結果的に7割8割になったりする。これは、一人ひとりが誰かに説得されたというよりも、忖度文化の影響が強い。 -
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まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援することについて奥田さんは、それは強い者が弱い者を助けている、という構図ではなく、支援する側も弱い人間で、弱い者同士が支え合っていると捉えることが大事だと話します。
元ホームレスのおじさんが小学校の講座で語った話がとてもよかった。「自分で頑張るしかないと思って生きてきたんだけれど、この世には助けてくれる人はいたんだよ。『助けて』と言えた日が助かった日だったよ」とおじさんが話し、司会の奥田さんが、本当に辛いときは「『助けて』と言いなさい」と語りかけたら泣いていた子もいた、というのを読んで、自分が保護者としてその場にいたら間違いなく泣いたな、と思いました。
宗教に関する話もとても面白かった。宗教の本質は「主語の違い」にある、という奥田さんの言葉には目を開かされる思いがしました。「私」と「神」、どちらを主語にして語るのか、その差は大きい。「私ではなく、”神”が自分に対して何を言おうとしているのかを考えたらよい」、その主語の転換が大事だということです。V.E.フランクルの『夜と霧』の中にある、「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」というフランクルの気づき、これが宗教だと奥田さんは言います。なるほどそうか、と深く深く納得。
「一旦誰かに出会ってしまうと、想定通りにはいかなくなる。それが出会うという意味であり、絆を結ぶということなのだ」という奥田さんが繰り返す、傷つくことを恐れず人と出会うことが大事だという主張が胸に残る一冊。とても心を動かされました。 -
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居心地がよく、安定したつまらない仕事をしている中で感じていた
「何か違う、このままでは腐っていきそう」
という気持ちは「挑戦していない」という状況に自分の脳が危険信号を出していたのだと思った。
人間とは挑戦し続けることが存在理由である。
いま日本の産業が衰退していく一つの理由として
日本人が偶有性という不確実な状況の中に飛び込まないことがあげられる。
加えてインターネットの登場で既存の組織や肩書、今まで成功と考えられていたことの価値が薄まってきたことにより、日本人の「挑戦しない」ということが他の国とくらべて如実に出てきているのだ。
今までの価値観が崩れていくのがこれからの時代。
そういった時代で生きていくには、自分が満足する人生を送るには、偶有性の海に自らを投じて、色々な人と出会い、良いも悪いも経験を積み、前に進まなければならない。
今、抱いていたモヤモヤが書いてあった一冊。
ワード:リヴァイアサン、偶有性、ウィキリークス、根拠のない自信、安全基地、オルタナティブな人(否定だけでなく体現する人) -
Posted by ブクログ
「Ministry」第10号の対談「3・11後の宗教界を斬る」で文化人類学者の上田紀行さんと対談したホームレス支援機構の奥田さん。今回の対談相手は、NHK「プロフェッショナル」以来の長いお付き合いとなっている脳科学者の茂木健一郎さん。
「私自身はクリスチャンではないが、以前から、『自ら傷ついたものこそが叡智を得て、世界を救うことができる』というキリスト教の根本思想に、深い共感と関心を抱いてきた」という茂木さん。信仰に支えられた洞察に基づく奥田さんの支援活動に触れ、「何度も魂がふるえた。精神の美しい火花が散る思いがあった」と述懐している。読者も2人の対談を傍らで「聞き」ながら、牧師と脳科学者による真剣勝負で飛び交う「美しい火花」を体感できるに違いない。
話題は震災支援やセーフティネットのあり方から、無縁社会における自己責任論、原発と代替エネルギー、バックボーンとしてのキリスト教、ネット活用の可能性、憲法と平和主義に至るまで多岐にわたる。そこに貫かれているのは、「『健全に傷つくことができる』ことを保障するのが社会」「絆とは『傷つくという恵み』である」「人は一人では生きてはいけない」という強い信念である。(松ちゃん) -
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自分の体験も交えながら書いてあり頭に入りやすかった。まずは、動いてみようと思えた
脳の出力と入力のサイクルを回す
脳のコントロールは体を動かすのが一番
「1時間脳セットアップ法」脳は、遠い目標より直近のスケジュールを優先させる傾向にある。1~2時間で終わる一つのもに集中する
「瞬間集中法」やると決めたら1秒後には集中するということを繰り返す
行き詰った時は手や口以外の部位、簡単な動作をしながら考える
脳は「生きる」ために存在する
「生きる」とは、仕事を含めて、自分の人生を通して「生命の輝き」を放つことという言葉に痺れた
生命の輝きを放つための5つの行動
1.クリエィティビティ(創造性)をもっていること
2.セレンディピティ(偶然の幸福に出会う力)があること
3.オプティミスト(楽天家)であること
4.ダイナミックレンジ(情報の受信範囲)がひろいこと
5.イノベーション(改革・革新)を忘れないこと