茂木健一郎のレビュー一覧
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『悪い緊張』で心身ともに縮こまっているとパフォーマンスも悪くなる。『良い緊張』をいかに味方につけるか。以下印象に残ったパートを抜粋
①いま私たちはすぐに評価を求めすぎるのかもしれません。例えば会社などで『これをやってみよう』などと言ったら『これをやるのがよいというエビデンスはあるのですか?』などと聞かれて物事が進展していかないことがあります。そのような質問者の頭の中で想定されている、原因と結果の関係はあまりにも短絡的なのです。人生の物事は、それほど原因と結果の関係が明らかでないのであって、何が起こるか分からないことがおもしろいのです。
②自分のやりたいことをやりたい時期にちゃんとやって、好きな -
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おはようございます。 羽海野くじらです。
自身のパフォーマンスを最大に引き出し、予想を超える結果を出せるようになりたいと、ライターなら誰もが願うことではないでしょうか。
■集中するチカラは習慣化から始まる■
最高のパフォーマンスが発揮できる理想的な脳や心を「フロー状態」といいます。フロー状態は、リラックスした脳の状態時に起きます。これは、特別に意識せず、その行為が習慣化することでできます。
宇宙飛行士は、徹底的に同じことを繰り返して訓練するそうです。文章を書くことが、歯磨きをするように当たり前にまずならなくてはなりません。
つまり、なかなか集中できない本腰が入らない私は書く習慣 -
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人工知能という言葉は聞き馴染んでいたけれど、意識という概念はあんまり深く考えたことがなかった。
意識なくして、知能、知性は扱えないとする考えもあり、それもよく理解できた。
小説を書くAIがあっても、最初の1文を与えないと、続きが書けないなど、答えのないものに対して意思決定をして進めていくことは意識によるものなのだろう。
そう考えるとAIがいくら発達しても、カーツワイルの言うシンギュラリティに達する日が来るとは思えなくなってきた。
ガブリエルさんの言っていた、意識に関しては科学で証明することが極めて困難というのも、茂木先生のこの本を読んで理解できた。
意識はまだまだ未知の領域があり、それこそ -
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好奇心の畑を耕すと、探究心が生まれる。
京都市/堀川高校(公立)や開成高校、横浜市/YES international schoolを例に挙げ、探求学習の重要性や事例について紹介されている。現在の社会は我々が育った環境と異なっていて、皆が同じことを学び覚える、そこに優劣がつく、という世界ではなくなっている。
親が出来ることは、子供の好奇心に口を出さず「見守る」「応援する」こと。何か積極的にやれるとしたら、一流のものに触れさせる=子供の頃蝶に興味をもっていた著者に、昆虫学を専攻する近所の大学生を紹介してあげたお母さんの例や、パン職人を目指す子供に、例え遠方であっても、美味しいパンを作る職人のいる -
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ネタバレメモ
・熱中することをさせてあげる
・ドーパミン体験 新しいこと お絵描き、アニメ・絵本作成
・条件つきほめと無条件ほめ
・五感を感じる回路 5歳までにほとんど完成
・男の子は攻撃性、冒険心、リスクをとりたい願望をおさえつけない
・女の子はごっこ遊び、おままごと
・ドラマ・エデュケーションでパフォーマンス力を鍛える、アウトプットできる学び 前頭葉強化
・飽きっぽいことは子どもの才能のひとつ
・収集遊びも立派なアクティブ・ラーニング 学びのベストプラクティスを身につける
・子どものうちから徹底的に自分の意思で選んで決める
・かくしっこ
・あそびのルール作り
・英語教育 映像より絵本
・ちょっ -
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論理の組み立てや説明順序に改善の余地が多々ある構成ではあったが、中々に読み応えのある内容だった。
現在のAI研究について、その有用性は疑わないものの、一方で統計的アプローチ万歳の傾向に警鐘を鳴らす。意識やクオリアは統計的アプローチでは解析できず、「今ここ」の身体性に立脚した新たな数学的アプローチの開発を待つべきと主張するが、本書ではその数学的アプローチの概略の提示もないのが残念ではあった。
人間は倫理を敢えて突き詰めずに身体性を前提とする直感で判断することにより自我の崩壊を防いでいるという説や、覚醒時は心理的な「今」がオーバーラップすることで意識の連続性が担保されているのに対して睡眠前後では連 -
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不登校の悩みや不安を抱えるこども達に寄り添い、苦しいのは自分一人ではないと励まし三人の専門家が一緒に問題を解決しようと勇気づけてくれる一冊。
臨床心理士の信田さよ子さんの、自己肯定感という言葉に対する持論で「たいてい自分はいやなものです。自分を認められず嫌悪するところから、エネルギーが生まれることもあるのです。
楽かどうか、ほっとできるかどうかという点を大切にしたい」という言葉にどれだけ救われた子ども達、親がいるだろうと思いました。私も困っている子どもがいたらこのような言葉をかけてあげられるようになりたいです。
脳科学者の茂木健一郎さんは根底に優しさが溢れていて、子どもは焦らないでいい、 -
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第1部が茂木さんが書いていて、第2部は羽生善治さんが書いている。
また、第3部は両者の対談を纏めたもの。
アンチエージングがテーマで、新しいことに挑戦すること、毛づくろいをすることが大切と理解した。
印象に残った文章
⒈ 苦労した人ほど明るくなれる
⒉ 自分の個性は長所と短所の表裏一体
⒊ その時羽生の手が震えた
⒋ 上にいく向上心を持っていない人は、同じ場所にさえいられない。
⒌ 多様性を知る大切さは相手の立場に立って相手の価値観を知る機会が増えることを意味しています。
⒍ 脳の成長に終わりはない
⒎ 個性を活かすことが、そのまま脳のアンチエージングにつながる。 -