茂木健一郎のレビュー一覧
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「かい・甲斐」というのは、努力や苦労が報われ、それへの成果が出たとか報酬を得たという意味で、「努力した甲斐があった」とか「苦労した甲斐があった」のように使われる言葉だ。
つまり頑張って生きているのだから、何か見返りがあるべきだという思考が“生きがい“という言葉に潜んでいないか。だとすれば、生きること自体が報酬であるという思考に辿り着けない、日本人をネガティブな気分にさせてしまうバグのようなワードの一つかも知れない。語義矛盾だ。
爽やかな朝の光や匂いを感じ、家族も健康で何不自由ないという一日のはじまりは「生きがい」なんて考えなくても、ただただ幸福である。
本書でも引かれるが「生きがい」を説 -
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死や絶望があるからこそ、生きられるという感覚や今の自分があるという感覚。
なるほどと思わせられることばかり。
とてもおもしろかった。
私は自由というのは「航海する人」だと思う。「航海する人」は目的地を自分で決め、 そこから逆算して航路が生じる。そして自分が今どこにいるか、現在地を知っている。 「目的地·航路・現在地」、この三つを知っている人が、自分の力で海を渡って行ける人です。ところが、この三つのどれかを欠くと漂流してしまう。目的地がわからない、航路を知らない、現在地がわからないという状態。この人は自由でも何でもない。何もできないし、どこへも行けない。それを避けるには、目的地を決めて航路を -
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とにかく脳に感動を与えることがいい。
人間は不確定要素が多いものからの判断ができることがコンピュータとの違い!
感動することをやめた人は生きていないのと同じこと。
アインシュタイン。
人付き合いが苦手な人は、相手をコントロールしようとしている、という話
これはなるほどなぁ。と思いつつメモりました。
感動させる方法も、どんでん返しのある本を読む、映画を見る、そして失敗もどんどんして、経験値を増やしていく。
脳だけは死ぬまで成長し続けるらしい。
脳の神経は確かに減ってはいるけど、ミクロ程度らしくて、それ以上に感動を与え、刺激を与え続けることで、より若々しく、より元気に、より精力的に楽しく -
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脳は何で幸せを感じるか、脳に幸せを感じさせるにはどうしたらいいかが書かれている本。
幸せは比較や変化によって感じるものというのは知らなかった。
他人と比べるのではなく、以前の自分と比べるのが幸福度を上げるコツらしい。
前の自分より成長した、できなかったことが努力してできるようになった、は、喜びをもたらしてくれるというのを読んで、共感。最近そういうことできてないかも。
あとは、幸せは「総合点」で考えるというのも確かに。
これが幸せの条件だ!って決めつけると、それが足りない時勝手に不幸になってしまう。これは足りないけど、ここが恵まれてる!って気付けることが大事。
不幸を感じやすい人はどんなに恵 -
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ネタバレAI時代に身につけておきたい5つの力
1.質問力
2.ボキャブラリー
3.判断力
4.疑う力
5.インテリジェンス
AI時代に起こること
1.すべての人の人生がけもの道になる
2.常識が非常識、非常識が常識になる
3.コスパ、タイパを追求しがちになる
4.時間を奪われる
5.年齢のハンディがなくなる
6.世界がマーケットになる
質問力
・ゴールを明確にする
・足らないところを補う
・不安の芽を摘む
判断力
・他の人がしない経験をする
・感性やセンスを高める
・たくさん失敗する
AI時代の脳の使い方、鍛え方
1.新しいことをどんどんやる
2.空白をつくる
3.継続する
4.試行錯誤する
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本書は脳科学者の茂木健一郎氏が雑誌「中央公論」に連載したエッセイを纏めた書籍である。そのタイトル「新・森の生活-多様性を科学する」の下に、様々なテーマについて筆者の考えを述べていくものである。私の様な中途半端な学しか持ち合わせない人間にとっては、一つ一つのテーマに対し、如何に人間が深く考える事が可能であるかをまざまざと見せつけられるようなものであるが、実に納得のいく考え方に、読み手の私の頭の中のモヤモヤがまるで霧が晴れるかの様にクリアになっていく。その根底にあるのはやはり人間の脳の構造であり、それが生きている間、偶然の重なり合いにより常に変化をしていくという事実である。読んでいる私の中で、いつ
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茂木さんの
2010年から2011年までの連続ツイートから150作品を抜粋。
ぽんぽんと
言いたいことを放出しているが、
とんでもない知識量と
グローバルな視点、自由な発想が
素晴らしい!読んでいて楽しい!
例えば、占いと脳。
占いとは
プラシーボ効果だと。
化粧は他者の視点を前提に自己を作り上げる鍛錬だと。
緊張や恥ずかしがりといった理由で、
人前で自分を表現できないひとは、
それはひとつ
の才能、資産だと思って良いと。
暮らし、教育、文化、脳、
多岐にわたる連続ツイート。
TEDに参加したエピソードは
貴重で興味深かったな。
天才が
さらりと語るだけでも
凡人には尊敬に値する。 -