茂木健一郎のレビュー一覧
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前半はそれ程ではなかったが、後半にかけて茂木さんの説得力が増していき、最後は脳が元気になった気がしました^^
茂木さんの思考の根底にあるのがニーチェの言葉である事、ニーチェの『舞踏』と言う概念、良いですね。今やっている事の意味がわからなければ、深く考えずにとにかく踊る、何か行動する。
脳は疲れない、活動を我慢することの方が脳にとってのストレスである、と。
井上陽水の『探し物は何ですか〜』『一緒に踊りませんか』はニーチェの歌と勝手に思っていると仰るのはちょっとおちゃめで面白い。
また、ラテン語の『メメントモリ』(死を思え)には、ちょっとはっとさせられた。死から逆算して考えれば立ち止まってはいられ -
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「脳」整理法、というタイトルを見て、その意味すあるところは知識をどう整理して記憶するか、について書かれた本? と思い、実をいうとときめいた。だって、脳の研究者が書いた本なら、すごいことが書いてありそう。でも、こちらのハウツー本的興味は、軽く裏切られて、科学的普遍的知識をさす「世界知」と、人が生活していく上で日常的な偶有性を帯びた出来事にいかに対応していくかという「生活知」がどのような関係にあってその人らしさをかたちつくるのか、というテーマのもとに、どうその人らしい脳ができあがるのだろうか、と、話題はうつっていきます。意識的な整理法とは違って、自然に脳のなかでできあがる対応能力を脳の能力と考える
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著者の作品が好きでよく読む。
言葉を大切にする文章と優しい語り口が何回読んでも、くどさを感じない。
現実的に取り組めそうなことが、まず目次で目に入り、わかりやすく書かれている。
主なポイント
①瞑想…呼吸に意識を集中させる
②歩く…1日40分
③「今、ここで」やるべきことに集中する。
「瞑想」も「歩行」も失われた海馬の容積が平均2%増えるとのこと。
マインドフルネスで脳を整理することは今、ここを楽しむことに繋がる。
ポジティブシンキングは続かない、やる気があろうが、なかろうが、とにかく続けること。
同じようなことを書いてある本は多くあるが、意識付けに役に立つ。
何かに不安を感じたり、コップ -
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感情と論理は別個ではない。
感情と論理の橋渡しが大事。
なんか嫌だな→なんで?→ルールを守らない人がいるから
など必ず密接に関係している
感情をないがしろにしてはいけない
感情→メタ認知→論理
曖昧な部分を「言語化」すると良い
自分と他者は違うことを理解すると世界が広がる。
「この人はなぜこんな行動をとるのか?」を冷静に問う。この積み重ねが他者への思いやり優しさになる。
他者への思いやりはいずれ自分に返ってくる
マインドフルネス
良い悪いは考えない!
気づきだけに留める。どんなことがあっても受け流せる。メタ認知が鍛えられる。
デフォルトモードネットワーク
リラックスしてるときのほうが働く -
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1番印象に残ったことは、
「なりたい職業」より「やりたいこと」を重視した方がいい。「なりたい職業」だけを考えると、なること自体が最終目標になってしまう。
何かの「立場」を目指すんじゃなくて「やりたいこと」を優先する。そうすると、仕事の幅が出てくる。やりたいことを実現するための仕事は、何種類もある。
です。とても素晴らしい考え方だと思いました。、
偉くなりたい、昇進したい、と思っている人にも是非考えてほしいです、何故偉くなりたいのか??
