茂木健一郎のレビュー一覧
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脳科学者の茂木健一郎が長年にわたって考察した赤毛のアンの魅力。
茂木さんは、アンの原文を読破し、カナダにも訪問したほどのファン。
多くの人が好きなアンの生活風景…パッチワークや美味しそうな料理、お菓子づくり…だけにとどまるのではなく、さらに深くアンの魅力にせまる。
それは大人になること。
ピュアで強すぎる、想像力が炸裂していた彼女が大人しくなり、普通の女性になっていく、挫折の物語とも言える。
運命を受け入れ、その中で最大限の幸福を目指すことをアンから学ぶ。
その思想の基盤は、キリスト教や開拓者精神から。
どんどん深まる考察に引き込まれていく。
子供の頃に触れた魅力を、丁寧に言葉にしている。 -
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人格って、その人ひとりだけでできているわけじゃなくて、川の流れのようにたくさんの影響が集まってできている。だから、あなたという人は今まであなたが人生で出会ったすべての人の反映なんだということが、脳の研究の現場では、科学的にもわかってきたんですね。ということは、自分を高めたり、自分の命を輝かせるためには、人とつながらなくてはいけない。そういう意味においても、自己責任というのは、矛盾しているんです。・・・逆に言えば、ある人が少しうまくいかないのも、その人の責任ではなくて、その人が今までたまたまそういったつながりに出会えていなかった、というだけの話なんですね。
単にお金を支給すれば、セーフティネット -
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まだ5月ですが、この本は今年読んだ本の中でベスト3に入るはず。勉強になっていろんなことに気付かされて、人として深く、厚くなれた気にさせてくれます。
脳科学者の茂木さんと対談しているのは、NPO法人「北九州ホームレス支援機構」の理事長・奥田知志さん。この対談は本当に読み応えがあります。ホームレスを支援することについて奥田さんは、それは強い者が弱い者を助けている、という構図ではなく、支援する側も弱い人間で、弱い者同士が支え合っていると捉えることが大事だと話します。
元ホームレスのおじさんが小学校の講座で語った話がとてもよかった。「自分で頑張るしかないと思って生きてきたんだけれど、この世には助けてく -
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居心地がよく、安定したつまらない仕事をしている中で感じていた
「何か違う、このままでは腐っていきそう」
という気持ちは「挑戦していない」という状況に自分の脳が危険信号を出していたのだと思った。
人間とは挑戦し続けることが存在理由である。
いま日本の産業が衰退していく一つの理由として
日本人が偶有性という不確実な状況の中に飛び込まないことがあげられる。
加えてインターネットの登場で既存の組織や肩書、今まで成功と考えられていたことの価値が薄まってきたことにより、日本人の「挑戦しない」ということが他の国とくらべて如実に出てきているのだ。
今までの価値観が崩れていくのがこれからの時代。
そういっ -
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「Ministry」第10号の対談「3・11後の宗教界を斬る」で文化人類学者の上田紀行さんと対談したホームレス支援機構の奥田さん。今回の対談相手は、NHK「プロフェッショナル」以来の長いお付き合いとなっている脳科学者の茂木健一郎さん。
「私自身はクリスチャンではないが、以前から、『自ら傷ついたものこそが叡智を得て、世界を救うことができる』というキリスト教の根本思想に、深い共感と関心を抱いてきた」という茂木さん。信仰に支えられた洞察に基づく奥田さんの支援活動に触れ、「何度も魂がふるえた。精神の美しい火花が散る思いがあった」と述懐している。読者も2人の対談を傍らで「聞き」ながら、牧師と脳科学 -
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自分の体験も交えながら書いてあり頭に入りやすかった。まずは、動いてみようと思えた
脳の出力と入力のサイクルを回す
脳のコントロールは体を動かすのが一番
「1時間脳セットアップ法」脳は、遠い目標より直近のスケジュールを優先させる傾向にある。1~2時間で終わる一つのもに集中する
「瞬間集中法」やると決めたら1秒後には集中するということを繰り返す
行き詰った時は手や口以外の部位、簡単な動作をしながら考える
脳は「生きる」ために存在する
「生きる」とは、仕事を含めて、自分の人生を通して「生命の輝き」を放つことという言葉に痺れた
生命の輝きを放つための5つの行動
1.クリエィティビティ(創造性)をも -
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まず、冒頭から「赤毛のアン」をまた読みたくなった。そして、読んでいくうちに、一番好きな本である理由が、どんどんわかっていった。確かに、アン・シャーリーの生き方に感動し夢心地になり、まるで一緒に生きている気分になる。そして、アンのように、自分で気づかないと幸福感は味わえない。そんな風に読み上げられるのは、大人になってからなのかもしれない。今が読み時かもしれない。この本を読んでいる間に、来春3月31日からNHK連続テレビ小説で「花子とアン」というタイトルのドラマが始まる。内容は、「赤毛のアン」最初の翻訳者である村岡花子さんの波乱な半生とのこと。「アンのゆりかご」(村岡花子さんの娘である村岡理恵さん