外見的な地位や役職手当以外のことであれば、偉くならなくても本当にやりたいことは、できるのでなないか、と思います。 -
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数年前にNHKテレビ番組「100分 de 名著」で脳科学者として有名な茂木健一郎さんが『赤毛のアン』の解説をされていて、その意外性と番組の面白さからその後コツコツ『赤毛のアン』を読み進めている私、茂木さんは私とアンを結ぶきっかけとなって下さった方といっても過言ではありません。
その茂木さんが赤毛のアンについて、自分にとっての『赤毛のアン』から始まり、幸福につながる人としての生き方についてを語っています。脳科学者ではある著者が児童文学のフィールドに留まらず、歴史や民族、脳科学的な考え方まで広くカバーしながらアンを語っているところが大変新鮮でした。
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アウェイでのインプットとアウトプットが脳の柔軟性を高める。
東大理学部、法学部卒、ケンブリッジ大留学。
誰が見ても日本のエリートの著者が、自身の人生中でアウェイに挑戦しなかったことを後悔している部分が印象的。もっと早く海外に留学しておけばよかったと。
誰しもが自分の心地よいエリアから出たがらない。しかし、そこでは何も成長の種は得られない。アウェイに出てこそ、足掻いて順応しようと脳が働き新たな神経回路が作られる。最初は不快かもしれないが、しばらくすると徐々に慣れる。
アウェー体験が豊富だと、スイッチの切り替えだけでなく、「汎化( generalization )」もスムーズにできるようにな -
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中2の長男が、3学期の始まりから学校に行けたり行けなかったり、、、となりました。期末テストはついに3日間とも行けず、でも、毎朝、行かなきゃ、でも、行けないと葛藤している姿に、私も胸が押しつぶされそうになっていました。
私自身はもともと自己表現が苦手なタイプでしたが、勉強だけはハマり、勉強ができることだけが自分を救ってくれたといってもいいような学生時代を過ごしてきました。でも、いい高校に行き、いい大学に行き、いい就職をしても、自分が幸せだとは思えず、子どもを生んで育てる中で、自分を知ること、自分のしたいこと・好きなことをすることこそが、本当の幸せに繋がるんだと実感しています。なので、勉強はしたけ -
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日常生活で意識しておきたいことを下記する。
①ビジネス、スピーチなどで前置きは不要
無駄な話、行為をしている間に集中力が無くなってしまう。いきなり本題に入った方が気持ちがこもる。とりあえず行動してしまえ!!
②インスピレーションのためには思考のリフティングと世界への問いかけ
思考のリフティング=勉強と自分の頭で考えることを常にする
世界への問いかけ=自分に足りないものは?本当にこれでいいのか?を考える
③ポジティブなことを考える
うつなどの人は扁桃体が沈静化している。逆にポジティブなことを考えると扁桃体が活性化する!!楽観的に考えて行動することでチャンスに巡り合う可能性も高くなる。 -
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ためになることがたくさん書いてあったので、2度読んだ。
・偶有性とは、予想がつく事柄とそうでない事柄が混ざり合った状態で、どのように変化するかわからない性質。
・無意識を言語化することが無意識を意識化するのに有効
・文字にすることで脳の外に固定点をつくり、メタ認知が働き、自分の中ではっきりと意識される。→夢や目標が実現しやすくなる
・クオリア=感覚のもつ質感
・脳で考えていることは書いてみないとわからない、自分でも気づかない
・自伝を書くことで自分の人生を振り返り、向き合うことができる。あのときどうしてあの選択をしたのか、自分は何がやりたいのかが見えてくる
・言葉を磨く、自分のものにしないと -
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朝活のコツ
朝起きてからやることを自動的に決めて習慣化するべき
その上では脳にご褒美や好奇心を持たせることが有効
朝一太陽光を浴びるべき
→脳の覚醒を促すホルモン「セロトニン」の分泌が活性化される
ネオフィリア:脳の新しいものを好む性質
脳は退屈するとネガティブな思考になるクセがある
本を読むなど新しい知識行動をとることで、ネオフィリアを満足させ脳の栄養源となる
自分と向き合い、対話し、導き出した価値観は自分の「安全基地」となる
1日で起きたよかったこと3つを寝る前に思い出す
→脳のクセから寝る前に嫌なことや悪いことばかり考えてしまう
良いことを思い出す習慣は眠りの質向上や寝起きの気分 -
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『「書く」習慣で脳は本気になる』このタイトルで読みたくなった。
なぜ脳は本気になるのか。
その根拠が脳の仕組みと共に丁寧にわかりやすく書かれている。
そもそも「脳は怠けもの」で、楽をしようという性質をもっている。
脳の機能は生まれてから死ぬまで活動し続けている。その機能を使わないのはもったいない。
そのためにも
・仕事や勉強で成果を出すために「書く」こと。
だが
・脳は単調なことが続くと本気モードを失う。脳が本気になれないコンプレックス、単調さ、強制や命令などの原因を取りのぞき、遊びや楽しいと感じることが重要であると記している。
また、脳は自分が考えていることを常に把握しているわけではない